【フォト日記】イメージの共有

2009/4/1
オフ明けの今日の練習はAピッチに場所を移し、気分も新たに9時半からスタートしました。いつものように吉満フィジカルコーチの掛け声に合わせて、ジョグから動きに変化を付けてのランニング、二人一組になってボールを使ってのアップメニューで体を温めると、瞬発力を養うサーキットトレーニングが選手たちを待っていました。「10秒だけハイパワーを出そう!」、「ゴール前だと思って動こう!」。吉満コーチの大きな声に、選手たちもイメージを膨らませつつダッシュを繰り返しました。

その後はポゼッション練習を行った後、サイドに起点をつくりつつ、3トップをうまく生かすシュート練習で技術精度、アイディアを養いました。公式戦のここ3試合で引かれた相手を攻め切れていない反省を踏まえ、鈴木監督が選手たちに求めたのは、くさびのボールやスペースをつくる動き、使う動きの質、サイドを変える意識でした。右サイドバックの位置に入った松尾選手も、サイドで攻撃の起点になることで、3トップの破壊力をあらためて引き出せると考えています。

「対戦相手も研究して、うちの3トップの両サイドをどう抑えるか工夫してくるはず。それを崩すためにも、前線はキープできると思うので、しっかりくさびを入れたい。一度、中を締めさせて、サイドで展開するイメージですね。ここまで3トップが活躍したといっても、ペドロだったり貴章だったり、個の力、ドリブルで打開することが多かった。その両サイドをきつくマークされることも出てくるはずで、フリーになりやすいサイドバックがうまくサポートしていければ、また違った攻撃ができるはずです」

キャンプ中に負った右足のケガも癒え、エンジン全開の松尾選手。「貴章の足が速すぎて、オーバーラップできません(笑)」という松尾選手ですが、今週末の横浜F・マリノス戦で出場機会があれば、中・長距離の高精度のパスを駆使して、大いに攻撃を活性化させてくれるはずです!

対戦相手の3トップ対策を、どう崩していくか。本間選手は次のようにイメージしています。

「ここ何試合か、前線の両サイドにしっかりマークに付かれているんです。ボールサイドと逆サイドのディフェンダーも、中にしぼるんじゃなくて、うちのフォワードを視野に入れながらポジションを取っている感じで。だからボールを持って逆サイドを見ても、フリーじゃないことが多い。そこにうまく飛ばしのパスを入れないと、速い展開にならないんです。相手のディフェンダーがついて来られないようなパスを工夫して、サイドに素早く展開して、数的優位をつくりたいですね」

3トップを躍動させるために、どうサイドに起点をつくるか。チームで同じイメージを抱けるよう、毎日のトレーニングを通してのチューニング作業は続きます。

鈴木監督は「相手に構えられた中で崩すのは、どんなチームにとっても難しいもの。サイドでのボールの動かし方にフォーカスするのではなく、違うところを忘れないことが大事」と、チームの戦い方がぶれさせないための、今日の午前練習でした。

15時半からは若手を中心に午後の練習が行われました。何とか午前中は天気が持ったのですが、昼過ぎからは冷たい雨に。冬に逆戻りしたかのような寒さにも負けず、アタッカー組とディフェンス組に分かれた選手たちは、それぞれシュート練習とクリア練習を通して、集中して基本技術を磨きました。

明日は非公開練習で、週末の横浜F・マリノス戦に向けて最終確認が行われる予定です。



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