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2018.08.14スペシャル
【第23回】自分たちで断ち切り、みんなを幸せにした
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皆さん、山形戦の勝利おめでとうございます!

皆さん、山形戦の勝利おめでとうございます! 何よりも勝ったことが一番の収穫だと思いますし、まだまだ発展途上のチームは、勝ちながら課題を見つけ、次へ改善できるのは、負けてのそれとは全然違います。

もちろんこの試合にも課題はありましたが、勝点3を取り切れた。サポーターの皆さんの熱い応援、サポートに応える、シンプルに非常にいい試合だったと思います。

開始早々の負傷交代は山形には非常に痛かった

試合はキックオフからの流れで、山形の選手同士が交錯して負傷退場するアクシデントから始まったゲームでした。いきなりの交代は難しい部分が双方にありますが、新潟にとっては5バックの1人が変わったもので、相手の攻撃に対する備えを変えたり、極端に手を加える必要はあまりなかったと思います。

一方、山形にとっては消耗が激しい夏という時期的にも、非常に痛い早々の交代だったと思います。それが、最後に新潟が歓喜にわいたひとつの要因だったとも感じています。

効果的な“裏”と“足元”のバランス、タイミング

いま述べたように、山形は3バックですが守備では5人がDFラインに並ぶ形。これに対して、新潟は立ち上がりから明確に打開するポイントを定めていました。DFラインの後ろや、ペナルティエリアの角あたりに長いボールを流し込み、できるだけ相手を押し込んで後ろ向きの状態でプレーさせようとしていましたね。相手にとって嫌なことを、主導権を握りながら狙いにいけていたのでないかと感じます。

その先兵となったのは貴章さん。貴章さんに抜け出され、ボールが渡れば大きなストレスになります。また、右サイドの祥郎も、裏を狙う動きを盛んに仕掛けていました。相手DFは警戒してDFラインを下げざるを得ない状況に陥りました。

そうすると、今度は生み出されたスペースで、達也さんが足元にボールをもらいます。下がった3枚のDFとボランチの間に、達さんは上手く顔を出していました。“裏”と“足元”のバランス、タイミングは非常に効果的だったと思います。

「この選手はどこを狙いたいのか」は、試合を重ねれば分かってくるもの。加えて、分かりやすい動き出しと狙いを持ってくれていたので、出し手としては動き出したところか、あるいは開いたスペースを突くかを見ることができるようになっているのではないでしょうか。お互いの良さを理解しながら、プレーができていると僕は感じました。

流れを断ち切るプレーを選択できるか

ただ、「好事魔多し」ではないですが、新潟は失点してしまいます。ゴールキックをムラーリャが滑ってしまい、ひとつのミスが出ました。フォローしてくれた輝綺ですが、体勢が悪かったですね。これは結果論ですが、いったん蹴り出して、チームとして整えた方が良かったという考え方もあります。ミスが重なって、不運な結果になりました。

特に夏場は、フッと抜けたプレーが生まれがち。チームとして流れを断ち切るプレーを選択できるかが、勝ちを重ね、順位を上げていくためには必要になります。失点後には、14本田から16小林に、CBの間を割られるスルーパスから決定的なピンチも迎えました。正直、あれを食らっていたら、山形戦は終わっていたかもしれません。

シュートが外れ、新潟はツイていました。あれを「J2だから入らなかった。次はない」という基準に持っていけるかどうか。ミスが続いても、CBはどこをケアした中で、守備を整えていくかを突き詰めていかなければいけません。一瞬のゆるみ、流れを失ったところからピンチは生まれるもの。早く改善をしたいですね。

強みである両サイドバックを活かす

新潟はハーフタイムで修正して、後半は早々から相手を押し込みました。サイドバックも高い位置を取り続けましたね。これはゴールから離れる動きになるかもしれませんが、前述のように貴章さんや達さんたちが、動き出しを繰り返し、「チームのためにスペースを生み出す」献身的なプレーをしてくれたことがポイントだったと思います。

安田さんはクロスや突破に強みがあることは分かっています。その良さを活かすために、サイドチェンジや、深い位置に侵入するためのプレーを明確にできていました。これまでの試合よりも、相手陣内に入り込んでのプレー機会が圧倒的に多かったですよね。今後に向けてもひとつの指標になるのではないかと、試合を見ながら僕は感じました。

逆サイドの泰基も奮闘していました。横浜FC戦でも、遠目からミドルシュートを放つ場面がありましたが、攻守において、自分らしさを発揮できるようになってきたと感じています。それに、泰基と言えばロングスロー。FWが動き出したのに反応して、一発でペナルティエリア角まで送り込んだ場面がありました。十分にチームの強みになり得るものですし、したたかにチーム全体が狙えれば、もっと泰基の良さを出せるんじゃないでしょうか。

新潟の攻撃は良くなっている!

サポーターの皆さんは、後半の立ち上がり、セットプレーが連続した時間帯で得点を決め切れなかったことを残念に思われているかもしれません。たしかに、今後への課題であるとは思いますが、山形戦に関して言えば、“自分たちが得点を取れないこと”以上に、“ずっとゴール前でのセットプレーが続いている”状況の方が、はるかに相手にとっては堪えるんですよね。

山形はDFの2ジャイロ・ロドリゲスがイエローカードをもらい、守備がなかなか安定せず、前にフレッシュな選手を送り込めず、後手に回っていました。それは、貴章さんのポストプレーや達也さんの突破があったからこそ。新潟の攻撃は良くなっていると思いますし、そういう精神的な優位をずっと維持できたことも、勝利を手繰り寄せた一因になったはず。勝ったので、反省もしやすいですし(笑)、さらに色々と相談をしながら進めていければいいんじゃないでしょうか。

押し込むことが、得点の確率を高めるポイント

新潟の同点ゴールは新太でしたが、改めてペナルティエリア付近で良さを発揮する選手だと。チームが押し込んだけ結果、新太も前に行けますし、必然ペナルティエリア付近で仕事ができる回数も増えます。その点では、前半から狙いを表現し続けた結果、得点しやすい状況が生まれていたと言えると思います。

貴章さんやターレスの周りは、新太にとって得点するチャンスが大幅に増える場所。得点の前に、貴章さんが折り返したボールを左足で狙った場面もありました。「誰かが何かを起こした」、そこにいち早く反応できるのが新太なんですよね。

新太に限った話ではないですが、「押し込む」ことが得点の確率を高めるひとつのポイント。今回のようなプレーを継続できれば、チャンスも増えるし、右肩上がりになっていく。そう感じています。

自分たちの行動で悪い流れを断ち切り、幸せにした

決勝ゴールは、その前で試合が終わっても不思議じゃなかった。まだ新潟の近くに勝利の女神はいると思います。新太のボールへの執着心が表れたプレーで、見ているサポーターからすれば、本当に気持ちいい結末だったんじゃないでしょうか。

ゴールが決まって、僕も枝豆を食べながらDAZN観戦していたんですが(笑)、思い切り叫んじゃいました! ゴール裏に飛び込む選手たち、迎えるサポーター。みんなが集まってくる感じが、最高でした。これも苦しい時を支え続けてくれたからこその感情だと思うんです。そして、選手は、自分たちの行動で悪い流れを断ち切って、サポーターを幸せにすることができた。本当に大きなことだったと思います。お互いが最高に幸せになれる成功体験を共有し、もっともっと、さらにいい体験をできるようになれればいいですね。

25日東京V戦は、山形戦の課題が直結する

次節は今日・25日にアウェイで東京ヴェルディ戦。前回の対戦では、一発でDFラインの裏を突かれたものと、ドリブルからトントンとつながれて許した2失点での逆転負けでした。この山形戦で、「どこを押さえなければいけないか、どこをまずケアしなければいけないか」という課題がありましたが、ヴェルディ戦ではまさにその点が重要になります。

ヴェルディ戦までは中3日と短期間になりますが、選手の意識、チームの意識をしっかりと統一して揃えなければ。何度も繰り返しますが、勝って課題に向き合えるのは、ポジティブなこと。向上して臨むことをおおいに期待しています。

西区民デーはぜひビッグスワンに!

そして今週末の7月29日(日)は、ビッグスワンでジェフユナイテッド千葉戦。僕の地元・西区の「西区民デー」です!(笑) この日は西区在住の方々や、西区に通勤・通学の方々は観戦招待ということで、ぜひたくさんの思い出を作ってほしいと思います。

負けてはしまいましたが、横浜FC戦以降、僕はチームに“新潟”の戦いやスピリットがどんどん見えてきていると感じています。ぜひ、多くの方々にいまのアルビレックス新潟を見て欲しいと思いますし、少し足が遠ざかっている方々も、楽しかったり、あるいは懐かしく感じていただけるかもしれません。

このコラムを読んでいただいている方々も、ぜひそういう人を誘っていただきたいです。専門的に観るだけが、サッカーの楽しみ方じゃない。厳しいしきたりがあるわけでもないですし、構えることなく足をはこんでもらいたいと思います。

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