【フォト日記】トレーニング再開
2015/2/2

高知キャンプは第2週目に入りました。第1週目の厳しいトレーニングを終え、昨日はオフが選手たちに与えられましたが、多くがホテルで睡眠をとったり、近隣を散歩するなどして一日を過ごした様子。「出かける気も起きませんでした」と話す選手がいるあたり、新潟のハードなトレーニングを改めて物語っています。

練習再開となった今日午前のメニューは、再びピッチの四隅にコーンが置かれていました。今年2回目となる1000mのインターバル走が選手たちを待ち受けていました。

新潟のインターバル走は設定タイム、本数ともに高いレベルを求めることで知られていますが、トゥッコフィジカルコーチは、「今日は設定タイムを少し落としました。これにはちゃんと意味があります」と明かしました。「考えてほしいのは回復のこと。全員ではないが、まだ回復のスピードが遅い人がいます。まずはランニングに集中して、その後に脈を落とすことを心がけて」と選手たちに意図を説明しています。

設定タイムは少し落とされたものの、逆に本数は1回目の8本から、10本に増えました。選手たちには10本すべてでタイム内に走り切ることが求められます。スタート早々にペースを上げようとする選手たちに「一気に上げない! ペースを守って。9本目、10本目がキツくなるぞ!」と声が飛びます。

「体の中で時計があるように走ろう!」とトゥッココーチ。乱れず、正確にラップを重ね続けて、選手たちは1000m×10本という課題を乗り越えていました。90分はもちろん、連戦でもここで養った走力と回復力が、効果を発揮する日が来るはずです。

午後トレーニングは15時からボールを使って行われました。エリアを制限してのポゼッションでは、「出したら動く。動いてできたスペースを他の人が使う。攻守ともに」と柳下監督。アクションを起こす新潟のサッカーを浸み込ませていきます。

その後行われたGKを立てての10vs10では、指宿選手が2014年の鳥栖戦をほうふつさせるような角度からのゴールを決めると、田中達也選手もダイビングヘッドと、ラファエル選手からのスルーパスに反応して連続得点。午前中にインターバル走を行ったとは思えない、キレのある動きを見せていました。

「1日休んだけれど、まだ(疲れが)抜け切れていないね」と選手たちの様子を笑顔もまじえて柳下監督は語りました。「清水に入ったらゲームコンディションを作ってあげないといけないけど、ここはフィジカルをやっていかないと」と言及。その中でも、「少しずつ理解してくれた選手が増えている」と、アクションを起こすスタイルに手応えを感じていました。まだまだハードな高知キャンプは続きます。
