【フォト日記】要求はレベルアップ&頼もしい力

2018/2/5
photo高知キャンプは20日目。まぶしい日差しは降り注ぎましたが、非常に冷たく強い風が吹き、これまでで最も寒い一日だったように思います。新潟の降雪や冷え込みとは比較になりませんが、選手たちはウェアを着込むなどして対応していました。

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疲労があっても、このトレーニングのミッションである戦術を叩き込むために、体を休めることはありません。負荷のあるトレーニングに集中して取り組めようにと、生駒コーチのウォーミングアップで、体をほぐしていきます。

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珍しい光景は、選手たちがコーンバーを担いで、肩の周囲や横腹のあたりをじっくりと伸ばしていたこと。不思議そうな表情を見せる選手もいましたが、生駒フィジカルコーチから指示される動作を試してみて納得といった雰囲気に。長いトレーニングでも選手たちが、気を抜かずに準備ができるよう、大きな配慮を感じます。

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「相手の状況を見ること」、「自分たちでボールを動かすこと」と、昨日の試合結果から把握した課題解決に向けて、鈴木監督は選手たちとのトレーニングにあたります。パスゲームにおいては、守備よりもパスをつなぐ人数を多くして行うもの、または攻守とも同人数にして行なうなど、場面に応じて的確に実戦できるよう、何度も繰り返しました。

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徐々に人数も多くし、使用するコートのサイズも大きくなるパスゲームのトレーニング。狭いコートではトライアングルを形成してつなぎ合う意識が強く見えましたが、大きなコートでは、トライアングルの意識に加えて3人目4人目の動きも盛んになり、いくつもパスがつながるようになりました。

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「パスにメッセージを加えよう」と片渕ヘッドコーチなどが促すと、パスの出し手は強弱や角度に工夫を凝らして、受け手に預けます。受け手も視野を広く持ち、パスの交換サイクルも活性。どのように動かすべきかを考えながらプレーを続けます。

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終盤は、攻守のプレーヤーを分けた指導となりました。キャンプ中に何度か見られるスタイルですが、行うたびに動きに応用が求められます。守備陣は縦に入ってくるボールを、インターセプトを試みるか、前を向かせないようにプレスに行くかを反復。試合の場面で何度となく発生するシチュエーションでの判断を磨きました。

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攻撃陣も、ダイレクトパスをつなぐのはもちろん、パスの精度とゴール前に入り込む人数やスピードの改善を進めていきます。ゴールキーパーも日々の積み重ねの効果で、打ち込まれる強烈シュートに反応を見せ、これまでならネットを揺らされていたようなものでも弾き出していました。

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すでに高知キャンプは最終盤となり、個々に求められるプレーの質は非常に高くなっています。ジュフン選手は「前に出てボールを奪う時と、そうでない時を判断するために、しっかりといいポジションにつかなければならない」と、対応策を思い描いています。去年とはまるで異なる守備戦術にも順応するために「やり続けなければついていけなくなる」と、継続心を持ってトレーニングに取り組みます。

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一方新潟のデンカビッグスワンスタジアムでは、FWターレス選手、GKアレックス ムラーリャ選手の移籍加入内定会見が行われました。両選手とも昨日の夜に新潟に着いたばかりで、今日も移動やメディカルチェックなど慌ただしく動いていましたが、会見では疲労の色も見せず、視線に力を込めて意気込みなどを表明していました。

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ヴァスコ・ダ・ガマからの加入となるターレス選手は、「ヘディングと左右両足のシュート」が大きな武器。さまざまな局面で力を発揮できるストライカーの存在は、間違いなく相手にとって大きな脅威となることでしょう。求められるものは強く理解しており、「点を取ってチームを助けることが自分の仕事。J2リーグで得点王になりたい」とターレス選手。ゴールで期待に応えようと、心に熱い気持ちをみなぎらせています。

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2013年以来5年振りのJリーグ復帰となるアレックス ムラーリャ選手は、再び日本でプレーできる日を心待ちにしていたとのこと。湘南所属時には新潟と対戦経験があり、「熱いサポーターがたくさんいて、スタジアムの雰囲気がすごかったのを今でも覚えている。今度はその応援を受けて戦えることを楽しみにしている」と語っていたムラーリャ選手。声援と共にゴールに立ちはだかり、抜群のシュートストップで貢献を誓います。

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さっそく明日から高知キャンプに合流予定のスケジュールとなっていますが、「練習からベストを尽くして、100%のコンディションを作りたい」(ターレス選手)、「しっかりコミュニケーションを取って、みんなの特徴を早く理解したい」(ムラーリャ選手)と、二人とも気持ちの準備は万端。一年でのJ1復帰へ向けて、欠かせない力となってくれるはず。決意を抱いて新潟に加わった両選手に、熱いご声援をよろしくお願いします!


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