2015シーズンのアルビレックス新潟が始動してから初めての対外試合となる高知大学戦。春野総合運動公園陸上競技場には、100名を超える多くの皆様にご来場いただきました。アルビレックスのグッズを着用してご観戦されている方々もおられました。ありがとうございます。


高知キャンプでは毎回行っている高知大学さんとの練習試合は、45分×2本が行われました。新潟は選手が前半と後半で入れ替わり、全員が45分をプレーしています。


新潟はここまで連日、フィジカルトレーニングを含めた二部練習を繰り返していて選手たちの疲労は濃いものがありましたが、「相手からボールを奪ったら前にボールを運ぶこと、守備は失った瞬間から奪いに行くこと。攻守ともに45分、動きながらプレーをしよう」と、柳下監督は選手たちに伝えて送り出します。


序盤、新潟はＦＷに入った山崎選手が相手ＤＦラインの裏を突いて左足でシュートを放つもこれは相手がブロック。ＦＷは山崎選手と田中達也選手、左ＭＦには鈴木武蔵選手という構成でしたが、いずれの選手も鋭い動き出して味方のフィードを引き出していきます。


その後、高知大学の反撃を、体を寄せて防ぐと、後半34分にゴールが生まれます。成岡選手からのロングパスを左サイドで受けた山崎選手がドリブルで入りながらタイミングよく中央にパス。これを中央で受けた達也選手がコースを狙ってミドルシュートを放つと、見事にネットを揺らします。


「上手く足に乗せることができた」と話した達也選手は、山崎選手について「仕掛けてくれるので周りとしてはやりやすい」とアシストを称賛していました。まだ戦術的な練習はほとんど着手していませんが、今後の可能性を感じさせる得点でした。


メンバーを入れ替えて臨んだ2本目は、逆に高知大学の反撃に遭います。12分、自陣でのミスからボールを奪われるとミドルシュートで同点に追いつかれ、20分にも失点を喫してしまいます。トレーニングの負荷がかかっている選手たちの動きは重く、ボールを失う回数も多くなかなかリズムを作り出すことができませんでした。


それでも、コルテース選手の突破や松原選手のクロスから、指宿選手や平松選手が何度もゴールに迫る場面もありました。相手ＧＫの好守にもはばまれ得点はならず。試合は残念ながら１－２と敗戦となりました。


「体が重いことはあるかもしれない。でも、体が重いから、イメージ通りプレーできずミスする人と、頭の判断が悪くてミスする人と分かれた」とは試合後の柳下監督。新加入の選手たちについては、「『こういうことができるんだな』ということは分かった」とし、初の練習試合に大きな収穫があったことを明かしていました。


明日はオフ。１週間のトレーニングで溜まった疲労を取り去り、2月2日からの再開に備えます。春野総合運動公園陸上競技場におはこびいただいた皆様、改めてありがとうございました。