【フォト日記】準決勝を制した!最終決戦へ

2016/12/23
アルビレックス新潟レディースが日テレ・ベレーザを1-0で下し、2年連続で皇后杯の決勝進出を決めました!!決勝戦は明後日の12月25日(土)のクリスマス、フクダ電子アリーナにてINAC神戸レオネッサとの頂上決戦です。

photo
今日は11時にキックオフを迎え、2,329人が試合の行方を見守りました。新潟からも500人のサポーターが駆けつけ、チームに精一杯の大声援を送り続けます。「守備にあたる時間が長くなるのは想定内」と今週のトレーニングで辛島監督が語っていた通りの展開で前半は始まります。日テレの阪口選手にボールが入ると、前線の田中選手が一気に新潟守備の裏を狙う動きを見せ揺さぶってきます。

photo
「耐え続ければチャンスは必ず来ると思っていた」と左山選手が振り返るように、非常に粘り強い守備を続けました。前半に裏を突かれたシーンでは、懸命に戻りながら相手にプレッシャーを与え、福村選手の好セーブに繋げます。

photo
中盤では阪口選手と山田選手がしっかりとスペースを潰しパスカットを狙います。奪えば両サイドに展開し、素早いカウンターを仕掛けるシーンにスタンドからたびたび大歓声があがりました。しかし、日テレも必死の守備で対応し、前線の大石選手に自由を与えず、新潟はシュートを打てぬまま前半を終えました。


続く後半、辛島監督は「苦しいが必ずチャンスは来る」と伝えて選手を送り出します。選手たちの奮起は続き、ディフェンスラインを高く保ったまま相手に対抗していきます。

photo
耐え続けた末、待望のゴールは53分でした。中央のやや高い位置で左山選手がボールを奪うと右サイドの小原選手へ。小原選手が持った瞬間に大石選手と八坂選手が反応。大石選手がロングフィードをヘディングで前線にそらします。「沙弥香さんが競った後のロングボールを狙うというチームの約束事を守った」八坂選手はこぼれ球を奪って一気にゴール前へドリブル。「あとは入れるだけだった」八坂選手の右足から放たれたシュートは相手キーパーの位置をしっかり見定めた丁寧なものでした。

photo
「あのゴールで、チームの動きがまたよくなった」と大石選手が振り返るように、前半と比べて明らかに相手陣内に攻め入る時間が多くなります。上尾野辺選手が左右に駆け回りボールを配給。右からは佐伯選手の斜めに走る動きにパスを預け、左からは渡辺選手とのコンビネーションで崩すなど好機を演出。


なかなか追加点を奪えないでいると、さすが相手は優勝常連チーム。パワープレーとしてロングボールを入れてきたり、裏を狙う陣形に整えたりといくつもの戦術を使い分けながら、じりじりと新潟ゴールに迫ってきました。

photo
「全員がハードワークをした」と多くの選手が振り返ったように、多彩な攻撃に対し、泥臭く食らいつく守備を続けました。後半のロスタイムは3分。さすがに体力の消耗も激しいところに93分、新潟ゴール正面、ペナルティーエリア内で阪口選手がボールを持ちます。新潟サポーターもこの場面には肝を冷やしたと思いますが、中村選手と左山選手のセンターバックのコンビが体を投げ出し、シュートコースを限定したことで、シュートはゴール左端へそれていきました。

photo
そして、主審のホイッスルでタイムアップ。勝利をおさめたチームですが、喜び方は少し控えめのようでした。「まだ決勝が残っている。このまま突き進むだけ」と大石選手の言葉で合点。4度目の正直として優勝カップを新潟に持ち帰るチームには、あと1試合、非常に大切な試合が残っているからこそ、次の試合で喜びを爆発させてくれるのだと感じました。


新潟では糸魚川市で大きな火事が起こりました。選手たちも心を痛めているところですが、「火事の影響で避難生活をしている方々がいる。自分たちが決勝戦で闘うにあたり、少しでも勇気づけられるプレーをしていきたい」と左山選手。中村キャプテンも試合終了後のインタビューで同様のことをスタンドに向けて発信していました。私たちができることは小さいことかもしれませんが、まずは優勝を目指し、笑顔を届けられるようにがんばります。


ユニフォームパートナー