相手の堅い守備を打ち抜く選手と言えば、背番号7番の谷口海斗選手です。その最大の魅力は両足から放たれる豪快なシュート。ゴールまである程度の距離があっても、問題にせず得点を狙っていける威力を誇ります。昨シーズンはＪ１リーグで10得点を挙げた谷口選手。その代名詞とも言えるシュートは、当然各チームが警戒を強めており、それだけに、その存在自体が相手の守備を揺さぶる要素となります。

意外性のあるプレーでゴールネットを揺らす新潟の点取り屋、それが矢村健選手です。Ｊ２リーグ時代にはバイシクルシュートを決めたり、昨年は期限付き移籍先の藤枝で挙げたゴールがＪ２の年間ベストゴールに選ばれたりするなど、いわゆる「スーパー」な得点を決める才能に秀でています。相手のディフェンダーが「まさか！」と思うようなタイミングや位置からゴールを狙う、新潟の背番号9のプレーから目を離さないでください。

分かっていても止められない―。ダニーロ ゴメス選手の強力な武器であるドリブル突破を表すには、こんな言葉がぴったりです。主戦場とするサイドライン際から、類まれなスプリント速度を生かしスピードにのると、縦方向への突破とゴール方向へのカットインを使い分けて、相手のディフェンス網を脅かします。強固な守備をパスだけで崩すのは困難です。そんなときこそ、ダニーロ選手のドリブルが輝きを増すはずです。

今シーズンの序盤から好調を維持しているのが、移籍加入2年目を迎えた長谷川元希選手です。彼の特徴は、守備における運動量と攻撃の局面で見せる予測不能なプレーです。特に、右足の外側（アウトサイド）を使ってのキックは、相手からはタイミングがつかみにくく、一見パスコースがない状況からでもチャンスを生み出してきました。チームのためにハードワークをいとわず、最後の局面では魔法を使って相手の守備を崩す、そんな長谷川選手のプレーに注目してください。