ターレス選手、アレックス ムラーリャ選手移籍加入内定会見の会見録

2018/2/6
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いつもアルビレックス新潟に温かいご声援をいただきまして、誠にありがとうございます。アルビレックス新潟は2月5日(月)にデンカビッグスワンスタジアムにおきまして、ターレス選手、アレックス ムラーリャ選手移籍加入内定会見を開催いたしました。

以下、会見でのコメント、また報道陣からの質疑応答について、ご紹介いたします。


【木村康彦強化部長挨拶】
本日はお足元の悪い中、お集まりいただきましてありがとうございます。ここで1月11日に新体制発表会見をさせていただいて、あまり外の景色は変わっていませんが、チームは高知でキャンプをスタートして3週間ほどが経ちました。順調に準備をしております。

高知は青空の日が多く、選手も日焼けするくらい日差しがあります。フィジカル面では有酸素、体幹を中心に、生駒コーチが主導で1シーズン戦える体力をつけています。戦術面でも、アグレッシブでクリエイティブな攻撃サッカーを展開するために、鈴木監督がもう一度個人戦術のベースの部分に取り組んでいます。選手は体もかなり疲労していますが、頭もハードワークしています。あと残り高知でのキャンプは一週間で、トレーニングゲームも3試合ありますが、ここまでいい準備ができていると思います。

そして、新体制発表会見の後に、新たに坂井大将選手と安田理大選手が加入しまして、すでにチームで存在感を発揮しています。サイドバックと中盤の選手が補強できましたが、今日は以前にもお約束していました、ストライカーとゴールキーパーの紹介をいたします。

今日この2人を皆さんに紹介できることを大変うれしく思っています。まず、ストライカーのターレス選手。背番号は11で、ブラジルのヴァスコ・ダ・ガマからの加入となります。U-20、U-21のブラジル代表としての経験もあります。現在22歳で、まだ若く、すごくポテンシャルの高い選手です。

ストロングポイントとしましては、右、左のシュートの技術が高く、見ての通り高さもあって、ヘディングでもシュートを決められるということ。ペナルティエリアの中、もしくはペナルティエリアの周りですごく力を発揮するストライカーです。また、パワフルなミドルシュートも持っていますし、とにかくチームの得点力アップへ期待している選手です。いろいろチームの戦術も積み重ねているところですが、最後に点を取るというところでは、やはり個の質になってくると思います。そういったところで、力を発揮してくれると思います。

ゴールキーパーも、今年の重要な補強ポイントのひとつでした。アレックス ムラーリャ選手。ブラジルの名門である、フラメンゴからの加入となります。2013年に湘南ベルマーレでプレーした経験があり、日本のこともよく知っています。彼は非常にシュートストップの技術が高く、反応が速い。ゴールを守ることに非常に優れたゴールキーパーです。チームとして仕掛けてボールを奪いに行っても、相手にシュートを撃たれてしまうこともあると思います。その中で最後に防ぐというところで、彼が活躍してくれるのではないかと期待しています。

この2人の選手が加入することによって、チームの競争もより激しくなっていくと思います。以上です。

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【ターレス選手挨拶】
まず初めに、私が日本に来るために動いてくださったクラブの方々に本当に感謝しています。新潟でプレーできることが本当にうれしいですし、新潟をJ1に復帰させるために、全力を尽くして戦っていきたいと思います。

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【アレックス ムラーリャ選手挨拶】
コンニチハ(日本語で)。今日こうして新潟に来られたことが本当にうれしいです。今は雪がありますが、このスタジアムにたくさんのサポーターの方が駆けつけてくださって、応援してくださっている中で自分がプレーするときが来ることを楽しみにしています。J2が難しいリーグであることは十分わかっていますが、新潟ために全力を尽くし、J1復帰を懸けて頑張りたいと思います。アリガトウゴザイマス(日本語で)。


※以後は報道陣からの質疑応答
――2選手に。自分の持ち味は。

【ターレス選手】
僕のストロングポイントはヘディングと、右足、左足両方でシュートを撃てること。あとはセンターフォワードとしてボールを収めて、配球していくところだと思っています。

【ムラーリャ選手】
ゴールキーパーは一番後ろからゲームを見ることができます。リーダーシップを取って、味方がいい判断をできるように指示を出せるのが自分の強みだと思っています。早く日本語を覚えて、チームメイトにいい指示を出せるように頑張っていきたいと思います。


――2選手に。40試合以上リーグ戦があるが、得点数など個人としての目標は。

【ターレス選手】
自分の目標はチームを助けてJ1に復帰させることです。自分はストライカーで点を取ることが仕事なので、今年は25~30ゴール決めたいと思っています。

【ムラーリャ選手】
自分としては何点以下に抑えるといったような数字を挙げることは難しいですが、失点を少なくすることを目標にしたいと思っています。J2リーグの中で、新潟を一番失点数が少ないチームに持っていきたいです。


――ターレス選手に。Jリーグでプレーする意気込みを。

新潟をJ1に復帰させることが一番の目標ですし、個人としてはJ2で得点王になることを目標にしています。


――ムラーリャ選手に。2度目のJリーグだが、Jリーグの印象は。言葉の問題もあると思うが、どうコミュニケーションを取っていきたいか。

日本のサッカーは、すごくスピードがあっていいサッカーをしますし、頑張らなければ勝てないという印象があります。僕の一回目の日本での経験はすごくいいものでしたし、ブラジルに帰ってからも、また日本でプレーするチャンスをずっと待っていました。こういうチャンスを与えてもらってすごく感謝していますし、新潟のために全力を尽くして、J1復帰に貢献したいと思っています。

ゴールキーパーとして、コミュニケーションは本当に大切なものです。大切なことをコンパクトにして味方に伝えていくことを目指しています。


――ムラーリャ選手に。2013年に湘南でプレーしたが、対戦相手として新潟について覚えていることは。

まずはワールドカップでも使われたこのスタジアムがすばらしいと思いましたし、熱狂的なサポーターがいるチームだということを覚えています。そのときは湘南が2-3で負けました。

(以前に)新潟では自分と出身地が近い友人がプレーしていました。彼から新潟はいい街で、クラブはいい組織を持っていると教えてくれて、安心して新潟に行ってもいいよということを言ってくれました。


――ムラーリャ選手に。2013年は登録名がアレックス サンターナだった。今回はムラーリャだが、その理由と由来があれば教えてほしい。

アレックス ムラーリャというニックネームは、自分がブラジルのクラブでプレーしていたときにファンの方がつけてくれた名前です。この名前が自分のブランドみたいになっていて、フィゲレンセにいたときにアレックス ムラーリャという名前で公式に登録されました。それからずっと、この名前で呼ばれるようになりました。

ムラーリャというのは、中国にある(万里の長城のような)大きな壁という意味です。どんなボールが来ても自分が止める。(その登録名にしてから)ブラジルでも2部から1部に上がるという経験ができましたし、壁のようなゴールキーパーとしてゴールを守るというイメージで、ムラーリャという名前を使っています。


――木村部長に。ブラジル人選手の加入がキャンプスタートに間に合わなかったが、早急なフィットに向けて懸念は。

もちろん、キャンプスタートから全員一緒にやれれば一番いいですが、相手クラブもあることなので、このタイミングになってしまいました。ただ、チームでの連携という部分ではそこまで心配はしておりません。

今チームとしてのベースを作っていますが、最後に点を決めるところにターレス選手が入って、最後にシュートを止めるところにアレックス選手が入ってくれればいいと思います。もちろん、ディフェンスラインとの連携やコミュニケーションの部分もありますが、十分間に合うと考えています。


――2選手に。これからキャンプに合流するが、どのように取り組んでいきたいか。

【ターレス選手】
明日からの練習では自分のベストを尽くして、いち早くコンディションが上がるように頑張っていきたいです。新潟のサポーターに向けては、J1に復帰できるように、ゴールをたくさん取って、最高のプレーを出して貢献していきたいと思っています。

【ムラーリャ選手】
日本に来る前はフラメンゴのチームでプレシーズンの練習をしていました。やっていた時間は少ないですが、内容は強度が高くて、かなりコンディションを上げることができたと思っています。キャンプでは、チームメイトの特徴やスタイルを理解して、早くチームに溶け込んでいきたいと思います。

新潟のサポーターの方には、自分がベストを尽くすということを信じてほしいです。試合が終わった後に、一緒に喜べるような雰囲気を作っていきたいと思います。


――ムラーリャ選手に。気合の入った髪型だが、元々そういう髪型なのか、もしくは日本に来る際に髪型を変えたのか。

このヘアスタイルを始めたのは2015年からです。フィゲレンセに入ったときにこのヘアスタイルにして、当時ターレス選手がいたヴァスコ・ダ・ガマと戦うときも、このヘアスタイルで試合に入りました。その頃からひげも伸ばしていたのですが、このスタイルがブラジルで自分のブランドになっていたので、それを続けようと思いました。


――木村部長に。ムラーリャ選手はクラブとして初めてのブラジル人のゴールキーパー。コミュニケーションの問題もあるかと思うが、それでも獲得を決断した理由は。

昨シーズンのチームを分析した中で補強ポイントがいくつかありましたが、ゴールキーパーの質もそのうちのひとつでした。ヨーロッパも含めて多くの選手をリストアップしていましたが、今新潟が獲得できるゴールキーパーの中ではアレックスがベストだと判断しました。

連携の部分はこれからトレーニングや試合を積み重ねる中で良くなっていくと思います。新潟に入って、私にもすぐに日本語で話しかけてきたのですが、すごく明るくてオープンで、コミュニケーションが好きな選手だと思いますので、すぐにチームに溶け込んでくれると思っています。昨日も(冗談で)「危ない」という言葉も口にしていましたし、日本にいた経験もあって、すでにいくつかの単語も知っています。ピッチの中ではそんなに難しくて長い言葉を話す必要もないので、大丈夫だと思います。あとはゴールキーパーコーチがジェルソンですから、彼からも日本のことを教えてもらえると思います。


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