ホーム開幕戦を明日に控えた本日の練習は、午前9時半より約1時間、聖籠のクラブハウスで行われました。強い風と雨の中、選手たちはアップに引き続きパス回し、シュート練習で軽快な動きを披露してくれました。そして試合前日恒例のリラックスゲームでは、黒崎ヘッドコーチやジェルソンGKコーチ、海本コーチらスタッフも参加。川又選手のトリッキーな胸トラップに多くの選手が腰砕けになって爆笑するなど、明るいムードの中、練習は締めくくられました。

鈴木監督は明日の鹿島戦に向けて、「鹿島はゼロックス、J１開幕戦で良い結果を出しているし、攻めも守りも安定したチーム。我々の力がどれだけあるのかを知るには申し分ない対戦相手です。我々は特に気負うのではなく、普段通りのサッカーをやりたい」と、自然体でチャレンジする心構えを強調。今年の“普段通り”は、攻撃的なサッカーということ。昨年のJ１チャンピオンに対し、どこまで通用するか本当に楽しみなところです。

思い切り良く攻撃するためには、しっかり守ってチャンスへとつなげる守備陣の踏ん張りも欠かせません。前節・FC東京戦でも相手のロングボールを力強くはじき返してくれた千代反田選手は、鹿島戦の守備のポイントを次のように話してくれました。

「まずは、個人の部分で負けないことが大事になってくると思います。１対１で簡単にかわされてしまうと、カバー、カバーと組織の力が必要になってくる。それも大事なんですが、連続してしまうと守備に人数を取られてしまいますからね。見方を変えれば１対１でボールを奪うことができれば、その分、有利な攻撃が仕掛けられるはずです」

鹿島の攻撃陣は、昨年のリーグ得点王であるマルキーニョス選手をはじめ、前線が流動的に動いて強力な攻撃を仕掛けてきます。これに対して千代反田選手がポイントに挙げるように、１対１の勝負で負けないことで、流れをこちらに呼び込んでいきたいところです。

明日の鹿島戦は先発の11人だけでなく、ベンチメンバーも含めた総力戦で臨まなければならないタフな90分になるのは間違いありません。中野選手もメンタル、フィジカルともに準備万端で明日の試合を迎えます。

「常に心掛けていることですが、いつでも行けるように１週間の練習に取り組みました。鹿島の攻撃は強力ですが、去年の31節に対戦した時、チームとしても、自分としてもしっかり対応できた良いイメージがあります。もし明日、ピッチに立つことがあれば、まずは対面の選手に負けないようにプレーしたいです」

選手、スタッフ、そしてサポーターの皆さんの力すべてを集結させて、明日は鹿島から勝ち点３をもぎ取りましょう！　明日開催のJ１リーグ第２節鹿島戦は、東北電力ビッグスワンで14時キックオフです。