【フォト日記】状態を見ながら
2015/2/3

雲ひとつない青空が広がったものの、時おり吹く風はまだまだ冷たい高知・春野総合運動公園陸上競技場。選手たちは9時半前に到着し、軽いウォーミングアップで体をほぐした後に、屋内に入りました。午前中はウェイトトレーニングが行われています。

すでに高知キャンプに入って3度目を数えているウェイトトレーニング。この日も選手たちは13種目のウェイトメニューを周り、自分たちの身体に負荷をかけていきます。笛から約10秒間、力を振りしぼって格闘をしていました。

トゥッコフィジカルコーチが強調したのはメニューに向かう準備と正しい姿勢。「笛が鳴るまでにしっかりとポジションに入る。準備をしっかりしよう!」と語り、またヒザが内側に入っていないか、左右バランスが取れているか、ひとりひとりをチェックして回っていました。

新潟に加入してきた選手たちがいずれも驚くこのウェイトトレーニングですが、舞行龍選手や大井選手はもちろん、今では達也選手や成岡選手、小泉選手も同じ重さを悠々とこなしています。蓄積が自分のパワーを高めてくれることは、チームメイトたちが何より証明してくれています。

ウェイトトレーニングが終わった後は、ピッチに出てミニハードルやポールを使ってアジリティーを高めます。「ここまでハードルをステップでクリアしたら、ピタッと止まる! それから次の動作に入っていって」と説明。動から静、また動とひとつずつを順番に、かつ的確に進めることをトゥッココーチは求めていました。

午後は15時から再び選手たちは春野総合運動公園陸上競技場に集まりました。ボールを使ったトレーニングでは、今日もゴールを立ててフィニッシュまで含めた実戦的な練習が繰り返されます。3vs3では、ラファエル選手が瞬間的な加速で相手DFを振り切りゴールを立て続けに決めるなど、高い得点感覚を見せつけました。

続いて昨シーズン中にも行っていた崩しからフィニッシュのメニューを攻撃陣は行いました。特にペナルティエリアの角を意識することが柳下監督からは強調されました。

新体制会見でも話されたように、ゴールを決めるシュートについては、「各選手の得意な場所を見つけられるように」(柳下監督)、今後はさらに練習に盛り込んでいくことを示唆。ただ、「ボールトレーニングはもっとやりたいことがあるけれど、疲労を見て変えている」と、選手たちの状態を見ながら、最新の注意を払ってトレーニングを進めています。焦らず、チーム全員で高めていけるように。高知キャンプは今日で9日目。気付けば後半戦に入っています。
