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2018.11.08スペシャル
【コラム】えのきどいちろうのアルビレックス散歩道 第395回
「9月10月負けなし」

 J2第39節、新潟×町田。
 僕はデンカビッグスワンでなく、日光霧降アイスアリーナにいた。土日連戦だったから定宿に一泊したのだが、フロントの人に「お久しぶりです」と言われて、気がついたら今季初の日光泊だった。アルビの低空飛行が心配で、土日のどっちかは新潟へ向かっていたのだ。この土日はアイスバックスのファンクラブ特典・試合前トークショーに連日出演した。これは出演者の一人として名前をうたっているから、そろそろ出ないとサギになってしまう。

 しかし、アルビはもう大丈夫だ。とりあえず心配事は消えた。アイスホッケーの現場を終えて、夜、帰宅してからDAZNの見逃し配信や、FMポートのradikoタイムフリー配信を楽しめばいい。片渕浩一郎監督のチームは波に乗っている。totoこそ買わないが、町田には勝つだろうと予想していた。順位の上では大きく水をあけられている(町田3位、新潟15位)が、今のアルビは強い。町田はタテにロングボールを送り込んでくるスタイルだ。しっかりはね返せば対応できると思う。もう昇格もなければ降格もない。純粋に目の前の相手を倒すだけ。

 で、これは俯瞰で見るとなかなかの「J2モンスター」だった。眠れる怪物がついに目を覚ました。町田はJ1ライセンスを持たないクラブで、トップ2にすべり込んでも今季のJ1昇格がない。したがって大混戦の残留争い(空前のダンゴレース!)を繰りひろげるJ1下位チームは出来ることなら町田に勝ってもらいたい。まぁ、去年までJ1残留争いになじみのあったアルビサポならわかると思うが、降格枠が1つ減ったら大ラッキーである。という事情で複数のJ1下位チームのサポが「町田勝て!」「新潟余計なことするな!」と念じていた。が、「J2モンスター」はそんな思惑などお構いなしだ。火を噴いて暴れる。通った後がガレキの山になる。つまり、これが「手がつけられない新潟」というものだろう。

 アイスホッケー業務を終えて、帰りの東武線でスマホを確認したら2-0の快勝である。ほらね、やっぱりな。自分がニヤニヤしてるのがわかる。これで9月10月と負けなしだ。8月の地獄の日々がウソのようだ。つい、僕は(新潟の知人と連れ立って)上野の西洋美術館にオーギュスト・ロダンの「地獄の門」を見に行ったものだ。「こんなエグい門が開いてJ3に堕ちてしまうのか~?」「開けないようにしよう~」と言ってた。せっかくNHK大河ドラマ『西郷どん』の年なのに西郷隆盛の銅像はスルーだった。東京に行かれるご予定の方は一度、エグい門をご覧になるといい。西洋美術館の敷地内だが、前庭なので入場無料。チームの成績が上がらないときなど「地獄の門」や「考える人」を見て、何かのきっかけ(?)にしてほしい。上野駅公園口下車スグだ。

 帰宅してから町田戦を見た。これはもう完勝ではないか。前半はちょっとまったりしたテンポで、試合が動かない。町田はDFラインが高くて、やり方をシンプルに定めている感じ。アルビもメンバー固定で、サッカーに迷いがない。「迷いがない人vs迷いがない人」のマッチアップは、どうしたってしばらく平行線だろう。アルビは局面を動かそうとドリブル突破を試みたり、サイドを変えるパスを使うが奏功しない。奏功しないが、これを続けていけば何とかなるだろうと思える。目分量ではアルビ優勢。0-0でハーフタイム。

 実際に何とかなった。後半11分、最終ラインから川口尚紀に渡ったパスをマイナスの折り返して、これを河田篤秀がスルー、渡邉新太がトトトンと3タッチで決めた。展開が大きく、美しかった。強いチームのゴールだ。呼吸ができていて、自信があって、チャレンジがある、大胆にやり切れた。夏場あんなに怖々(こわごわ)とサッカーしていたチームとは思えない。スワンで見ていたサポは「お、うちの選手巧い!」としびれたんじゃないか。

 追加点はたて続けだ。同16分、CKから広瀬健太が得たPKを渡邉新太が決める。新太はこの2ゴールで今季通算10ゴール(ルーキーイヤーの2ケタゴール達成!)である。当方としてはこの良き日に、お時間の許すかぎり「新太秋祭り」を開催したいと思う。いやっほう、やったぜ! わっしょいわっしょい。わっしょいわっしょい。

 最終盤、ちょっとまぎれて1点食らいそうな場面はあったけど、まずは危なげない完勝でしょう。そしてこの勝利は僕だけの予感じゃなく、みんな予感していたと思う。局面のバトルも、セカンドボールへの反応も、運動量も気持ちも、ピッチにはっきり表れていた。素晴らしいことだ。ここまでは大前提です。

 前提の次の話。僕はサッカーで上回ったと思うんですよ。闘争心やフィジカルや運動量だけでなく、サッカーの技術と戦術で上回った。町田ゼルビアのサッカーをよく研究して、対策していた。自分たちの強みを打ち出していた。

 特に両SB! 今、両SBの成長を見るためだけでもスタジアムへ行く価値があると思います。それぐらいグングン伸びている。僕は四角く区切られたモニターがうらめしいですもん。カメラはボールの動きを追うから視界に全部は入らないでしょ。スタジアムへ行かないとサッカーまるごとは見えない。

 技術と戦術で上回ったのはコーチの手柄です。ま、技術の部分は選手が持ってるものとも言えるけれど、その各々の技術を組み合わせてチームにオーガナイズを施すのはコーチだ。これはフチさん単体ということでなしに、チームスタッフ総体の勝利なのかもしれない。象徴的には「聖籠の勝利」だと言えるだろう。

 それであってもフチさんはグレートジョブだ! その具現化したサッカーは実にしっかりしている。僕はアルビが「前提の次」の段階へ向かい始めてると見ます。今季は残り3試合しかないけど、アルビは「ネクストステップ秋祭り」を開催している。いやっほう、秋最高! わっしょいわっしょい。わっしょいわっしょい。


附記1、実はこの日、日光アイスバックスも6連勝を飾りました。そりゃ両方が絶好調だもん、東武線でニヤけるわけですよ。「ニヤけ裕司秋祭り」を開催してました。わっしょ(以下、省略します)。

2、町田戦はDAZN中継より、FMポートのほうが数倍面白かったです。もちろん映像が見たいから優先順位はDAZNが上位(帰宅してすぐ見逃し配信を見る)ですけど、FMポート聴いて爆笑しちゃった。解説が高橋直樹さんだったんですけど、後半からゲスト解説として野澤洋輔が飛び入り参加するんですよ。これがいちいち笑かす。「ドリアン・バブンスキー」の名前につかまっちゃって、ずっと果物のドリアンのこと言ってるんだもんな。

3、原輝綺選手が左足手術(関節インピンジメント症候群)に踏み切った旨、公式発表されましたね。全治6週間ってことは今季絶望ですよね。まぁ、早く手術したほうが早く回復できると考えましょう。原選手、お大事に!

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