【フォト日記】コミュニケーション
2015/2/5

トップチームのトレーニングは午前、午後の二部練習でしたが、今日はいつものトレーニングとは趣が違いました。午前練習はフィジカルトレーニングではなく、FK、CK、PKなどのセットプレーゲームが行われました。

前日夕食のタイミングで選手たちは2つのチームに分けられ、セットプレーの攻撃・守備についてどのように臨むかを「それぞれで話し合って考えておいてくれ」と柳下監督から課されていました。昨日の夕食後には、ホワイトボードを使いながら選手たちが長い時間話し合っている姿がありました。

サイドからのFK、CK、直接FK、PKなどを決められた回数蹴り、ゴール数で勝利チームを決めます。先行となったビブスなしチームは、加藤選手が主にキッカーとなり、精度の高いボールと、サインプレーなども駆使してゴールに迫ろうとします。

得点はレオ・シルバ選手がPKを決め、左CKでははね返りをU-18から参加している斎藤宏太選手が拾って再び中にクロス。ラファエル選手が高い打点で合わせてゴールに流し込みます。さらに右からのFKがゴール前にこぼれたところを成岡選手がしぶとく押し込み得点を重ねます。最後は武蔵選手がPKを決めて4ゴールで終了します。

後攻のビブスチームは指宿選手がPKを冷静に流し込んで1点目。小林選手が強い風も利用して鋭く曲げ、CKを直接決めます。その後も小林選手、また山本選手が何度も際どいボールを送り、大井選手や大野選手が合わせますが得点はならず。山崎選手がPKを決めたものの、1点及ばず4-3でビブスなしチームの勝利となりました。時間にして1時間弱ながら、非常に集中した空気でのトレーニングが行われました。

トレーニングは午後もボールを使い、今度は紅白戦が行われます。午前、午後ともににわかに緊張感の高い、実戦的な雰囲気がピッチには漂っていました。ゲームはカウンターから成岡選手がサイドに開いたラファエル選手にパス。ラファエル選手が入れたクロスがファーサイドに流れたところを武蔵選手が右足で決める素晴らしい形が生まれました。

得点を振り返って武蔵選手は「レオから『中に行け』と言われてポジションを修正したらそこに来た」とコメント。練習試合・高知大戦と同様にサイドハーフでの起用となりましたが、「高校からどちらもやっているしやりにくさはそんなにない。自分の特徴のひとつである長いランニングを活かせる」としていました。

武蔵選手は得点の場面でレオ選手と瞬時に意思疎通をしていましたが、今日は午前、午後ともに選手たちが盛んにコミュニケーションを取り、要求し合う場面がありました。「どんどん言えばいい。言うほどひとつになれる」と柳下監督。理解し合うことで、新潟らしいまとまりのあるサッカーを作り上げていきます。
