【フォト日記】攻めるポイント

2009/4/3
J1リーグ再開を明日に控え、今日の練習は9時半からスタート。いつものようにランニング、ストレッチ、そしてボールを使ったアップメニューと続きます。その途中に吉満フィジカルコーチが「どんどん声を出していこう! 騒がしくいこう!!」と雰囲気を盛り上げ、選手たちもダイナミックな動きでそれに応えていました。

強く吹く風には冬の寒さがほんの少しだけ残っていますが、明るい日差しは春のもの。午前中の聖籠の気温も、10度近くまで上がりました。

パス練習、セットプレーを確認した後は、コーチングスタッフも加わって試合前日恒例のリラックスゲームでした。FKの場面で「チヨ!」、「チヨ!」とピッチのあちらこちらから声を掛けられた千代反田選手が縦にドーンと蹴った後、責めるように大きな声でひと言。「よっさん!」。落下地点とまるで違う位置にいてボールにまったく反応できなかった吉満フィジカルコーチ、ぼう然と「オレかい…」。鈴木選手からはすかさず、「よっさん、切り替えて!!」と厳しいコーチングです。他にも黒崎ヘッドコーチのダイビングヘッドが飛び出せば、ジェルソンGKコーチが東口選手に尻もちをつかせる弾丸シュートを決めるなど、大いに盛り上がりました。

チームは準備万端で明日の横浜FM戦に臨みます。ここまで公式戦未勝利のマリノスですが、守備を固めてくるような戦い方はしてこないだろうというのが、選手たちの一致した意見です。「マリノスは奪ってからが早いので、ボールの奪われ方に気を付けたい」と封じるポイントを見ている松下選手は、「1トップの下の2シャドー、特に狩野が自在に動いて起点をつくる。(本間)勲さんと僕がどれだけ対応できるかが大事になってくる」と、バイタルエリアでの攻防に闘志を燃やしています。

ボールを奪った後のプレーに神経を研ぎ澄ませるのが矢野選手です。

「相手は前から厳しくボールを取りに来る。その分、3バックの外にスペースができるので、そこをうまく使うことができれば。明日はボールを奪った後の、最初のパスがポイントになると思っています。そこで相手の守備の網に引っ掛からないようにうまくつなげれば、自分たちのペースになるはず」

マイボールになった瞬間、スペースへ飛び出す貴章選手の姿を想像しただけでもわくわくしてきます。明日はオンザボールだけでなく、オフザボールの11番にもご注目ください!

そして古巣との対戦となる大島選手も、サイドのスペースをコンビネーションで崩していく攻撃をイメージしています。

「大分みたいに、アウトサイドのどちらかが引いてきて4バック気味になることはないと思います。それよりも、バランスを崩してでも前掛かりで向かってくるのでは。3バックが取り残されて、両サイドが戻る前にスペースを突きたいですね」

大島選手がこだわるのが結果です。

「勝って首位を守りたい。今、現実にいるわけだから、ここから落ちたくないというのは当然の心理です」

その結果を手に入れるためにも、ぜひとも必要なのが大島選手のゴールです。かつてのチームメートに、『やられちゃったよ、大島に』と言わせる活躍に期待しましょう!!

明日のJ1リーグ第4節横浜FM戦は、ホーム東北電力ビッグスワンにて、16時キックオフです。


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