レオ・シルバ選手 再来日を受けて報道陣との質疑応答

2015/6/18
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いつもアルビレックス新潟に温かいご声援をいただきまして、誠にありがとうございます。胆のう炎のためブラジルに一時帰国していたレオ・シルバ選手が、6月17日(水)に再来日したことを受け、本日6月18日(木)に報道陣からの取材に対応させていただきました。

レオ・シルバ選手は「ここ(新潟)に戻ってくることができてとても嬉しい」と笑顔を見せるとともに、「1日も早く復帰できるようにしていきたい」と意欲を見せていました。以後、取材対応でのレオ・シルバ選手のコメントをご紹介いたします。

――約1カ月ぶりに新潟に戻って来ての感想は。

非常に嬉しく思っています。およそ1カ月という期間でしたが、とても時間が早いようで、長いようで。でも、ここに戻ってくることができました。自分の考えとしては、少しでも早くチームに合流してこの状況からチームが抜け出せるように、しっかり自分の体調を含めて準備をしていきたいと思っているところです。


――手術を終えてから、本格的に体を動かしたのは初めてか。動かしてみての感想を。

そうですね。久々に体を動かすことができて、嬉しい気持ちでいっぱいです。


――現在の身体の状態について。

コンディションは現状としては低い状態です。現地のドクターからも体を動かすことについては制限をかけられていましたので、実際にブラジルの方では何もしていない状態で戻ってきました。これからこちらのコーチングスタッフとともに、メニューを組んでもらって、それに応じて自分の体調管理をしていきたいと思います。


――これまで、ご自身は手術などを経験されたことがあったか。

過去にヒザの手術もありましたので、それに比べると今回よりもひどい状態のケガをしたことはありました。


――チームを離れている間で、新潟は現在明治安田J1リーグ1stステージでは最下位という位置にいるが、そのことについて。

状況は非常に厳しいですが、こういう状況にあるからこそ、我々が目指さなければいけないこと、やるべきことは明確にあると思います。1stステージが終わるまで2試合がありますが、しっかりポジティブな考えを持ちながら、日々のトレーニングに全力を尽くす。それに尽きると思います。


――ブラジルにいる間はチームの試合などを見ることができたか。

ゲームは見るようにしていましたが、時差の影響もあって結構大変でしたね(笑)。


――復帰にどれくらいかかるかは分からないかもしれないが、今後チームにどういった影響を与えていきたいか。

いま、ここに戻ってきたことで、チームや関係者の皆さんの近くにいることができるわけです。非常に嬉しく思っていますし、この状況で一番大切なのは、自分が復帰する日に、しっかりといい状態で戻ることだと思います。すぐにチームメイトとともに、というわけにはいかないかもしれませんが、それ以外の部分でも戦う姿勢は取り組んでいきたいと思っていますし、1日でも早く復帰できるようにしていきたいと思います。


――新潟に帰ってくるまでの期間が少し短かったようにも感じたが、いち早く新潟に戻った理由は。

現地のドクター、メディカルスタッフと新潟の関係者との協議があって、自分も少しでも早く現場復帰したいという思い、それぞれに話し合いがあって帰国するはこびになりました。自分としてはこの1カ月厳しい期間を過ごして、少しでも早く現場復帰したい思いをずっと持ちながらブラジルで過ごしてきました。
ここに戻ってきて、1日も早く復帰できるように、いまはそれしか考えていません。


――手術した場所については。

(手術場所を指し示しながら)見えるかどうか分かりませんが、全部で4カ所です。


――コンディション以外で不安なことはあるか。

プレーできないことが一番自分にとっては精神的にも辛い部分です。それ以外は特にありません。


――チームメイトにはなんという言葉をかけたか?

まだ全員と話をすることはできていませんが、ゲームまではまだ2日あります。ゲームに行くまでにみんなと話をしたいと思っています。人生の中では色々な困難、試練はあるわけで、そういったものは自分自身を信じて進むしかないと。ゲーム前までにはそれぞれ話をしたいと思います。


――今後の意気込みを。

非常に難しいですが、先ほど言ったように、まずはここに戻ってきたことを非常に嬉しく思います。またみんなの顔を見て安心することができました。ただ、今後厳しい状況を戦っていくうえで、僕一人では何も解決にはなりません。僕ひとりで解決できることだとは、僕自身も思っていませんし、これから我々が取り組んでいかなければいけないことは、チームとしていかに闘っていくか。
そのために、我々は今まで以上にチーム一丸として戦っていきたいということが求められるのではないかと思います。


――レオ選手の体調を心配し、また復帰を心待ちにしているサポーターに向けてのメッセージを。

ブラジルからもチームの戦いはインターネットを通して全試合見ていました。ゲームを見れば、当然我々のサポーターの皆さんが目に入ってくるわけです。彼らに対して、まずとても感謝していることを伝えたいと思います。少しでも早く我々がこの状況を脱出できるように、そしてまたサポーターの皆さんと勝利を分かち合えるように、これまで以上に全力を尽くしたいと思います。


――不在の間、ビッグスワンではずっとレオ選手のユニフォームが飾られていたが。

ブラジルにいた時から、テレビを通してその映像は僕も見ていました。そういった皆さんの想いをブラジルにいながらも感じることができて、ここに戻ってきて自分に何ができるかと言えば、想いを最大限表現する、結果で示すということだと思います。1日でも早くグラウンドに戻れるように精一杯がんばるだけだと思います。


――2ndステージ最初の鹿島戦に出たいという思いはあるか。

「行きたい」と「行ける」は別物だと思うので、2ndステージが始まる前の3週間くらいまでで自分の状態がどれくらい上がっていくかにもよると思います。まずは目の前の課題にしっかり取り組む。その中でどれだけコンディションが上向いていくか、それ次第だと思います。


――今日はチームから印象に残るような話はあったか。

クラブハウスに来てからあまり時間もなかったのですが、コーチングスタッフや選手に挨拶をしました。その中でさっそく軽いメニューではありましたがトレーニングをしましたので、一番長く時間を過ごしたのはフィジカルコーチのトゥッコです。それ以外の選手やコーチングスタッフと個別で話すのは、今後時間が許す範囲でできればと思っています。


≪以下はペン記者との囲み取材において≫
――今日、監督とはどういった話をされたか。

今日はクラブハウスに着いてすぐにスタッフルームに行き、監督はじめ他のコーチングスタッフに挨拶をした程度です。そんなにたくさん話をしたわけではありません。


――体重も少し減ったように見えるが。

実質、トレーニングという意味では何もやっていない日々が続いていたので、その中でこっちに戻ってからしっかり食事で栄養を取って、トレーニングに向けて準備をしていきたいと思っています。期間が開いたので、これ以上時間をあけないように準備をしていきたいと思います。

正確な数値は量っていないので分からないですが、見ていただいて分かるようにやせているので、減っていることは間違いないと思います(笑)。


――ブラジルで静養している時はどんなことを考えていたか。

自分が置かれている状況は、現地のドクターからトレーニングなどをしてはいけないと言われていたので、その時間はただ自分のコンディションに集中するのみでした。頭の中ではもちろんチームのことを考えていましたし、日本の状況を、インターネットを通して追いかける中で、厳しい状況に追いやられているのを見ていましたから、『1日も早く戻りたい』とばかり考えていました。


――一時帰国する際に、サポーターが新潟駅からはじまって各駅で見送っていたが、どのように感じていたか。

あの状況は本当に言葉では説明できないですね。その想いは家族も同じで、ああいった状況で僕と僕の家族を送り出してくれたことに対して、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。あの光景は自分の奥さんが映像で録画していて、ブラジルで見たりしていたのですが、『本当に素晴らしいサポーターだな』と感じました。自分の人生においてもそう滅多に起こることではないと思いますし、本当に感激と感謝の気持ちでいっぱいです。
あとはその感謝の想いを還元できればと思っていますし、1日も早くグラウンドに戻りたいと思っています。


――今の身体の状態は。トレーニングをして、どの程度体を動かせるか。

今日のところは少しバイクを漕いで、筋トレのセッションだけで終わりましたが、30日ほど何もしていない日が続いていたわりには、非常にいい感じで体は動いたんじゃないかなと。実際すぐにグラウンドに出て走れたり、ボールを蹴れたりするんじゃないかと思ったほど、体に疲労感はなく、いい感じで初日のトレーニングに入れたと思います。
ただ、現実問題として、そうは言っても、すぐグラウンドに入って走ってボールを蹴れるかと言えば、それは難しいわけです。自分自身にも忍耐が強いられる覚悟はできていますし、特にフィジカルの部分は離脱する前の状態に少しでも回復できるように、日に日に良くなっていければと思います。


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