【フォト日記】最終週のトレーニングがスタート!

2012/2/13
今日は朝から雨。「こんな天気は珍しいね」と高知のサッカー関係者の方が話されていましたが、4年目となる高知キャンプではあまりなかった天候です。昨日のサッカー教室から24時間超を休息に充て、今日は15時30分からトレーニングを開始しました。いよいよ高知キャンプ最終週のトレーニングスタートです。

濡れた春野競技場のピッチに現れたのは、選手たちが恐れるゴムチューブやポール、ラダーなどの数々。今日はフィジカル向上のためのサーキットトレーニングが行われました。この2週間で選手たちのフィジカルは確実に向上していますが、ベースを確立する高知キャンプの総仕上げとなる今週に、もう一段レベルアップするためのもの。ハートレート(心拍計)を着用してピッチに向かう選手たちも、意図が分かるだけに、『今日のトレーニングを乗り越えよう』と決意すら感じられます。

軽いジョギングで身体を温めた後、今日も11種目ほどで構成されたサーキットのメニューの前に立った選手たち。「ピッ!」という笛に合わせて、20秒間、ゴムチューブやサイドステップなど、各自に課されたメニューに没頭していきます。

今日の雨は高知にしては本当に珍しい、冷たいものでしたが、このサーキットメニューを数回やっただけで、たちまち選手の表情は紅潮。身に着けていたニットキャップやネックウォーマーを外して、再びサーキットメニューに臨む選手たちも続出していました。中でもアラン選手の頭と背中からは熱気による湯気が立ちあがるほど。「本当にまじめな選手ですよ」とスタッフが感嘆する性格そのままに、厳しいトレーニングにも全力で立ち向かっていきます。

また、今日は嬉しい光景もありました。高知キャンプ初めに足の違和感から全体練習を外れていた平井選手がメンバーに戻ってきたのです。今季から新潟に加わり、これまでとは異なるトレーニングに少し驚きもあった様子の平井選手。ただ、日暮ヘッドトレーナー、トゥッコフィジカルコーチとのマンツーマンでのトレーニングを経て、しっかりとコンディションを高めて全体練習に戻ってきてくれました。「足はもう大丈夫です」と、本人も笑顔で答えてくれています。

平井選手も含めて、全員が熱気のあるサーキットトレーニングを終えた後は、ジョギングでクールダウン…をしましたが、これでトレーニングは終了しませんでした。黒崎監督が指定したエリアでの7vs3のボール回しが追加されたのです。さすがに体力的にもキツそうと思いきや、ボールを蹴ると全員の表情がたちまち明るくなります。

ラインからボールが出たかの判定をしていたのはイ・ドンホ通訳(選手、スタッフからはドンちゃんの愛称で親しまれています)でしたが、微妙なボールに「アウト」の判定。するとこれに宣福選手と本間選手が食ってかかります。「ドンちゃん、出てないでしょ! ルール分かる? ボールが完全に出ないとアウトじゃないからね!」と言いながら場は大盛り上がり。厳しいながらも活気と笑顔のあるトレーニングで、選手たちは結束力を高めています。

※昨日キックオフフェスタに出演後、移動した矢野貴章選手は午前に高知に到着。今日の午後練習にも元気に参加しました。トレーニングはコンディションを考慮してランニングで終了しましたが、ドイツでも体は動かしていたとのことで状態は良さそうです。黒崎監督も「まずはフィジカルが中心となるが、それほど時間はかからないと思う」と話していました。


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