【フォト日記】活気

2011/2/9
昨日から降った雨で、このところの高知にしては珍しく、肌寒さを感じる天候。寒さを感じたのか、手袋を取りに戻るスタッフもいましたし、選手も一度脱いだウインドブレーカーをもう一度着直すようなシーンも見られました。高知キャンプでは最後となる2部練習が行われました。

午前中は5対5などで新潟らしい、ボールをつなぐ意識を徹底させるトレーニング。続いてはポジション別トレーニングとして、攻撃側と守備側に分かれてシュートとフィードの練習に、多くの時間が費やされていました。

高知キャンプ中盤から始まっているこのポジション別練習では、攻撃側をサントスコーチが、守備側を森保コーチが主にイニシアチブを取って指導を行っており、黒崎監督はピッチ半面ずつを使われた各々のトレーニングを往復して、気になるプレーや選手などに声をかける、という流れになっています。これによってどちらもまんべんなく指導ができる体制が整っていて、チーム全体の把握が円滑に進んでいます。

併せて両コーチの熱い指導はこの日も健在。川又選手は「身体のキレはあるし、自分でも乗れていると思うんですが、それもサントスさんに『お前を信じているから』と言ってもらえるのが大きい」と、篤い信頼に発奮している様子。一方、森保コーチも、トレーニングが終わってから、ボールの動きに対する身体の向きについて、細かく岩崎選手に指導。「いま、確認しておくか?」の声に、岩崎選手も「お願いします!」と応え、微細に至るまでフォローできる状態になっています(その分、日々のトレーニングや自主トレは少し長めになっていますが)。

その熱いスピリットは午後に行われたチームの紅白戦でも着実に影響を及ぼしています。移籍加入した藤田選手が「普段はベテランから若い選手まで仲がいいけれど、練習では互いに厳しいことが言える」と目を丸くするほどですが、今年はそれが特に顕著。コーチングやボールを呼び込む声が大きく響き、活気のある、質の高いトレーニングを行うことができています。

また、今日の紅白戦では、昨日全体練習に復帰した酒井高徳選手に加え、ミシェウ選手もFWの一員としてプレー。神出鬼没の動きでパスを引き出し、持ち前の魔法のような足技で絶妙にタメを作っては、次々とチームメイトに好機を演出し続けていました。やはり、この新10番がいると、新潟の攻撃は格段に彩りを増します。

もっとも、「メンバーはまだハッキリ決まったわけじゃない。競争の中で、調子のいい選手を起用していく」という黒崎監督の基本姿勢に揺るぎはありません。高知最後のトレーニングゲームである鳥取戦まではあと2日。明日は高知キャンプ最後の練習。フィジカルコンディションの向上とともに、鳥取戦に向けたアピールにも余念がないことでしょう。


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