チームのトレーニングは午前中に行われましたが、弱かったものの今日も高知の空は雨模様。3日連続の雨というのは、4年目の高知キャンプでも初めてのこととなりました。それでも気温は暖かく、選手の中にはウインドブレーカーを脱いでトレーニングを行う選手も見られました。

練習は競技場近くのトレーニング施設でウェイトトレーニングを行ってから。明日には初のＪクラブとのトレーニングマッチである東京ヴェルディ戦が控えているとあって、メニューは10vs10を中心にセットプレーの確認などが課されていました。練習試合も3試合目になると、徐々に公式戦に近い形にトレーニングもサイクルが固まってきています。

さて、10vs10のトレーニングではＤＦラインでのビルドアップからタテに入れるスイッチのパスについての確認がこの日も何度か行われていましたが、練習試合をこなし、ボールの動かしや選手の入り方についてもかなり整理がされているのが分かります。新潟らしいセンターバックとボランチのトライアングルを使ってのパス交換から、ブルーノ・ロペス選手、あるいはサイドの選手にパスを配給して起点を作る形は共通理解も十分に感じられました。

起点を作ってからの崩しで光を放つのは、やはり新潟のマジシャンであるミシェウ選手。今季のミシェウ選手はケガなどで別メニューになることなく、フィジカルトレーニングなどもすべてこなすなど充実したキャンプを送ることができていますが、コンディションもトレーニングに応じて向上しており、今日も豊富な運動量でポジションを変えていきます。

サイドに入ったボールに対しては素早くサポートに行き、ボールを受けてからは絶妙なタメを作ってから前線に当てる、あるいはＤＦの間を切り裂くスルーパスを通すなど、自由自在。この日のＭＦには藤田選手、ヨングン選手らが入ったのですが、藤田選手にはスピードを生かしたスルーパス、ヨングン選手とは細かいタッチでＤＦを翻弄するなど、選手のタイプに合わせたプレーで攻撃を牽引していました。

明日の相手となる東京ヴェルディは個の能力の高い選手も多くいます。「この前よりもさらに厳しい戦いになるが、その中でいかにチャンスを作ることができるか。そしてモノにできるか」（黒崎監督）。しっかりとゲームをコントロールして、いい内容と結果を新潟の皆さんにお知らせできればと思います。試合は13時30分から。45分を3本行う予定になっています。