【コラム】えのきどいちろうのアルビレックス散歩道 予告編
2011/3/10
「今週は予告編」
2011年シーズンが始まります。お元気でしたか?
今年は僕は開幕の準備万端ですよ。何しろアイスウォッチの限定アルビバージョンを左腕にはめている。秒針が開幕戦キックオフまでの時間を刻み続けている。社会人としては「ガチ」の状態ではないでしょうか。名刺交換しても、ラジオの番組収録をしても、JR中央線の終電の時刻を気にしても、言い訳一切なし、誰がどう見ても「アルビ側に立つ人間」です。連載始めて3シーズンめでここまで来たなぁと感慨もひとしおですよ。
このオフはマルシオ・リシャルデス、永田充、西大伍と主力選手が他クラブへ移籍しました。前のオフ、千代反田らのときも「一体、どうなるんだ」と思ったものですが、今回は「マルシオ抜きでずっと勝ってないのに、一体、どうなるんだ」と心配になりますよね。あるいは「2年連続で主力流出って、ちょっと慣れてもきたけど、それでいいのか」とか。
僕も今シーズンをのり切るのはカンタンなことじゃないと思っています。悔しい思いもするでしょう。とてつもない試練が待っているかもしれない。けれど、開幕が楽しみで仕方ないんです。新しいチームの実戦を早く見たい。どんなバランスになるのか。どんな武器があるのか。新加入の選手はどんな輝きを見せてくれるだろう。あぁ、週末から叉、ビリビリしびれる勝負の日々が始まる。
去年、生まれて初めて買ってみた青春18キップは、今年は春・夏連続投入の予定です。スワン開幕の2節・山形戦、どうやって行こうかなぁと考えてたら、JR東日本のサイトを見てて「え、春も青春18ってあったの?」と驚いた。そんな基本的なこともわかってなかったんですね。青春18は道中、色んなサポーターと乗りあわせて面白い。あと教わることが多い。僕が去年、一般のサポから教わった「青春18にまつわる2大格言」をご紹介しましょう。
「青春18はボーナス期間と同じですよ。どうせ全部行くんですから」
「移動に貴賎なしですね」
冒頭申し上げた表現をもう一度、使わせていただくなら「ガチ」です。どんだけ「ガチ」なんだという人がいる。心からすげーと思います。アレですよ、好きにならずにいられない。てか、好き。
2シーズン連載を続けた経験でいうと、どうもシーズン後半、原稿に力みが入る傾向にあります。「散歩道」なんてのほほんとしたタイトルのくせに、めっちゃ力んでるんだなぁ。予告編でいつも書いてることですが、今年こそ無理をしないでリラックスした読み物を心がけたい。僕はてくてく歩いていくつもりです。よかったらおつき合いください。さぁ、新しい旅ですよ! 素晴らしいシーズンを!
えのきどいちろう
1959/8/13生 秋田県出身。中央大学経済学部卒。コラムニスト。
大学時代に仲間と創刊した『中大パンチ』をきっかけに商業誌デビュー。以来、語りかけられるように書き出されるその文体で莫大な数の原稿を執筆し続ける。2002年日韓ワールドカップの開催前から開催期までスカイパーフェクTV!で連日放送された「ワールドカップジャーナル」のキャスターを務め、台本なしの生放送でサッカーを語り続け、その姿を日本中のサッカーファンが見守った。
アルビレックス新潟サポータースソングCD(2004年版)に掲載されたコラム「沼垂白山」や、msnでの当時の反町監督インタビューコラムなど、まさにサポーターと一緒の立ち位置で、見て、感じて、書いた文章はサポーターに多くの共感を得た。
著書に「サッカー茶柱観測所」(週刊サッカーマガジン連載)。
HC日光アイスバックスチームディレクターでもある。
※アルビレックス新潟からのお知らせ
コラム「えのきどいちろうのアルビレックス散歩道」は、アルビレックス新潟公式サイト『モバイルアルビレックス』で、先行展開をさせていただいております。更新は公式携帯サイトで毎週木曜日に掲載した内容を、翌週木曜日に公式PCサイトで掲載するスケジュールとなります。
2011年シーズンが始まります。お元気でしたか?
今年は僕は開幕の準備万端ですよ。何しろアイスウォッチの限定アルビバージョンを左腕にはめている。秒針が開幕戦キックオフまでの時間を刻み続けている。社会人としては「ガチ」の状態ではないでしょうか。名刺交換しても、ラジオの番組収録をしても、JR中央線の終電の時刻を気にしても、言い訳一切なし、誰がどう見ても「アルビ側に立つ人間」です。連載始めて3シーズンめでここまで来たなぁと感慨もひとしおですよ。
このオフはマルシオ・リシャルデス、永田充、西大伍と主力選手が他クラブへ移籍しました。前のオフ、千代反田らのときも「一体、どうなるんだ」と思ったものですが、今回は「マルシオ抜きでずっと勝ってないのに、一体、どうなるんだ」と心配になりますよね。あるいは「2年連続で主力流出って、ちょっと慣れてもきたけど、それでいいのか」とか。
僕も今シーズンをのり切るのはカンタンなことじゃないと思っています。悔しい思いもするでしょう。とてつもない試練が待っているかもしれない。けれど、開幕が楽しみで仕方ないんです。新しいチームの実戦を早く見たい。どんなバランスになるのか。どんな武器があるのか。新加入の選手はどんな輝きを見せてくれるだろう。あぁ、週末から叉、ビリビリしびれる勝負の日々が始まる。
去年、生まれて初めて買ってみた青春18キップは、今年は春・夏連続投入の予定です。スワン開幕の2節・山形戦、どうやって行こうかなぁと考えてたら、JR東日本のサイトを見てて「え、春も青春18ってあったの?」と驚いた。そんな基本的なこともわかってなかったんですね。青春18は道中、色んなサポーターと乗りあわせて面白い。あと教わることが多い。僕が去年、一般のサポから教わった「青春18にまつわる2大格言」をご紹介しましょう。
「青春18はボーナス期間と同じですよ。どうせ全部行くんですから」
「移動に貴賎なしですね」
冒頭申し上げた表現をもう一度、使わせていただくなら「ガチ」です。どんだけ「ガチ」なんだという人がいる。心からすげーと思います。アレですよ、好きにならずにいられない。てか、好き。
2シーズン連載を続けた経験でいうと、どうもシーズン後半、原稿に力みが入る傾向にあります。「散歩道」なんてのほほんとしたタイトルのくせに、めっちゃ力んでるんだなぁ。予告編でいつも書いてることですが、今年こそ無理をしないでリラックスした読み物を心がけたい。僕はてくてく歩いていくつもりです。よかったらおつき合いください。さぁ、新しい旅ですよ! 素晴らしいシーズンを!
えのきどいちろう
1959/8/13生 秋田県出身。中央大学経済学部卒。コラムニスト。
大学時代に仲間と創刊した『中大パンチ』をきっかけに商業誌デビュー。以来、語りかけられるように書き出されるその文体で莫大な数の原稿を執筆し続ける。2002年日韓ワールドカップの開催前から開催期までスカイパーフェクTV!で連日放送された「ワールドカップジャーナル」のキャスターを務め、台本なしの生放送でサッカーを語り続け、その姿を日本中のサッカーファンが見守った。
アルビレックス新潟サポータースソングCD(2004年版)に掲載されたコラム「沼垂白山」や、msnでの当時の反町監督インタビューコラムなど、まさにサポーターと一緒の立ち位置で、見て、感じて、書いた文章はサポーターに多くの共感を得た。
著書に「サッカー茶柱観測所」(週刊サッカーマガジン連載)。
HC日光アイスバックスチームディレクターでもある。
※アルビレックス新潟からのお知らせ
コラム「えのきどいちろうのアルビレックス散歩道」は、アルビレックス新潟公式サイト『モバイルアルビレックス』で、先行展開をさせていただいております。更新は公式携帯サイトで毎週木曜日に掲載した内容を、翌週木曜日に公式PCサイトで掲載するスケジュールとなります。