2014シーズン新体制発表記者会見リポート

2014/1/16
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いつもアルビレックス新潟に温かいご声援をいただきまして、誠にありがとうございます。アルビレックス新潟は本日・1月16日(木)にデンカビッグスワンスタジアム内におきまして、2014シーズンの新体制発表記者会見を行いました。
会見には田村貢代表取締役社長、柳下正明監督、神田勝夫強化部長、今シーズンから新潟に加わる6選手が出席しました(ソン ジュフン選手、松原 健選手は代表の活動のため欠席となりました)。
下記に会見の様子をお伝えいたします。

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●田村貢代表取締役社長
本日はご足労いただきまして、誠にありがとうございます。いよいよ2014シーズンが始まります。昨年は非常に後半いい戦い、力強い戦いをすることができました。何人かの選手は離れることになりましたが、それに代わる、それ以上の選手たちが入ってきたと思っています。
今シーズンは昨年同様、チームとしてはACLを目指し、何らかのタイトル獲得を目指していきたいとクラブとしては考えています。
そうなるためには、昨年よりも勝ち点を上積みすることが必要だと考えていますし、「たられば」になりますが、トップとは勝ち点8差、3位とは勝ち点5差ということで、2ゲーム3ゲームの試合をどうやって勝ち切ることができるか。17位、18位のチームに星を落としていますし、それ以外のところでも惜しいところで勝ちを逃した、引き分けになった試合がありました。そういうところをしっかりと勝ちきれれば、この目標は達成できると思っています。今シーズン、柳下監督の下で、よりアグレッシブなサッカーを皆さんにお見せすることを、期待していただければと思います。

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●柳下正明監督
みなさんこんにちは。今シーズン、新たに8名の選手が加わって、総勢26名で闘っていきます。今シーズンもよろしくお願いします。
昨シーズンはアルビレックス新潟のサッカースタイルが作り上げられたと思います。特に後半に関して、内容、結果とも非常にいいものを残すことができた。今シーズンは高い目標を掲げ、勝ち取るために精一杯闘っていきます。
ただ、昨年と同じではなかなか難しい。もっともっと精度を上げていかないと勝ち点を取り続けていくことは難しいので、しっかりトレーニングをしてやっていきます。今シーズンも皆さんのサポートをよろしくお願いします。


※続いて神田勝夫強化部長から、新加入・移籍加入・期限付き移籍から復帰した選手たちがそれぞれ紹介されました。

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●大野選手より挨拶
こんにちは。DFの大野和成です。2年半ぶりに新潟に戻ってくることができました。こうして戻ってこられたのも、愛媛、湘南の皆さんのおかげです。そういった方々に感謝の気持ちを持って、自分の良さである、一対一の守備、スピードを生かして、新潟の勝利に貢献できるように頑張ります。応援よろしくお願いします。

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●小林選手より挨拶
皆さんはじめまして、こんにちは。ジュビロ磐田から移籍してきた小林裕紀です。去年、アルビレックス新潟は非常にいいサッカーをしていたので、それにしっかりと自分も合わせ、今年は去年よりさらにいいものをピッチで表現できるように頑張りたいと思います。目標を達成できるように精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします。

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●加藤選手より挨拶
愛媛から2年ぶりに復帰することになりました、加藤大です。愛媛にいた2年間で成長した姿を、このビッグスワンで見せられるように頑張りたいと思います。

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●守田選手より挨拶
初めまして。京都サンガから移籍してきました、GKの守田です。試合に出て、結果を出して、新潟の皆さんに愛されるような選手に成長していきたいと思っています。応援よろしくお願いします。

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●小泉選手より挨拶
初めまして。本田圭佑です(会場笑い)。髪型も意識してみたんですけど。寒い新潟ですけど、自分が入って熱くできるように頑張ります。応援よろしくお願いします。

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●酒井選手より挨拶
今年ユースから昇格した酒井高聖です。一対一の守備など、自分の強みを生かしてチームの勝利に貢献したいと思っています。応援よろしくお願いします。

※質疑応答

――今日出席している選手と、ソン ジュフン選手と松原選手に、柳下監督がそれぞれ期待するポイントは。
柳下 大野は湘南でのプレーを見て、先ほど自分でも言っていたように非常にスピードがある。それと厳しい守備ができる、戦える選手だなという印象を持っていました。自分のプレーをグラウンドで表現してくれれば、チーム力はアップすると思います。

裕紀に関しては1年間一緒にやっていて、彼の良いところはボールを簡単に失わないこと。それと相手にとって嫌なところにボールを入れられる選手。そういうところを、同じようにゲーム、トレーニングで出してほしい。

加藤は実際に見ていないのですが、何試合か愛媛のゲームを見て、左足のキック精度は非常に高いものを持っている。それと攻撃の時にはプレーした後に動いて、選手に要求していた、動きながらプレーのできる選手。同じように出してくれればと思います。

守田はGKコーチの石野と昨年から話をしていて、実は昨年も声をかけたのですが、蹴られてしまいました(笑)。その時はまだ若くて経験もそこまでなかったのですが、経験を積めば非常にいい選手になるな、と話をしていました。昨年は富山で30試合以上経験しているので成長していると思います。新潟のゴールを守ってくれれば、安定したサッカーができるんじゃないかと思います。

えー、本田圭佑は(会場笑い)。小泉の一番いいところは、スカウトからアルビレックス新潟でサッカーをしたい、と言っていたことを聞きました。その気持ちが一番大事だと私は思っているので、いいよと返事をしました。実際にプレーは見ていなかったのですが、選手権の県予選ですね。市立船橋とのゲームを見ていたら、ボランチと聞いたのですが、真ん中にいないんですよね。センターバックをやって相手のエースをマークしていました。多分、ボール際に強い、相手のボールを奪うという部分を持っている選手。苦しい時に戦える選手だなと見ています。どんなプレーをしていくのかを、トレーニングでしっかり見たいと思います。

高聖に関しては一年以上、トップと一緒にトレーニングをしてきて、若いけど物怖じしないところ、それとあの年齢でコーチングができるということは、非常にいいものを持っています。トレーニング、あるいはゲームでまだまだ成長できる選手ですので、これからが楽しみです。

ソンに関してはビデオで何試合か見たのですが、非常に落ち着いて、攻撃も守備もできる選手という印象を持っています。松原に関しては大分とのゲームで、アップダウンにスピードがあり、攻撃にもいける選手、新潟のサッカーに合った選手という印象です。

今いる選手達よりも、いいものを持っている選手達なので、必ずチーム力がアップして、昨年よりもいい順位で終えられることを確信しています。

――今シーズン、柳下監督はチームとしての方向性と、どんなことをチームにプラスしたいと考えているか。
柳下 先ほども目標を言いましたが、ACLを目指してやっていきます。昨シーズン、自分たちのスタイルはできましたが、攻撃だったらもっとフィニッシュで終われるプレーを増やしていかないといけない。守備だったらもっと一人一人が高い位置でボールを奪えるように。それで先ほど精度を上げていくということを言いました。それができれば必ずACL出場はできると思っています。

――選手の皆さんそれぞれの個人的な目標は。
大野 まずはチームでレギュラーを取って、新潟で勝利に貢献できるように頑張りたいです。

小林 個人的な目標は決めていません。

加藤 レギュラー奪取です。

守田 試合に出続けることです。

小泉 まずは試合に出ることです。

酒井 試合に出て活躍することです。

――柳下監督の補強のポイントはどのようなところだったのか。
柳下 一番はアルビレックスのサッカーができる選手。アグレッシブにできる選手。そういう選手を集めました。

それぞれ先ほどから言っている、スピードがあったり、ボール際が強かったり、相手の嫌なところにボールを運ぶ、そういったことができる選手達。もちろん各ポジションでちょっと薄いなと、11人はいるけど12番目、13番目になるとちょっと下がるなというところを補強したつもりですし、強化とも話をして、いい補強ができたと思っています。

――昨シーズンは非常にいい形でシーズンを終えたが、そのまま、あるいはそれ以上のテンションで開幕を迎えられると柳下監督は考えているか。
柳下 昨シーズンのスタートは非常によかったと思っています。一年間ということでは、全体で後半の方が安定していました。なぜかというと新たに加入した選手がいる中で、お互いのプレースタイルを理解するのに少し時間がかかったからです。今シーズンも同じように全体は底上げされています。一人一人の力も。それがチームとして機能するには少し時間がかかるだろうと思っていますので、昨シーズンのように出足が多少遅れても、何の心配もせずにやれると思います。

(スタートでうまくいく可能性もあるのか)それはあります。

――酒井選手は今まで兄弟がトップチームでプレーしているのを見てきて、自分がアルビレックス新潟でプレーすることについてどのような思いを抱いているか。
酒井 高徳が試合に出て、アルビの戦力として勝利に尽くしたと思うので、自分もレギュラーを取って、チームの勝利のために活躍できるように頑張りたいと思っています。

――残念ながら三門選手と東口選手が移籍となり、継続的な戦いができればさらに楽しみだったと思うが、神田強化部長はこの現状をどのように捉えているか。
神田 そこは選手達の選択にもなるので、致し方ないのかなと感じています。それに代わる選手も来てくれていますし、いいパフォーマンスを見せてくれれば、監督も先ほどから仰られている、継続以上のものが見せられると思います。出た選手というよりも、新しく来た選手に期待したいという方が大きいです。

――大野選手と加藤選手が新潟を離れている間に磨いたところ、つかんだものは。
大野 新潟では試合に出ていなかったので、試合経験を積めたことが大きかったと思います。90分通して出続けることができたので、その中でFWとの駆け引きなどを肌で感じることができたのが一番大きかったと思います。

加藤 新潟にいたときは体の弱さと、声が出せないことが課題だったのですが、その部分は愛媛に行って改善できたかなと思います。

――小泉選手にお聞きしますが、一番自信のあるプレーと、どうしてもアルビレックス新潟でプレーしたいと思った理由は。
小泉 自分の売りは気持ちのこもったプレーと、ボールを奪う、守備だと思います。自分はアルビに絶対合っていると思ったので、高校の本田監督にそう伝えました。

――守田選手の武器と、新潟の守備に対してどんな印象があるか。
守田 シュートストップとクロスの対応を見てほしいと思います。新潟のイメージは攻撃と守備の時に選手がアグレッシブに動くというイメージを持っているので、そこに自分がうまく入れるように頑張ります。

――小林選手はどのような形で新潟のサッカーに貢献したいと考えているか。

小林 まずはピッチの中で、今いる選手の特徴をつかむことが大事ですし、自分の特徴を出すだけでなく、まず相手に合わせることをしっかりしながら、自分の特徴を出せるようにしたいと思います。

――補強に関して、柳下監督はこういった選手がほしいというオーダーは出したのか。
柳下 先ほども言いましたように、まず今やっている新潟のサッカーをやれる選手。それは最後まであきらめずにプレーするということ。それと走れる、動ける選手。もちろん最後まであきらめない、ボール際に厳しく行けるというのは絶対に負けない、勝ちたいという強い気持ちを持っているから、ボールを奪える。そういうものを持っている選手、ずっとアルビのサッカーを続けるのであれば、そういう選手を取らないと、チームは作っていけないということは強化と話をしてきました。私が言ったことをすぐにお互いが分かりあって、順調にできたと思っています。

――昨シーズンはキャプテンを置かなかったが、今シーズンも同じように考えているか。
柳下 一人、二人、リーダーは置くと思います。

――柳下監督にお聞きします。守備的な選手が多いが、攻撃の部分は昨年の選手がさらに上積みをできると期待していいか。
柳下 守備的というか、アクションを起こす、アグレッシブにプレーする、それは攻撃も守備も同じです。そういう意味ではアグレッシブにボールを奪いに行く選手は守備的でもなんでもないと思います。そういうことができる選手はたとえDFであっても守備的とは思っていません。

後ろのポジションの選手が多いということであれば、いなくなった選手が後ろのポジションが多いので。前の選手は昨年、かなり成長していて、今シーズンもまたプラスアルファがあると見ていますので、前の選手はいらないよ、というのは伝えてあります。

――小林選手、守田選手、小泉選手にお聞きしますが、サッカー以外でもいいので、新潟で楽しみなことは。
小林 昨日、新潟に着いたのですが、とにかく寒いです。あとは、特にありません。

守田 昨シーズン、隣の県の富山でプレーしていたので、気候的にはあまり変わらないかなと思っています。家族も一緒なので、色々と見てみたいなと思っています。

小泉 自分も着いた瞬間に思ったのが寒いでした。場所はまだよく分からないのですが、さっき川又選手と話して、色々連れて行ってもらおうかなと思っています。

――神田強化部長にお聞きしますが、小泉選手が練習参加をせずに加入となったが、その必要はなかったのか。
神田 スケジュール的に練習参加をするのは厳しかったのと、スカウトの鈴木から新潟に非常に合いそうな選手です、ハートがありますということで、その目と本人の意志で監督と進めていきました。練習参加というのはそうしたところで相殺されるかなと思っていました。

――亜土夢選手が背番号10となったが、監督がどのように感じているか。またその経緯は。
柳下 私自身は背番号はあまり気にしていないんですよね。10番だからどうとか。そうやって今までやってきたので。

ただ亜土夢自身が10番を付けたいと言ってきた経緯があって、彼自身、それなりの心構え、色んなプレッシャーを感じながらやってくれるんじゃないかと。今まで以上に責任感を持ってプレーしてくれると思っています。



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