【フォト日記】ネクストステージへ

2009/4/12
試合開始直後の失点が悔やまれる京都戦から一夜明け、新潟に戻ってきた選手たちは午前10時過ぎにクラブハウスのピッチに姿を現しました。そしてウォーキング、ストレッチ、フリーランニングなどおよそ30分のメニューで体をじっくりとほぐしました。オフとなる明日、心身ともにしっかりリフレッシュして、今週末の広島戦に向けての準備を再開させたいところです。

昨日はコンディション不良のマルシオ選手に代わり、中盤での“復帰戦”となった内田選手。20分の強烈なドライブシュートや試合終了間際に大島選手に通したスルーパスなど、自身が苦しめられていた左太もものケガの影響は少しも感じられない頼もしいプレーぶりでした。マルシオ選手が不在でも試合内容に手応えを感じられただけに、悔しさもひとしおだったようです。

「マルシオがいない中で、チャンスをつくれたことが去年との違い。特に後半ですね。それだけに、試合を引き分けや勝ちに持っていけなかったことが悔しい。チャンスをきっちり決めることを、個人としてもチームとしても突き詰めていかないと」

チャンスが生まれるという今シーズンの「予感」は、どこから来るのでしょうか?

「前線の質ですね。何より大島のキープ力があるから、そこから展開できるし、最悪でもファウルをもらってフリーキックのチャンスになる。もろに攻撃がはね返されてこないから、拾ってまた組み立てて、というのもできる。周りも飛び出していきやすいし。もちろん、ペドロや貴章の突破も武器ですから」

同時に3トップへの対戦相手のマークが厳しくなってきていることもあり、今後はあえて“型を崩す”必要性も内田選手は感じています。

「後半、貴章の落としからわんちゃんがシュートを狙ったような形ですよね。たとえば3トップのサイドだからといってタッチライン際に張り付いて突破を狙うだけでなく、形にこだわらずフラフラすることによって相手も守りづらくなると思います」

この内田選手の言葉に、以前、3トップを研究されたら? と尋ねたときの大島選手の次のような答えが思い出されました。

「相手は僕たちを研究してくるでしょうが、僕たちもまだまだ完成形じゃない。もっと良くなるはずだし、相手も研究し尽くせないはず」

今シーズンから取り組む4−3−3。選手たちはさらに上を目指すために、明後日からまたトレーニングを再開させます。

午後3時からは、昨日の京都戦に出場していない選手によるトレーニングゲームが行われました。対戦相手はJFLのソニー仙台で、45分ハーフで行われた試合は川又選手(30分)、ブルーノ選手(67分)、木暮選手(68分)のゴールにより3−0で勝利。ケガから復帰し、初めて試合形式で90分間プレーした木暮選手の得点は、ゴール左でパスを受けた後、ボールに数タッチしてシュートコースをつくり、ペナルティーエリア手前あたりから右足を鋭く振り抜いて決めたものでした。

「最後は両足がつり気味で体はきつかったですけど、サッカーの試合をできるのがうれしくて、気持ちで最後までプレーしました。ゴールを決めた角度は“郁哉ゾーン”と呼んでください(笑)」

得点直後に右手で握りこぶしをつくり、「よしっ!」と一言大きな声を出した木暮選手。今年1月に股関節を負傷してから、ずっとリハビリに務めてきた思い、復活への気迫が、ピッチサイドまでビリビリと伝わってきました。90分、球際を恐れずに走り続ける姿は、ケガからの完全復活を何より物語っています。これから木暮選手も、本格的に中盤のレギュラー争いに参戦。それがチームを間違いなく活気づけます! 選手もチームも、さらに上を目指して走り続けています!!


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