【フォト日記】皇后杯準決勝・激闘で勝利!
2015/12/23

皇后杯第37回全日本女子サッカー選手権大会準決勝は曇天の等々力陸上競技場での開催となりました。気温も下がった中でのゲームとなりましたが、等々力には多くの新潟サポーターの皆様も足をはこばれ、選手たちを支えていただきました。

新潟はDFにタフな対応が光る左山選手を先発に起用。日テレ・ベレーザはMF阪口選手を中心に非常に技術が高く、ボールを支配して次々とつないでは相手の守備網を攻略していくなでしこリーグの女王です。新潟はある程度ボールを支配されても、持ち前のハードワークと粘り強さで対応することを確認して試合に臨みました。
試合は序盤から日テレがボールを持つ展開となりましたが、新潟も奪ってからのショートカウンターが鋭く、日テレを押し返します。すると相手ファウルで得た右サイドのFKを上尾野辺選手がファーサイドへ。相手DFに当たって中央に戻ったボールを、詰めた大石選手がゴールに蹴り入れて先制! 新潟が大きなゴールをモノにします。

反撃する日テレの攻撃をよく食い止めていた新潟でしたが、34分に相手FWが落としたところを中里選手に叩き込まれ、得点はタイに。準々決勝に続いて、非常に緊張感のあるミスの許されないゲームとなります。

「ボールを持たれることはある程度想定済みだった」と上尾野辺選手が語りましたが、日テレにボールを持たれても新潟の選手たちに慌てるところはありません。運動量は落ちるどころか増すばかりで、後半には前線からのプレッシャーで相手ボールを奪ってのショートカウンターで決定機を作り出します。しかし、これを決め切れないとゲームは延長戦へ。チームは円陣を組み、気合いを入れて再びピッチに入ります。

延長に入り、やや足が止まりかける日テレに対して、新潟は途中交代でサイドハーフに起用された渡辺選手らがスピードを活かしてタテへの突破を試み、日テレの守備を突き崩そうとしていきます。しかし、最後はゴールネットが遠くタイムアップ。勝負はPK戦に持ち込まれました。

ここで最高の輝きを放ったのがGK福村選手。いきなり1人目、2人目を立て続けにストップすると、5人目のPKも左に飛んでストップ! 5人中3人を止める圧巻のプレーで、勝利をもたらしました。勝利の瞬間、ベンチからも選手たちが飛び出し、3回目の皇后杯決勝進出を喜び合っていました。

皇后杯決勝の対戦相手となるのは、みたびINAC神戸レオネッサ。新潟は過去に2度決勝の舞台でINACに敗れ、涙を飲んでいます。新潟にとっても能仲太司監督のラストゲーム。「全員で戦って、勝って笑って終わる」という言葉が多くの選手・スタッフから聞かれました。この一体感を武器に、全力で27日は戦いたいと思います。改めて今日は応援ありがとうございました!