【フォト日記】イッソ、ムイト・ボン、エクセレンチ

2012/2/4
このところの寒波から一足早く抜け出したかのように、今日の高知は日が上がるにつれてどんどんと気温も上昇。春野競技場の隣にある野球場では、少年野球のチームが数チーム集まっての試合を行っていました。新潟はまだまだ雪とのこと。高知でトレーニングをできるありがたみを感じて、トレーニングに臨んでいます。

今日は午前中のトレーニングのみでしたが、選手たちのロッカールームにあるホワイトボードには、簡潔に「サーキット」とマーカーで書き込みがされていました。先日も選手たちを極限まで追い込んだサーキットトレーニング。今週2回目の実施となります。

サーキットトレーニングを行うと、同じ場所で何回もターンをしたり踏ん張ったりすることで、芝があっという間に変色する(それだけ全力でターンし、踏み込んでいる証しでもあります)ことから、今日はピッチのエリアを少し移動してのサーキット。それでも、少し変化がありましたが、合計で11種目とバリエーションに富んだメニューが選手たちを待ち構えていました。

トゥッコフィジカルコーチの「ピッ!」というホイッスルに従い、ゴムチューブの場合はひたすらにチューブを引っ張ったり(前向き、後ろ向き、ゴムの戻りに反発して再び前進するなどさまざま)、スラロームやサイドステップなど、ひたすらに決められた時間まで反復を続けるサーキット。見た目は地味なものもありますが、いずれもが相当にハードです。しかも回復の時間も決められているため、ハイパフォーマンスをした後にすぐ呼吸を整え、次のメニューに備える回復力も問われます。

しかしサーキットは2回目、また厳しいトレーニングの成果か選手の身体も少しずつキレが出ているのでしょうか、トゥッコフィジカルコーチの口からは、選手たちを賞賛するポルトガル語がたびたび出ていました。「イッソ(いいぞ)、ムイト・ボン(すごくいいね)、エクセレンチ(素晴らしい!)」。

「やり切ろう。今日やれることは今日やれ!」と鼓舞し続けるトゥッコフィジカルコーチは、中堅やベテランの選手たちにも叱咤激励を飛ばし続けます。「このメニューをやり切ったら、今年は若手と変わらない動きができるぞ!」。トゥッコの檄に奮起してか、今回のキャンプではベテラン選手たちのパフォーマンスが素晴らしく、週2回のサーキットを、すべてフル消化するなど非常にいいトレーニングを行うことができています。

「みんな他チームに友達がいるだろうから、聞いてみるといい。俺たちよりもトレーニングをやっているところがあるかとね」と、その質と量をこなしていることに自信を植え付けようとしたトゥッコフィジカルコーチ。黒崎監督も「ここまではいい状況で来ている。満足しています」と高知キャンプ1週目に手応えを感じていました。明日はオフ。厳しく追い込んだ身体を休め、オフ明けのトレーニングに備えます。


ユニフォームパートナー