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2018.08.23スペシャル
【コラム】えのきどいちろうのアルビレックス散歩道 第384回
 「小学生のときから」

 J2第28節、新潟×栃木。
 この試合から片渕浩一郎ヘッドコーチが暫定的に指揮を執ることになった。緊急措置としては最善策だと思う。フチさんならチームを継続的に見て、選手のこともわかっている。今季、鈴木政一・前監督がどういう取り組みをしてきたかも現場にいてよくご存知だ。ていうか特に聖籠ではフチさんの存在感は非常に大きい。栃木戦前、練習場の雰囲気が明るくなったと聞いた。声を出して、気持ちを前向きに出していく。まずは自信を取り戻すところからだ。

 試合当日、ビッグスワンの雰囲気は締まっていた。お盆休み&新潟まつりと重なったわりにはまずまずの動員だ。チーム成績も観客動員もここが底になるといいなぁ。栃木サポーターもかなりの人数来てくれた。J2下位どうしのつぶし合い、いわゆる「6ポイントマッチ」だが、殺伐とした感じは皆無だ。たぶんこれは本間勲がつないでくれた縁なのだと思う。ちなみに7月の引退試合にも黄色いユニ姿の栃木サポが駆けつけてくれた。

 スタメンが発表になって、加藤大がついに外れたかと感じ入る。ボランチは小川佳純と原輝綺の2枚。他には2トップを田中達也&ターレスで組んだのと、河田篤秀が左サイドに入ったのが目立った変更点。システムを変更する時間はなかったと思うから、キャスティングを変えて味を出していこうという感じか。原のボランチがやっぱり注目だ。本人的にはいちばん熱望していたポジションのはず。

 試合。立ち上がりは非常に積極的だった。いいリズムで攻めていた。が、攻め切れないのだ。栃木がしっかりブロックをつくって守り、得点機まで至らない。アルビは攻め手がなくなり、基本的にサイドからクロスを入れては跳ね返されるという繰り返し。あれは敵も枚数揃っていて、しかも読んでるから、よっぽどのラッキーがないと得点にならない。クロスを入れるタイミングを変えるかニアに入れて勝負するか、変化をつけたいところだ。

 そうこうしてる間に前半24分、CKのクリアを拾った栃木・パウロンに先制点を許す。パウロンの足がもうちょっと短かければ引っ掛からなかったなぁ。やっぱりセットプレーがらみか。と、悔しさがつのる。注意しなきゃいけないところなんだけどなぁ。栃木のストロングはわかってるんだから気を抜かないでいこう。

 で、後半早々、2失点目を喫する(後半3分、得点者・浜下瑛)。これはスローインを競り負けてボールロストしたところからカウンターを食らったもの。このときの栃木の手際が鮮やかだった。何人も走っておとりになったり、スルーパスに駆け込んだり、更にフォローに詰めたり、あれは練習して培った連動性だ。その後、PKの機会が交互にあり、こちらは決まらず栃木にダメを押されるのだが、実際問題、2点目で勝負あったと思う。グリスタでの試合のときも書いたが、武器の磨き方、チームとしての練度が違う。あぁ、J2下位の対決でそんな感想を何度も書くとは。

 「3失点のところも、小学生のときから注意しなきゃいけないと言われているようなセットプレーと、後半立ち上がりの時間帯に失点したところに、まだまだ私たちの甘さ、スキというものがあるんだろうと思います」(片渕ヘッドコーチ、会見コメント)

 小学生でもわかることだと言わんばかりの厳しいコメントだ。僕は失点の時間帯もいつも大体同じだと感じる。傾向ははっきり数字で表れてるのだから、対策が取られて然(しか)るべきだと思う。

 攻めに関してはリズムが良かったのは最初だけで、トータルでは散漫だった。ターレスはポストプレーができないんだなぁ。河田もサイドとしては動きが足りない。新しいキャスティングで面白かったのは原だ。センスがある。違うポジションを経験して、引き出しも増えている。U-21代表でしばらく離脱しちゃうのが残念だ。まぁ、原にはオリンピックに出てもらわなきゃならないからなぁ。

 0対3の完敗である。大分戦に続いてコテンパンにやられた。重症だ。「ちょっと栃木には歯が立ちませんよ」くらいの負け方だ。もちろん栃木は好チームだが、ここまで打ちのめされるほどの力の差はないと思う。自信喪失しているのだ。チームってひとつ歯車が狂うとこんなになってしまうんだなぁ。迷子の状態だ。戻る場所がわからない。自分たちの良さがわからない。

 応援する人それぞれに言い分があるだろうけど、僕は現実路線を採る。J2残留争いにフォーカスする。今のチーム状況を考えたらそれだって必死に勝ち取るべきものだ。なりふりなんて構ってられるか。とにかく勝ち点を拾っていこう。

 試合が終わり、ビッグスワンのコンコースを知人サポがとぼとぼ歩いていたそうだ。そうしたらきちんと整列して歩く子どもたちに出くわした。先頭を見ると安英学先生! ゲームフェスティバルに参加した「ジュニアスターサッカースクール」の子どもたちだった。ヨンハに気づいたサポが足を止めて人だかりができる。

 ヨンハは子どもたちに「みんなサッカー頑張って、アルビに入ってください」と話したそうなのだ。そしたらね、子どもたちがうなだれてるサポに向かって「一緒に頑張りましょう!」って声をかけてくれたらしい。泣けてきた。10年後のアルビがそこにある。10年後のアルビからみんな激励されたんだよ。


1、栃木戦は梶山陽平選手のアルビデビュー(交代投入)でしたね。さすがというプレーを見せてくれました。

2、アジア大会2018に原輝綺、阪口萌乃の2選手がアルビから参加しています。サッカー男子のU-23ネパール戦では、原選手が主力の活躍でしたね。NHK中継で早野宏史さんが「インドネシアは日本より涼しい」と言ってたのが衝撃的でした。やっぱりそんなに暑いんだなぁ。

3、それから衝撃的といえば端山豪選手の栃木レンタル移籍ですよ。あんな才能ある選手出しちゃうなんてもったいないと思うけど、出場機会がないほうがもったいないですね。今季はもう栃木と当たらないから、遠慮なくガンガン活躍してほしいです。

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