【フォト日記】ブレることなく

2018/1/29
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高知キャンプは折り返しを迎えました。13日目の今日は、明日のトレーニングゲームに全力でぶつかれるよう、比較的強度を抑えたメニューとなりましたが、どの選手も集中力を最大限に発揮して、油断なく取り組むことができました。

photo序盤はパス練習。向かい合わせに3人ずつが並び、順番にパスをつなぐ場面。ダイレクトパスで行うものや、2タッチでつなぐもの。フリータッチのものと段階的にタッチ数を変えて、状況に応じたパスが出せるプレーヤーを目指します。

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パスを受けようとする選手の動きを見定めて、出し手はいい位置に打ち込もうと足を振ります。「ひとつひとつのクオリティーを意識すること。意図を持ってプレーしよう」と片渕ヘッドコーチが声を上げ、選手の集中力を高めていきました。

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フルコートを使ってポジション別に選手を配置し、攻撃の確認をしたメニューが初めて行われました。まずは、最終ラインからのビルドアップを目的としたトレーニング。鈴木監督は「攻撃のイメージを共有しよう」と選手に話し、相手がいないなかでも、攻撃のスイッチのいれどころ、攻め急がずに攻撃の建て直しを図ることを注文しています。

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サイドバックの駆け上がりの場面では、ボールサイドではないプレーヤーに対してポジション確認を要求し、無理に上がらずバランスを取るべきだと約束事を提示している様子です。

photoその後は、ハーフラインをスタート地点として攻撃の組み立ての練習。高い位置から攻撃が始まる場面は、相手を想像すればスペースが限られていることが考えられます。時間帯や状況により、引いて守る相手に対して、グループで打開するための攻撃イメージを共有しているようです。

photo中盤に位置した高木選手は、素早い身のこなしで仮想の相手を振り切るようなドリブルを見せ、攻撃連携のなかでゴールも決めていました。「今日の練習はある程度走ることができた」と徐々にフィジカルの上昇を感じていますが「体はしんどいものがある」ことも話します。十分なケアをして体力が復調すれば、攻撃のカードとして期待が高まります。

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全体練習を終えると、フリーのトレーニング時間を設けるのも鈴木監督の指導の特徴のひとつかもしれません。攻撃陣は3人でパスをつないでシュートを打つ練習を何度も繰り返していました。ゴールを割れば、納得の表情を浮かべ、枠を外せば悔しがる表情の選手たち。明日のトレーニングゲームに向けて、勢いは十分です。

photo「初めて行ったコンビネーションのトレーニングは、その目的とイメージをしっかり持たないと意味がない。テンポ、パススピードを変えていかないと、実際の試合では展開もできないし、突破もできない」と、鈴木監督はメニューの意図を語ります。

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日々のトレーニングのなかでブレることなく、判断を求めてきた鈴木監督は、明日の試合でどの程度の理解があるかを見定めることとしています。キャンプを半分終えただけのチームにあって、全てがうまくいかないでしょう。イメージの共有、個々やグループの判断を追っていく監督は、ゲームの中で「次の課題を見つけて、解消していくだけ」と、毅然とした姿勢を見せています。

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