2015アルビレックス新潟新体制会見の会見録

2015/1/21
photo
いつもアルビレックス新潟に温かいご声援をいただきまして、誠にありがとうございます。アルビレックス新潟は1月17日(土)に必勝祈願、2015アルビレックス新潟激励会に先立ち、田村貢社長、神田勝夫強化部長、柳下正明監督、また新加入した前野貴徳選手、山崎亮平選手、川浪吾郎選手、平松宗選手が出席して「2015アルビレックス新潟新体制会見」を開催しました。

会見は冒頭、田村貢社長から報道陣への挨拶とともに、「昨年のベースを残しつつ、いい補強ができました。ほぼ狙い通りの体制。昨年は、順位こそ下がりましたがいいサッカーを披露することができていました」としたうえで、今シーズンの目標について、「タイトル獲得、ACL出場権獲得」をクラブの目標として据えることが伝えられました。

以後、新体制会見での柳下監督のコメント、また報道陣からの質疑応答について、ご紹介いたします。

【柳下正明監督挨拶】
皆さんこんにちは。4シーズン目になります。今年一年またよろしくお願いします。座らせていただきます。

細かいことは、後でまた質問をいただいてお答えします。サッカースタイルとして、我々のスタイルは攻撃、守備ともアクションを起こして攻撃する、最後まであきらめずにプレーするというスタイルを、サポーターの人たちから支持されています。そのサッカーをサポーターの人たちも見て喜んでもらえるし、応援してもらえると感じています。そういうサッカーをまた、今シーズンも続けていきます。

オフ期間中、昨年の編集ビデオを何度も見直して、初めは『なんでこんなにチャンスを作っているのに点を取れないんだろう』あるいは『なぜこれだけいいサッカーをしているのに勝てないんだろう』という思いで見ていました。見ているうちに、『これだけいいサッカーができているのであれば、今シーズンも高い目標を持ってやらなければいけないな』と感じるようになりました。

昨年12位という結果で、高い目標を掲げると『何を言っているんだ』と思われるかもしれない。ただ、それぐらいいいサッカーをしていました。先ほど社長も言われたように、いい補強ができました。課題があるところを補うことができる選手を獲ることができました。やはり、何かひとつタイトルを取って、ACL出場権を得られるように、今年1年がんばっていきたいと思います。よろしくお願いします。

※記者会見では続いて神田強化部長から選手、スタッフが紹介され、新加入選手たちから一言ずつ抱負が述べられました。

【前野貴徳選手コメント】
こんにちは。鹿島から来ました前野です。今シーズン、しっかり結果としてチームもそうですし、個人としても結果を出して、サポーターの皆さんと喜びを分かち合える一年にしたいと思います。僕自身はタイトルという目標を強く持っていますし、それに向けてチーム一丸となって戦っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

【山崎亮平選手コメント】
ジュビロ磐田から来ました山崎亮平です。先ほど監督も言いましたが、何かタイトルを取りたいと思っていますし、それに向けて自分が何かできればいいなと。がんばりたいと思います。応援よろしくお願いします。

【川浪吾郎選手コメント】
はじめまして、川浪吾郎です。徳島ヴォルティスから来ました。まず、アルビレックス新潟の勝利のために、僕の持てるすべての力をかけて、しっかり結果を残したいと思います。先ほど監督も話していたように、ACL出場権獲得、タイトルを取れるようにがんばっていきたいと思います。よろしくお願いします。

【平松宗選手コメント】
こんにちは。国士舘大学から来ました平松宗です。僕はこのチームのために、自分の出せるものをすべて出して貢献したいと思っています。よろしくお願いします。

※以後は報道陣からの質疑応答
――選手たちに。それぞれの特徴、持ち味を教えてください。

【前野】積極的な攻撃参加が持ち味ですし、あとは左利きなので、クロスの精度はしっかり出していけたらと思っています。

【山崎】ゴールに向かうプレーであったり、ドリブル、局面を打開するプレーでチャンスを作れればと思っています。

【川浪】アグレッシブなプレーと、体が大きいので、体を使ったシュートストップが得意です。

【平松】前線でタメを作るところと、ハードワークが持ち味です。


――神田部長に。平松選手のユース(※現U-18)時代の印象と、いま改めて入団されての印象、変化は。

【神田】ユース、高校時代ですね。高校時代の印象としては、FWで行くのか、ワイドのMFで行くのかのポジション探しをしていたような印象です。スピードが得意なのか、それとも体の強さなのかのポイントを探していくプレーヤーだったのかなという印象でした。

大学に行って、自分のスタイルをどう活かしていくのかを強く感じるようになりました。本人の言葉にもあったように、ポストという部分は大学でも目を見張るものがあったという印象は受けています。それをチーム内で競争して、ピッチでプレーができるようにという思いはあります。それを十分出せれば、力を出せるのではないかと思います。


――柳下監督に。2015年のテーマを一言で言うとすると、どういうことになるか。

【柳下】今までもあまりそういうものは特別出してやってきたことはないんですが…。どうかな。


――一昨年は前線からボールを奪ってショートカウンターが際立った。昨年はボールをつないでどう崩すかがテーマだったように思う。今シーズンはどういうところに重きを置くか。

【柳下】12年の途中から13年、14年と2年半やってきたサッカーを、もちろん継続していきます。先ほど言ったように、結果は出ませんでしたけれど、ゲームの内容を見ると非常に成長している。シーズン当初、選手たちに「ボールの保持率を上げよう、もうひとつボール奪取率も上げよう」と話してスタートしました。そのプレー自体は非常に成長している。

何が足りなかったかと言えば、相手のゴールを奪うということを選手たちに伝えなかった。そこが足りなかった。今年はそこを重点的に。もちろんこちらも色々とトライをしてやっていくし、選手たちも特にアタッカー陣が増えたので、お互いに競争して成長していってもらえればと思います。


――柳下監督に。新加入選手たちに期待することは。

【柳下】先ほど言ったように、今シーズンは何かひとつタイトルを取ることを考えています。そのために昨年足りなかったものを補える選手たちですので、まずゲームに出てもらうこと。

前野でしたら先ほど自分が言った特徴のほかにアップダウンができる選手なので、新潟で十分やれる選手。山崎はペナルティエリア周辺での相手の嫌がるプレーが得意です。シュート、ゴールするということもそうですけれど、そのあたりをゲームで出してもらえればと思います。

吾郎はまだまだ若いですが、トレーニングで3人のGKがいますが成長して、ゲームに絡んで成長していってくれれば、GKとしての層も厚くなる。平松は実際まだプレーは見ていませんが、他のコーチ陣から聞くと、かなり先ほど自分も言ったようにパワフルなプレーが得意で、ハードワークできると。新潟のサッカーに合った選手が来てくれたので、そのあたりを出してくれればと思います。


――神田部長、柳下監督に。今回は例年に比べて静かなストーブリーグとなったが、それがチームどういう影響を与えると感じるか。

【神田】いつもこうあって欲しかったというのはありますが、例年新潟は「主力が流出だ」とよく言われていますが、基本的には積み重ねということをやっていきたいと思っています。今年に関しては継続ができると思っています。選手のコミュニケーションであったり、監督が目指しているサッカーは選手たちが十分分かっていると思いますので、そこにプラスアルファという部分を実現できていければ、より目指しているものが近づくかなと思っています。

【柳下】アルビに来て3年。去年までの3年間、やはり選手たちが入れ替わって、新しい選手も入りますが補強ということを考えると、スタートの時点では難しかったんですね。中心選手が抜けて新しい選手がフィットするまでには時間がかかる。

シーズン中にフィットして、シーズン後半非常にいいチームになる。翌シーズンまた何人かの選手が抜けてという形でしたが、今シーズンはある程度主力が残った。一番軸となる選手たちが残って、昨年の課題部分を補強できた。今シーズンは本当に補強ができたシーズンだと思います。昨年のいい状態からスタートできるので、期待できると思います。


――今シーズンの目標はタイトル獲得ということでよいか。柳下監督に。得点力アップに向けて、どのあたりを詰めていきたいと考えているか。

【柳下】昨シーズンの中でも1節から17節と、18節から34節。その中で公式記録ではなく、我々が作った編集ビデオのシュートチャンスを見てみると、17節まではペナルティエリアの中でのシュートチャンスは100いっていないんですね。90いくつくらい。

でも18節から34節では、150近いシュートチャンスがある。だから、それだけ相手の嫌なところに侵入できるプレーが増えている。そこでシュートをゴールに入れる、ネットに突き刺すプレーが課題だと思っています。

単純なプレーになるかもしれないが、そういうところのシュート練習もしようと思っているし、数撃つことによって、選手一人一人が、『この「場所なら十中八九入る」と自信を持つことによって、ゴール前の落ち着きが出ると思っているので、ジュニアユースあるいはユースの練習になるかもしれないが、取り入れていきたいと思っています。

【田村】先ほどのタイトル獲得に関する補足と言いますか、こういう風に考えています。2ステージ制になります。ですから1stステージ、2ndステージ、そこで結果が出てチャンピオンを決める形になりますので、チャンスが増えている。特に1stステージは監督が代わっているチームも多くありますし、J2から上がったチームも、そんなに大きな動きはしていないクラブもありますので、チャンスがあるのではないかと思っています。

そういう意味でも、天皇杯の話などもしましたが、どこにもチャンスがありますが、我々はいまのベースプラスアルファの部分で優位にスタートできる可能性があるかなということで、タイトル獲得を考えています。


――山崎選手に。南魚沼市生まれと聞いているが、これまで新潟の関わりは。また新潟でプレーできることをどう感じているか。

【山崎】生まれは南魚沼で、3歳ころまで新潟に住んでいました。おじいちゃんの家も南魚沼にあって、毎年のように足を運んでいたので、自分にとって新潟は縁のある土地だと思っています。そういうところでプレーできる喜びと、結果を出したいと思います。


――新加入選手に。今季の個人的な目標と、達成するためにどういうことが必要と感じているか。

【前野】個人的な目標はタイトルだと思っています。自分は攻撃的な選手だと思っているので、クロスというところでアシスト、得点に絡むプレーをしたいと思っています。

【山崎】まずは34試合、全部に出られるように体作りをしたいと思います。得点は2ケタを目指してがんばりたいと思います。

【川浪】まず試合に絡むこと。出られた試合はすべて完封して勝利できるようにがんばりたいと思います。

【平松】僕も試合にできるだけ多く出場することと、早くゴールを決めてチームの勝利に貢献したいです。


――茶野コーチに。柳下監督目指すサッカーをどういうものと感じているか。また今シーズンはどう支えていきたいか。

【茶野】ジュビロで一緒に仕事をさせてもらって、守備の意識をすごく強く持っている監督だと思います。僕もディフェンスの選手だったので、そういう意識は新潟での指導でも意識してやっていきたいと。あとは全体的にメンタルの部分、いい時もあれば悪い時もあると思いますので、そのケアとして、自分が声をかけていければと思います。


――茶野コーチに。トップチームコーチの経験はないが、どういう役割を果たしていきたいか。

【茶野】こういうチャンスをくれた新潟の関係者には感謝をしています。自分がやるべきことは選手の経験を活かしてもありますし、スタッフと選手の間に立って、自分がうまくアドバイスできればと思っています。自分の役割は雰囲気を盛り上げたり、練習の取り組み方など細かいところを意識してサポートできればと思います。


――柳下監督に。今シーズンのキャプテンは決まっているか。

【柳下】キャプテンは昨シーズン、大井健太郎と、レオシルバが中心になってやってきてくれました。非常に難しい時期もありましたが、1シーズンを通してチームの方向性をリーダーとして十分やってくれました。今シーズンもその2人を中心にと考えています。
副キャプテンなどは後々決まると思います。


――新加入選手たちに。前野、山崎、川浪は昨シーズンまで対戦相手として見ていた新潟の印象を。平松にはジュニアユース、ユース時代に見ていた新潟のクラブの印象を。

【前野】若い選手が多くて、勢いのあるチームだという印象を受けています。監督のサッカースタイルがしっかりチームに浸透しているという印象を受けています。

【山崎】よく走るというイメージと、やっぱりスタジアムの雰囲気が勢いづくとわき上がってくるようで、それに選手が応えている印象があります。すごくいいスタジアムだという印象です。

【川浪】すごくまじめで、よく走るチーム、嫌なチームだなという印象です。あとはスタジアムでサポーターがすごく熱くて、すごいいい雰囲気なので、すごくいいスタジアムだなと思います。

【平松】前線からのアプローチがすごくて、そこからの攻撃が鋭い。あとはサポーターの皆さんがすごく温かくて、熱心な方がたくさんいます。すごくいいチームだという印象を持っています。


――柳下監督に。田中亜土夢選手が退団したことの影響と、今後補強する計画は。またラファエルが背番号10を背負うことになったが、期待する部分は。

柳下 亜土夢はもちろん、ここ数年常にゲームに絡んでいた選手ですし、攻・守のスイッチを入れる役割をしていた選手なので、チームとしては非常に痛いです。もちろんね。でも、先ほど言ったようにそういう部分をカバーできる選手たちが入ってくれたし、昨シーズンからプレーしている若い選手たちも成長しているので、そこはカバーできるのかなと思っています。

ラファエルの背番号10番に関してですか。あまり私自身は番号にこだわりは持っていないので。9番、10番、11番はゴールに近いポジションの選手が付けた方がいいなと感じているくらいです。

(追加の補強については)一応動いてもらってはいます。そのあたりは強化部長の方から話があると思います。

【神田】はい、振られたのでお話しさせていただきます。一応、もうひとり外国人を獲得する予定です。今はまだお伝えすることができませんが、伝えられるタイミングで伝えられればと思っています。

photo


ユニフォームパートナー