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2018.10.16スペシャル
【コラム】早川史哉の前を向いて歩こう 第34回・いい流れを大事に、ひとつひとつ
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気温が高かったからこそ大きかった先制点

カマタマーレ讃岐戦は、10月上旬の新潟にして、本当に気温が高い中でのゲームとなりました。気温30度を超えたのにはビックリしました。最近、新潟も涼しくなって、「秋だな」と感じていたので、選手たちも少なからず体にキツさを感じたのではないかと思います。だからこそ、いまチームでやれている連動した守備や、セカンドボールを拾える互いの距離感が必要だと感じていました。

難しいところですが、暑ければ選手たちは消耗を防ぐために、効率的に動こう、という意識がはたらいてくるもの。特に前半は天候やピッチコンディションなど、さまざまな要素を考慮しながら戦っていたのでは。その意味では、前半にセットプレーで得点を取れたのは、新潟にとっては大きかったと思います。

明るいカウエのメンタルが、チームにプラスになっている

最近、トップチームの練習に参加すると、セットプレーのメニューではGKコーチのジェルソンが、キックの質やどこを狙うかなど、細かい話をチームに落とし込んでくれています。また、選手もそれを受けて、どこを狙うか、どう入っていくかを話し合ってもいます。積み重ねが、こうやってセットプレーで得点を決められる確率を高められているのかな、と感じます。

(ゴールを決めた)カウエは、どちらかと言えば前にグイグイ、というタイプではないと思うし、強さはあっても決定的な仕事を連発する、という選手ではないので、『得点に絡むことはないかな』と思っていたのですが(笑)。移籍して初ゴールは嬉しいでしょうね。最下位の讃岐が相手で、難しい試合になると分かっていたからこそ、意味のあるゴールで、喜びも2倍だったんじゃないかと思います。

彼の印象は、初めて会った時から全然変わりません。すごく寛大で、誰に対しても笑顔で接してくれる。カウエの持っている明るいメンタルが、チームにとってはすごくプラスになっていると思います。そういったコミュニケーションの積み重ねが、移籍してきても上手くチームに溶け込んでいることにつながっているんじゃないでしょうか。

こういう試合こそ、決め切って相手をねじ伏せること

ただ、チームはその後もカワくんがGKと1対1になるなど、得点を決めるチャンスがありました。最終的には後半、2点目を取るわけですが、前半のうちに決められるチャンスで決めて、差を広げて後半に入るのか。それとも、「まだ1点差。1点取れば引き分けになる」という気持ちを相手に持たせたまま、後半を迎えるのか。相手に与えるダメージは違ってくるのではないかと思います。

特に、こういう試合だからこそ、決め切って相手をねじ伏せることができれば、もっと楽な試合はこびができたと思いますし、ゲームをコントロールできたのではないかと感じています。

撃たなければ入らない

後半、新潟が決めた追加点についても振り返ります。この試合、讃岐はゴール前を固める守備をしていたので、ペナルティエリアの外側、バイタルエリアは非常に空いている印象がありました。前半から「ミドルシュートなどにチャレンジしてもいいのかな」と思っていて。それを相手が嫌がれば、ディフェンスラインギリギリのところが空いてくるとも感じていました。

達さんのゴールは、バイタルエリアから足を振ったシュートで、相手に当たってはいましたが、そもそも撃たなければ入らないんですよね。思い切りの良さは、さすがです。達さんは、外から見て「ミドルが欲しいな」と思えば、しっかり撃つ。プレーしていると分かりづらいものですが、試合を見る眼、感性が非常に高いんだな、と感服します。

達さんを褒めてばかりのコラム(笑)

コラムでは、達さんを褒めてばかりですね(笑)。選手は試合を重ねていけば疲労が溜まるものだし、メンタルの持ちようだって、その時々で変わってきて難しいものです。でも、自分に対する厳しさがあって、「試合までにどういう準備をして、試合では何をしなければいけないか」を、すべて長年の経験から学んで、自分のモノにしています。

間近で見てきて、「本当にすごい人だな」と。そこまで気を遣って、試合にピークを持って行くことができる能力。これだけの時間、プロでやり続けられる理由が、そばにいると見えてきます。新潟にとって、本当にいい財産、いい影響を与えてくれていると思います。

讃岐に盛り返された2つの原因

さて、ゲームは2点をリードしましたが、その後に盛り返される流れとなりました。その原因のひとつは、相手の守備を攻略しかけていたのに決め切れなかったこと。3点目を取りに行ったのに、決め切れず、相手の勢いを削ぐことができませんでした。

もうひとつは、90分を通して自分たちがいいバランスの中からプレッシャーをかけたり、セカンドボールを拾ったりというものが、2-0になって残り10分くらいでややあいまいになってしまいました。自分たちからゲームを壊しかけるような、良くない締め方をしてしまったのかな、と率直に思います。

次につなげなければならない失点

終了間際の失点場面は一回放り込まれ、はね返したボールを中盤の選手がセカンドボールを拾い切れませんでした。その拾われたボールに対しても、誰がファーストディフェンダーかを決められず、パスを入れられてシュート。バーを叩いた後も、誰も行くことができず、敵だけが動いているような状態でした。

「誰が悪い、どこが悪い」というつもりはありません。そもそも、まとまりやコンパクトさが維持できていれば、そういった集中力の欠如や、相手にチャンスを与えることもないと思います。最近、よく守備ができていただけに、この失点はもったいない。改善していきたいですね。

ただ。2-0のまま終わって、フワッとした感じで甲府戦を迎えるのではなく、あの1点を食らって、もう一度「チームとして集中して、コンパクトさを保って戦っていくんだ!」という教訓を得られました。2-0であいまいに終わるより、非常に意味のある、次につなげなければならない失点じゃないかと僕は思います。

いい流れを大事に、ひとつひとつ

これで5連勝。結果は僕たちも重視していますが、今回、入場者数が1万5千人を超えました。勝っていくことで観戦に足をはこんでくれる、応援してくれる人が増えることを、実感している段階でもあると思います。このいい流れを、ひとつひとつ大事にして戦いたいです。

いい流れが来ている要因を明確にする。さっきの話もありましたが、課題の部分も認識する。両者をハッキリさせて次に向かいたい。幸い、フチさんが5連勝などは関係なく、ひとつひとつ勝ちに行く意志を強く出してくれています。選手たちも、その指針に従い、進んでいくことができると思います。

甲府戦、ビッグスワンでの悔しさを晴らそう

次節はアウェイでヴァンフォーレ甲府戦。甲府にはビッグスワンで1-5と大敗を喫しています。勝つことだけ。点差は関係なく、相手より1点でも多く決めて、勝つことを考えていきたい。

選手たちも悔しかったと思いますが、あの大雨の中で応援をしてくれていたサポーターは、もしかするとそれ以上に悔しさ、報われなさを感じていたのでは、という思いはいまでも拭い切れません。そういう人たちの想いを、選手たちには晴らしてほしい。いまのチームには、それだけの力もありますし、想いを背負ってくれるはず。期待したいと思います。

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