福岡戦勝利の余韻も冷めやらない6日、川崎の麻生グラウンドでは、昨日のゲームに出場しなかった選手たちを中心に川崎フロンターレとのトレーニングゲームが行われました。ゲームはアトム選手が前半、内田選手のクロスを右足で決めてゴール。これを守り切り、新潟が１−０の勝利を収めました。

ゲームの指揮を執る森保コーチから「相手より早く攻守を切り替えることを意識して。ウチは昨日勝った、川崎も昨日勝っている。連勝する強い気持ちを、向こうより持って戦おう」と、選手たちはピッチに送り出されます。

川崎はＪ１リーグでも実績のある選手が揃い、序盤は鋭い攻撃に耐える展開。しかし、ボランチのジョンパウロ選手や右サイドバックに入った内田選手が巧みに相手をいなし、ボールを収めることで、他の選手たちも落ち着きを取り戻していきます。

前半27分のゴールは、ジョンパウロが大野選手からパスを受けるや、反転して右サイドに大きく展開。狂いなく内田に通ると、狙いすましたクロスがゴール前に送られます。ニアサイドでつぶれた川又選手の後ろに走り込んでいたアトムが、冷静にゴールに流し込んだもの。

「ウチさんからクロスが入ってくるのは分かっていたし、堅碁の後ろにポジションを取っておけば流れてくるかもと待っていた」と、狙い通りのゴールを振り返ったアトム。「昨日は福岡に３−０で勝ったけれど、今日も勝つことでアピールをしようと選手間で話し合っていた。勝てて良かった」と、レギュラー争いへの高い意欲を示していました。

この試合では、先週チームに部分合流していた酒井宣福選手も後半途中からゲームに出場。強力なフィジカルで川崎のＤＦと互角に渡り合うなど、収穫も見られました。シーズンはまだまだ始まったばかり。激しいポジション争いが、チームの総合力を高めていきます。