【フォト日記】チーム力の底上げ

2018/2/8
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高知キャンプの23日目。トレーニングキャンプの打ち上げまでは、あと3日となりました。今日は、午前中に練習をする選手、午後に石家庄永昌FCとのトレーニングゲームに出場する選手と、2グループに分けてトレーニングを行ったトップチーム。

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午前中は1時間ほどと、少ない時間のトレーニングとなりましたが、意欲的な選手たちは濃密な内容にしようと、お互いを刺激しあいます。3週間の練習で、鈴木監督の戦術は、すでに脳裏に焼きついている選手たちは、ひとつひとつのプレークオリティを高めようと必死です。

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チームに欠かすことのできない要素のひとつ、「守備における数的同数」。ハーフコートより、一回り小さいグリッド内で、選手たちは動きを止めず、意識的な守備の動作にあたっていました。高知キャンプ最終日のトレーニングゲーム、愛媛FC戦に出場したいという強い気持ちの表れが、随所で感じられました。

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そして、午後2時からは中国2部リーグに所属する石家庄永昌FCを相手に、45分ゲームを2本実施しました。今日の目的は「攻撃の組み立て、展開、突破」と鈴木監督は選手たちに話したそうですが、序盤は相手の高い圧力に押され、中盤でのボールロストなどでチャンスは少ない状態。

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鈴木監督が評価するように「守備は少しずつ安定してきた」チームとあって、時間の経過と共に奪いに行く守備が機能し、カウンターから河田選手のシュートを放つ場面も見られます。徐々に盛り返していくチームですが「シュートまでのイメージが共有できていない、できたところでも、その共有が遅い。自分もなんとなくの流れでシュートを打ってしまっていた」と、ゴールに結びつかなかったことを、河田選手は悔しそうに振り返ります。

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「慣れないボランチでも、攻守の切り替えなどチームを救えるプレーができるよう、トライしている途中」の戸嶋選手は、パスミスの多さを反省していますが、チームで一番の走行距離で奮闘しました。個の能力の高さを痛感しているプロの世界で、体力面や駆け引き、判断の向上を、戸嶋選手は決意しています。

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数名のメンバーチェンジのみで始まった2本目。相手の特徴を掴みかけている新潟の選手たちは、圧力にも冷静に対処し終始攻勢の様子。攻撃が行き詰れば、無理な突進は控えて、再度組み立て直すゲーム運び。

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相手のカウンターを浴びてしまう場面もありましたが、柳選手を中心とした最終ラインは体の寄せを素早くし、ゴール前では渡辺泰広選手が体を投げ出してブロックをするなど、しっかりと対応。

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「思ったよりもボールに来なかった」と、鈴木監督は相手の引いた守りを説明するように、ボールを動かしながらほころびを突こうと、選手たちはパスをつないでいました。一方のサイドにボールが入り、相手が寄ってきてバランスが崩れればサイドチェンジを試みます。

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逆サイドに位置した長谷川選手がドリブルで推進しクロスを放ち、中の選手の合わせを狙いますがゴールネットを揺らせず、悔しさをにじませています。「フリーの状態なら最低でも合わせないと」と、長谷川選手は、生き残りをかけて練習に取り組んでいきます。

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鈴木監督は、今日のゲームで「いい判断ができる選手と、そうでない選手は誰もが見ていて分かること」と、厳しい口調で振り返ります。それに対して、決して背を向けることはなく「これから始まる長いシーズン。誰が試合に出ても共有できるように、チーム力を上げていかなければならない」と、むしろ一段と指導に熱を帯びるように話していました。

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残された高知キャンプ期間は、明日とあさってのトレーニングのみとなりました。守備と同等に、監督から攻撃の評価も勝ち取るのが選手たちの使命であり、勝利への道を開拓することになります。競争は始まったばかりと、選手たちは激しくぶつかり合って結果を求めていきます。

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