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アルビレックス新潟U-12 ドイツ遠征リポート【後編】

2017/4/8
いつもアルビレックス新潟に温かいご声援をいただきまして、誠にありがとうございます。アルビレックス新潟U-12では、3月28日(火)~4月4日(火)の期間でドイツ遠征を行いました。アルビレックス新潟U-12スタッフによる遠征リポートを前後編に分けてお知らせいたします。今回は後編です。

5日目は、シュツットガルトを離れ、一路ハンブルクを目指します。ブンデスリーガハンブルガーSVvs1.FCケルンの試合を観戦するためです。
ハンブルガーSVには、アルビレックス新潟ユース(現U-18)出身の酒井高徳選手がいます。ICE(新幹線のドイツ版)で5時間かけて、ハンブルクに移動しました。

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スタジアムの最寄り駅に着くと、とにかく人、人、人。スタジアムまで歩いていく途中で、誰ともなく歌を歌い始め、それに周りの人も同調して歌いだします。ドイツの雰囲気を感じながらのスタジアムへの移動でした。

スタジアムの座席についてほどなく、試合が始まりました。残念ながら、高徳選手はベンチからのスタートでした。目の前で繰り広げられる試合はとてもスピーディで、息つく暇もありません。
前半はお互いに1点ずつ取り合い、1対1で終了します。すると、後半25分。ついに高徳選手がピッチに登場しました!

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その後もお互いこう着状態が続きます。試合も終盤になると、ホームのハンブルガーSVが攻勢を強めます。
すると後半ロスタイムの46分、ゴール前の混戦からゴールが生まれます。ホームのサポーターは大熱狂!そのまま試合はハンブルガーSVが2対1で勝利しました。

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6日目は、高徳選手との食事会です。食事会場はスタジアム内のレストランのため、再びスタジアムへ。当初は練習も見学する予定でしたが、選手たちはリカバリーのため森の中をランニングするだけとなりました。
グッズショップで買い物をした後、スタジアムの外で高徳選手を待っていると、ついに高徳選手が現れました。レストランに移動し、そこで河岸さんとも合流しました。食事を食べながら、質問形式で会話を進めていきました。

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食事会には、ハンブルガーSVセカンドチーム所属の伊藤達哉選手も来てくれました。
伊藤達哉選手は、柏レイソルのアカデミー出身選手で、2014年に行われたアル・アインインターナショナルジュニアチャンピオンシップでの活躍が認められ、2015年7月にハンブルガーSVに入団しました。
Jリーグを経験せずに海外クラブに移籍した、日本ではまだ珍しい海外移籍の例です。

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達哉選手は、「海外でプレーするということは、言葉が通じない、疲れている中でも自分で食事を作らないといけないなど、簡単なことではありません。それでも僕は海外でプレーをしたいという強い気持ちがあるので、つらいと思ったことはありません。僕は東京オリンピック世代でもあるし、まだまだここで高徳選手のように活躍出来るように強い気持ちでやりたいと思います」と、海外挑戦の華やかさの裏に存在する陰の部分を話してくれました。将来は海外で活躍したいという希望を持っているU-12の選手たちに、そのつらさと、それを乗り越えるためには覚悟が必要というメッセージを伝えてくれました。

また、高徳選手からは、「良く言う『タレント』という言葉の意味は『素質がある』ということ。べつに特別な選手という意味じゃない。そこで勘違いをして消えていった選手をたくさん見てきた。成長してプロで活躍できた時に、結果的に『あの選手はタレントがあったね』となる。みんなは『タレント』と言われても、そこからどう成長をするかを考えて『うまい選手』ではなく『すごい選手』を目指してください」というメッセージをいただきました。

約1時間半の食事会で、とてもためになる話をたくさん聞くことができました。2人から学んだことを、日本に戻ってからも生かしていってくれることでしょう。

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今回ドイツでの5日間でお世話になった河岸さんとも、ハンブルクのホテルでお別れです。本当にお世話になりました。

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次の日の朝、日本に向けてフランクフルト空港から飛行機に乗ります。台北でのトランジットで1時間ほど足止めされましたが、無事に成田空港に到着しました。バスで新潟に戻る途中、パーキングエリアにて夕食をとりましたが、「やっぱり日本の食事がいい!」とみんな口々に言っていました。

新潟に到着し、解散となりました。ただ、「ドイツに行って良い経験ができた」で終わりではなく、ここからがスタートです。ドイツに行かせてくれた保護者への感謝の気持ちも忘れず、この先も成長していくことを願っています。
今回の遠征を行うにあたり、現地でさまざまなサポートしてくださった皆さん、サッカー協会の皆さん、そして日頃よりいつもサポートしてくださっている保護者の皆さん本当にありがとうございました。

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