【フォト日記】準優勝!

2012/1/1
2012年元日・1月1日(日)、全日本女子サッカー選手権大会、決勝戦が国立競技場で行われました。キックオフは10時半。アルビレックス新潟レディースは今日の試合に向けて関東で調整を行い、準備をしてきました。国立競技場には新潟サポーターも多く駆けつけており、スタジアムの一画をオレンジに染め上げて選手に声援を送っていました。たくさんのご声援、本当にありがとうございました。選手にとっても大きな力となりました。

ここまで浦和レッズレディース、日テレ・ベレーザと次々と強豪を破ってきたアルビレックス新潟レディース。決勝の対戦相手は圧倒的な強さでリーグを制した、INAC神戸レオネッサとなりました。代表選手も多くプレーしており、能力の高い選手が揃っています。

試合前に奥山監督から選手に指示されたことは「前半を無失点に抑えること。その代わり後半はリスクを背負ってでも、自分たちの好きなよう攻撃していい」との話もありました。このプランも今までの戦い通り。ベレーザ戦では後半に立て続けに2得点を挙げ、勝利につなげました。

この試合も新潟は前線から激しいプレスをかけ、主導権を握ろうとします。特に前半の立ち上がりは素晴らしく、出だしの早さで相手を上回りボールを渡しませんでした。しかし奪ったボールをゴールへ結びつけることができません。前半途中から徐々にINACの技術の高さが発揮され、ボールをキープされるようになります。ボールを奪えずに自分たちのサッカーが実行できない新潟。「勢いのある時に点を取ることが理想だった」と山本亜里奈選手が言うように、立ち上がりに1点を奪えなかったことが重くのしかかってきます。

前半44分、セットプレーからFW南山千明選手に押し込まれ失点を許します。前半を守りきるというプランを立てていただけに、前半終了間際での失点はチームにダメージを与えました。ハーフタイム、奥山監督からはサイドでもっと仕掛けるように指示。また「こんな舞台で90分間緊張したままプレーするのはもったいない。一生懸命やることでその緊張は取れるから!1点取れば変わるぞ!」と選手に呼び掛けました。

気持ちを高めて臨んだ後半ですが、開始早々に失点を喫してしまいます。精神的にも厳しい失点でしたが、新潟の選手は下を向くことなく、これまで以上の気迫を見せてゴールを目指しました。後半21分には両サイドMFの佐伯選手、上辻選手に代え、平井選手、大石選手を投入。より攻撃的な布陣で逆転を狙いにいきます。

リードを守るため、後方でボールを回してポゼッションするINACに対し、途中出場の平井選手が全速力でプレスをかけます。そのプレスからのパスの乱れを全員で狙い、高い位置でボールを奪う場面が増えてきます。決定的なチャンスも何度かありましたが、これを決めきることができず、逆に後半25分、相手に追加点を許してしまい試合はさらに厳しい状況に。それでも最後の最後までゴールを狙いにいきましたが、スコアは0-3のまま、国立競技場には試合終了のホイッスルが響き渡りました。

新潟は準優勝という成績で全日本女子サッカー選手権を終え、それと同時に今シーズンの終了ともなりました。このメンバーで試合ができるのも今日が最後です。SBで出場していた口木選手は今シーズン限りでの引退を発表しており、試合終了後にはサポーターから温かい声援を受けていました。試合後には「新潟でサッカーができて本当によかったです。サポーターの方の声援は本当に力になりました」と感謝の気持ちを話していました。

優勝とはなりませんでしたが、最後まで戦い抜いた選手達には、新潟サポーター以外の観客からも大きな声援が送られました。あきらめずに走り続ける姿勢は見ている方にしっかりと伝わったと思います。選手達には堂々と胸を張り、新潟に帰ってきてもらいたいと思います。

悔しい敗戦となりましたが、選手達はこの経験を糧にして、さらに成長してくれることでしょう。来シーズンへの期待がさらに高まった大会となりました。これからのアルビレックス新潟レディースにも引き続きご声援をよろしくお願いします!



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