NEWS

TOP > ニュース > スペシャル > 【コラム】早川史哉の前を向いて歩こう 第36回・ひとつでも上の順位に行く、勝利を積み重ねる
2018.10.30スペシャル
【コラム】早川史哉の前を向いて歩こう 第36回・ひとつでも上の順位に行く、勝利を積み重ねる
photo
ひとつでも上の順位に行く、勝利を積み重ねる
5連勝を果たした後、前節は甲府に引き分けて臨んだ京都戦でした。勢いを持続するか、立ち止まるか、今後を占う上でも大事なゲームでした。また、J1昇格の可能性が潰えて、メンタル的なショックも心配されましたが、そういった影響を感じさせることはありませんでしたね。「ひとつでも上の順位に行く、勝利を積み重ねる」。リーグ前半戦の悔しい結果を取り戻すんだ、という強い想いを僕は感じました。

いまはフチさんを中心に、チームとしての戦い方や、ファイトするポイント、狙いなどを明確に打ち出しています。非常にいい戦いができているし、「自分たちはやれている」感覚を持って、試合を迎えているんじゃないかなと。この京都戦もしっかりファイトして、勝利を手中に収めました。いい流れは継続していますね。

強い風にも集中を欠かさなかった選手たち

さて、試合です。20日の西京極は、風がとても強かったですね。京都には前線に高さの強みを持っている20カイオ、4闘莉王が並んでいました。ロングボールを織り交ぜながらの攻撃で、守備側にとっては落下地点を掴みづらかっただろうし、押し返したくてもボールが戻ってくる(笑)。立ち上がりはなかなかゲームの主導権をつかむことができませんでした。

ただ、そういった状況でも新潟の選手たちは、焦れずにディフェンスラインを中心に、「まずファーストで競りに行く」「ボールが越えた後はしっかりカバーに行く」を徹底していたと思います。集中を欠かさず、相手の良さに対応し続けていました。

素晴らしかった両センターバックのチャレンジ&カバー

この試合はやはり大武くんと健太くん、2人の活躍を挙げなければなりません。ロングボールに対しては、身長を活かした高さに自信を持つ大武くんが怠ることなく競りに行く。その後のボールや足元の対応は、健太くんがストロングである読みを効かせたプレーをする。互いの良さを活かしながら、チャレンジ&カバーを徹底しました。同い年のセンターバックコンビは本当に連携が取れていますね。

相手がファウルをもらいに行くようなプレーもあったんですが、「あ、こういうもらい方もしてくるんだな」と感じ取ったのは素晴らしかったと思います。ある程度の力で行きながらも、ファウルにならない対応を続けていました。とても冷静にできていたんじゃないでしょうか。

戦う術を持っていると感じた17分の場面

攻撃はと言うと、京都はDF4枚、MF4枚で、まずは相手を外に出させつつ、クロスにはしっかり対応するという意図が見えました。実際、サイドからのボールにはすごく強さと高さを発揮していたと思います。一方で、背後を狙われると、マークがズレやすい場面もありました。17分、ハンドを取られましたが、サチが裏を取ったのはピックアップしたいプレーです。

あの場面、つなぎながら一回新潟は幅を使います。相手センターバックを引きずり出した後に、サチは右サイドからナナメに動いてDFの背後を突く。合わせたボールも質が高く、京都には嫌な攻撃だったと思います。さらに、達さんが動き直してサチからもらう動きもありましたよね。連動していて、スカウティングも含めて戦う術を持っている、と感じられた瞬間でした。

足を止めず、アラートだから生まれた先制点

得点はセットプレーから。カワくんの鋭いFKもあったでしょうし、強風などさまざまな要因が重なってか、相手のクリアが不十分となりました。そこにいち早く反応したのは達さん。ボールが上で行き交う時は、どうしても足が止まってしまうことが多いし、ボールウォッチャーになりがちですが、何度も繰り返しですが、さすが達さんです(笑)。

その折り返しにも、カウエがいち早く入り直して難なくヘディングで決めました。足を止めていないし、アラートで戦えています。フチさんが常々言っている、「自分たちでスキを作るな」は、裏を返せば「相手のスキを突け」ですが、上手く狙えていたのではないかと思います。

徹底が、勝敗の大きな分かれ目に

反撃するため京都はさらにロングボールを前線に送り込んできましたが、新潟はみんながギリギリのところで体を張り、先に触られるにしても自由にプレーさせないように寄せていました。56分に相手FKで健太くんが体を着けてファウルをもらった場面、62分の大武くんのスライディングブロックなどは素晴らしかったですね。

「京都の良さがどこにあり、どういう攻撃を仕掛けてくるか。少しでも相手の自由を奪い続けられるか」の徹底が、勝敗の大きな分かれ目になったと感じています。僕たちの得点シーン、逆に守備の対応。この積み重ねが、昇格であったり、上位進出への重要なポイントであると確信しています。

相手を封じ込めた尚紀の貢献

尚紀の貢献についても。京都は前線の2人のほか、13岩崎のスピードとドリブルも大きな武器。ここに尚紀が持ち前のスピードと推進力、体の強さを存分に発揮して封じ込めてくれました。20分過ぎの岩崎とのスピード勝負は迫力がありましたね。

ここで強い印象を与えたことで、京都はすごくやりづらくなったのではないかと思います。その後、岩崎選手は新潟の左サイドにポジションを移し、状況に変化を加えようとしていました。それも尚紀が与えたインパクトを物語っているんじゃないかと思います。

試合を重ねるごとに選手のパフォーマンスは向上し、試合勘も研ぎ澄まされていくと思いますが、最近の尚紀には「迷いがないな」と。パスを付ける、ドリブルではこぶも、シーズン序盤はどこか迷いながらプレーしていた印象でした。今は「こうするんだ!」と決めたら実行する強い意志と、そこから生まれた成功体験が、彼のプラスになっている。どんなアタッカーが来ても、ストップして新潟を優位にしてくれる存在になっているんじゃないでしょうか。心強いですね。

展開に対応しつつ、意図が感じられた交代策

前述のように後半はロングボールが多くなり、少しオープンな展開になりました。アルビとしては、ボールを保持して時間をかけながら、相手ゴールに迫るのが本来やりたかったとは思います。ただ、それが上手く進まなかった時に、相手のリズムに合わせながらも、ターレスや貴章さんのフィジカル、マイボールに持ち込める強さを活かして時間を作ったり、ゴールに迫っていました。これも、今いる選手の特長を活かした戦い方だと僕は思います。

ヨシくんもですね。時間を使いながら前にボールをはこぶのも上手だし、スペースを上手く見つけ出すことができる。ターレス、ヨシくん、貴章さんという途中交代の起用は、オープンな展開にも対応しつつ、時間を使ったり、スペースを突こうともする意図が感じられるものだったと印象に残りました。

サチの追加点は、「よく転ばなかったな」と(笑)。でも、あれもターレスのところに入って、落ちたボールを回収してからなんですよね。時間と状況を判断して、ひとりで突っかけて、疲れた中でもスプリントして相手をかき回せるのはサチの良さ。それが活きて最後は足を振れたのも大きなポイントでした。

京都戦の勝利を決定づけるだけではなく、今後に勢いをもたらすような追加点だったんじゃないでしょうか。

自分たちを証明できる町田戦

次節はホームに戻って、FC町田ゼルビアと対戦です。新潟は最近、相手の背後を狙って押し込み、自分たちで主導権を握ろうとするサッカーを志向していますが、町田にも似たものを感じます。なおかつ、新潟よりも徹底し、選手の意識もとても高い。迷わず実行しているし、非常にやりづらい相手だと感じています。

ディフェンスや中盤の選手は、難しいボールのクリアや、セカンドの回収に気を遣わなければならない。でも、僕たちは似たようなスタイルを志向しているからこそ、負けたくないですよね。その質を上げながら挑みたい。

このところ、新潟は自動昇格を争うような上位チームとは対戦していませんでした。現在3位の町田と対戦して、「自分たちが本当はこれだけやれるんだ」を証明できる大切な試合じゃないかと。選手たちは分かっていると思うし、プライドを前面に戦えればいい。ぜひスタジアムで見守っていただければと思います。

サッカースクール・ゲームフェスタ

さて、京都戦の翌日はアルビレッジでサッカースクール・ゲームフェスタが開催されました。スクールの子どもたち400人以上が、普段はトップチームの選手しか入れないAピッチ、Bピッチを使って交流をしましたが、あの場所にいる全員が笑顔で幸せな時間を過ごせたと思います。

選手たちは子どもたちから元気と、サッカーに対する純粋な思いを感じて大きなパワーをもらいました。子どもたちも、特別なピッチで選手のプレーに触れて、特大の影響を受けたはずです。閉会の挨拶でズミさんが、「がんばってプロになり、僕たちとプレーできるように」と話していました。僕も子どもの頃に野澤さんに憧れ、来年は一緒にプレーができる。十分起こり得ることだと思います。頑張ってほしいですね。ぜひ来年も開催して、より多くのスクールの子どもたちと触れ合えればと願っています。

ベースボールマガジン社
Jリーグオンラインストア
インターネットショップ
ユニフォーム
ポッカサッポロ
愛宕福祉会
JCB
DAZN
必勝祈願アルビレックス新潟応援のぼり旗企画

PAGE TOP