【フォト日記】皇后杯決勝前日
2016/12/24

レディースチームは明日開催される皇后杯決勝に向けて、練習会場を成田市・中台運動公園陸上競技場に移して9時半を越えた頃からトレーニングを実施しました。

昨日の準決勝から中一日で行なう明日の決勝。心身ともに十分な回復に努めたいところです。ここまできたら一気に駆け抜けるだけという状態にはありますが、今のレディースチームは力みの抜けたいい雰囲気に覆われています。

雲ひとつない快晴の空の下、先発出場のメンバーはリカバリーメニューで40分ほど体を動かしました。ランニングやストレッチを中心に行ない、リフレッシュを意図したサッカーテニスはリラックスした空気が流れます。

ゲームである以上、得点に一喜一憂する姿から”勝負事には負けたくない意地”も垣間見えます。なかでも大石選手と上尾野辺選手がコートを挟んでルールを主張しあうシーンは、楽しくも迫力があり、審判を務める河井トレーナーがたじろぐ姿に思わず笑みがこぼれました。

最後はコートを区切るためのコーンとバーを、上尾野辺選手が強烈なヘディングで根こそぎ倒してゲームは終了。笑顔の中でトレーニングを終えました。

タイトルに向けた最終決戦を翌日に控え「個人技に優れた神戸に主導権を握られても慌てずに守備のブロックを高く保ち、1年かけて体に染み付いた戦い方を表現すれば十分に付け入る隙はある」と辛島監督は自身が構築したチームに信頼を寄せます。

引退を表明した4人の選手に話しを聞くと「粘り強さ、球際の激しさを徹底的にやり続ければ勝てる。自身の有終の美をかざるより、チームの優勝だけを考える」(山田選手)、「シーズンが終われば引退への感情が湧くかもしれないが、今はとにかく決勝に向けて準備をするだけ」(小金丸選手)、「とにかくチームに勢いがある、守備にまわる時間さえ勢いを感じる。相手もがんばっているがこちらもがんばっている。勝利の女神が微笑んでほしい」(平井選手)、「決勝に進んで満足していたかもしれない前回までの大会とは違い、優勝しようとみんなで話している。チームのためにやれることをやる」(斎藤選手)と、いずれも必勝への熱い想いを打ち明けてくれました。
明日の会場はフクダ電子アリーナで14時キックオフ。2年連続で決勝に進んだ新潟に立ちはだかるのは、こちらも同じく連続進出のINAC神戸レオネッサ。初タイトルを奪取するための90分には多くの困難と向き合うことになりますが、今大会は選手それぞれが特別な想いを秘めています。今のアルビレックス新潟レディースというチーム、メンバーがそろって戦うのは明日が最後だと思えば、辛い時でも倒れても、悠然と立ち上がり、果敢にゴールを狙いにいくはず。
2016シーズン最終章。新潟を愛するサポーターのみなさま、私たちも死力を尽くして大声援を送りましょう。私たちの声も優勝するために不可欠な武器となります。明日も応援をよろしくお願いいたします。