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2018.08.14スペシャル
【第25回】「ALL FOR NIIGATA」を打ち立てたからには
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一番悔しく、打ちのめされた試合

8月5日大分戦は19時キックオフでしたが、公式記録では気温31.0度。飲水タイムが設けられることになりました。ピッチでプレーしている選手たちもですが、応援している方々にも過酷な環境だったと思います。試合は、上手くチームとして時間を使っていた大分と、メリハリのある展開ができなかった新潟で明暗が分かれました(0-4)。もちろん環境は結果に影響したと思いますが、踏まえた戦いができたのが、大分だったと感じます。

たとえば選手の立ち位置、どういう風にボールを回していくかが、ある程度大分の選手たちは決まっていました。チームとして、5バックによる幅を目一杯使い、新潟の選手たちを動かそうという意図も感じました。それに対して、新潟は環境のハードさもあり、普段ならもう少し体力を維持した状態でゲームを進められたかもしれませんが、徐々に機能しなくなったり、つながりがバラバラになってしまったようでした。

厳しい現実ですが、それもチーム力。普段のちょっとしたところの積み重ねが、最終的には大きな勝敗の差になったと率直に感じます。僕自身としても、今シーズンで一番悔しい試合でしたし、一番打ちのめされました。

チームにとって真ん中のラインは大事な要

メンバーではGKに幸輝くん、DFにはジュフンが入りました。2人だけではなく、ピッチに立った選手たちそれぞれが、課題を感じ、また悔しい思いを持っていると思います。僕が感じるのは、チームにとって真ん中のラインは、すごく大事な要だということです。今シーズンはケガだったり、何らかの原因で大事な要が変わることが例年以上に多いのでは、ということです。

チームにとって正当な競争はあるべきだし、選ばれた選手は眼前の試合で一生懸命やっていると思います。ただ、そのコンビネーションは、修羅場を重ねて強みを確認したり、ウィークポイントを感じつつカバーするものでもあります。それが頻繁に変わることで、微妙に噛み合わない部分もあるかも知れない。その点では、難しい要素をはらみながら、試合を臨まなければいけない状況になっているとも言えるのではないでしょうか。

新潟の推進力を逆に利用した大分

前半は、大分の新潟が持つ強みへの対策を感じることがありました。新潟は貴章さん、達也さんをはじめとした前線からの激しいプレスでボールを奪って勢いを付け、カウンターを仕掛けるひとつの特徴があります。大分はそれを理解したうえで、細かいパスをつないだり、1人目を食い付かせながらフリックで外して、3人目の動きで受ける。

激しいプレスをかいくぐる準備をし、またフォーメーションも上手く噛み合っていました。新潟の推進力を逆に利用して、反動を突く。前述のように移動距離を多くさせては、ちょっとしたズレを狙う。改めて手強いチームであると思わせられました。

結果以上に苦しい敗戦

前節の千葉、前々節の東京V。負けはしましたが、新潟は相手の形が違うにしても、サイドのペナルティエリア角やさらに深い所まで走り込み、またDFラインもしっかり上げていました。これによってはね返ったボールを回収して、チームとしてスペースを使って全体的に押し込むことができていたと思います。

ただ、この試合に関しては、距離感の意識に乏しく、チームとして連動した動きを表現することができませんでした。FWに入っても上手くサポートができず、結果DFラインまで戻してしまう場面もありましたね。その前の2試合で見えた形が見られなかったのは、結果以上に苦しい敗戦だったのではないかと感じました。

辛い状況を変えるのは誰かじゃなく、自分

僕は大分にはいませんでしたが、DAZNで映し出されたサポーターの皆さんの表情に、辛くなりました。力を出し切って応援して、ああいった結果を受け止めざるを得ない様子を見るのは苦しい。それは選手も間違いなく感じているはずです。

この状況でネガティブな感情になることに対して、「何かきっかけとなることを作り出したり、見出していかなければ」とも思いました。ポジティブな要素、ちょっとした行い。いますぐ、無理にとは思いません。苦しさや辛さを噛み締めながらでも、打開のための積み重ねを、皆でやれたらいいなと思います。

この状況で不満が出ないというのは、おかしなことだとは分かっています。でも、辛い状況を変えるのは誰かではなく、自分。自身や周囲からのネガティブさを認識しつつ、“無視”できる強さが、いまのアルビレックスには必要なんじゃないかと思うのです。

“昇格の先”を意識して

僕のことが合致するかは分かりませんが、もちろん病気という結果に不満がないわけがないんです。でも、受け入れて、「自分は復帰するんだ。お世話になった人たちに、恩返しがしたいんだ」と思ってやってきたし、今もやっています。トップやユースの練習でチンチンにされて、悔しいですし、周りから見たら恥ずかしいと思われるかも知れない。でも、そういう部分を超えて、強い気持ちを持ってやっていきたい。自分はその部分に、誇りと自信を持っています。

形で言えば、「J1昇格」が自分たちの求めているものなのは間違いありません。でも、その先に求めているのは、みんなが笑顔だったり、幸せになることだと思うんです。“昇格の先”じゃないですが、それを意識して立ち居振る舞いをできたら。昇格という目標はあるにしても、違った感情のコントロールが生まれるかもしれないし、いい方向につながっていくんじゃないかと思います。

伝染させていきたいですよね。ネガティブなことは伝染しやすいですが、僕は新潟の人柄、土地柄、アルビレックスというクラブだからこそ、ポジティブなことも広がりやすいと信じています。その信念は忘れず、大事にしていきたいと思っています。

敗戦を受け入れ過ぎ、慣れないこと

思い描いていた順位やシナリオとは、間違いなく遠くかけ離れています。大敗や、思わぬ展開が続いてしまい、期待が大きい分、落ち幅や失望感も大きいと思います。でも、いつも言っていますが、新潟の選手たちは質を持っている。「俺たちはダメなんだ」と思う方が問題です。

矛盾するかもしれませんが(笑)、いま、僕らは結果を受け入れ過ぎているのかもしれません。敗戦を淡々と受け入れ過ぎて、慣れてしまうのが一番怖いことです。事実は受け止めつつ、反発力となるエネルギーをもっと出していきたいです。だからこそ、立ち居振る舞いを意識して、ひとつになって戦っていけるか。ひとつの勝利を求めていけるか。それを普段から考え、行動していければと思います。すいません、皆さんに上手く伝わるといいのですが(笑)。

アルビレックス新潟を見せるには絶好の相手

11日にビッグスワンで戦う栃木SCには、前回の対戦で敗戦しています。ロングスローからDFラインのスキを突かれて失点もありました。新潟戦でもゴールを決め、今季8点を取っている9大黒選手が核となります。

新潟はここ数試合、クロスから多く失点を喫しています。その現状から考えると、一番やりたくない選手が9大黒選手かもしれません。それでも、自分たちが大事にしている部分を認識しつつ、現状を乗り越え、上積みして“アルビレックス新潟の戦い”を見せつけるには、絶好の相手だと思います。先につながる内容、選手たちの戦う姿勢が見られたらと思います。

「ALL FOR NIIGATA」を打ち立てたからには

サポーターの皆さんは、J1でも、J2でもいつも足をはこび続けてくださっています。選手にとって、こんなにありがたいことはないと思うのですが、そうした状況で勝つことができず、来場してくださる観客が少しずつ減っています。結果が出ていないいま、ひょっとすると僕らが「応援してほしい」と言える状況ではないのでは、と考えてしまいます。

でも、僕たちは「ALL FOR NIIGATA」というスローガンを打ち立てた以上は、新潟というチームで戦いたい。そのためにひとりひとりができることをやっていかなければいけないと思います。そして、それを求める以上、選手たちも新潟のためにプレーをしなければいけない。今後の新潟がかかっていると言ってもおかしくないくらい、大事なシーズンであり、後半戦に差しかかっています。覚悟と責任をもって臨みたいと思います。


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