【フォト日記】皇后杯・決勝戦
2016/12/25

今日はレディースチームが皇后杯の決勝戦に挑み、前後半の90分、さらに延長の30分でもスコアボードは動かず0-0のまま。4度目の挑戦でチャンピオンを勝ち取るために最後まで全力を尽くしましたが、PK戦で屈し準優勝という結果となりました。
今日はスタンドに約3,000人のサポーターが集い、ビッグフラッグで選手を迎えていただくなど、オレンジ色でホームの雰囲気を作り上げていただきました。心より御礼を申し上げます。

試合は気持ちのいい青空のもと、14時にキックオフを迎えました。新潟はオレンジの1stユニフォーム。ホームカラーを身にまとって躍動します。準決勝から中一日で決勝を闘うためのコンディションは万全でなかったかもしれませんが、前半はほとんど新潟ペース。両チーム合わせて最初のシュートは2分の八坂選手によるもので、チームは勢いづいたと感じました。

守備陣は中村・左山選手のセンターバックがラインを高く保ち全員が素早いプレスで相手に自由を与えず、攻撃陣は10分、14分と相手陣内まで深く切れ込みます。ですが、シュートを放つまでにはいたりませんでした。逆に24分、神戸はコンビネーションから高くあった新潟の守備網を抜け出し、一気にゴール前へ攻め込まれ強烈なシュートを浴びますが、ゴールバーに直撃し難を逃れます。

新潟はひるむことなくゴールを狙い続けます。35分、今日の試合で最もビッグチャンスに見えた場面。監督の言う「奪ってからの速い攻撃」が表現されていました。中盤で大石選手がカットすると上尾野辺選手へショートパス。クロスボールは佐伯選手へつながりシュートを放ちますがゴールを奪えませんでした。

前半の戦いを終えて、慌てずに攻めていこうと後半に臨んだ新潟。しかし「ギアを上げてきた」と山田選手が振り返るように、猛攻を受ける展開に。時を見て新潟も攻撃に転じようとしますが、相手ブロックに阻まれてペナルティエリアに入り込むことができません。

それでも焦れずに粘り強く守るのは新潟が積み上げてきたもの。集中を切らさずに守備陣が体を投げ出せば、最後はGK福村選手がしっかりとセービング。山田選手に代わった高橋選手はリズムを生み出そうとファイトし、斎藤選手も途中からピッチに登場し攻めの姿勢を見せてくれました。

続く延長戦も我慢が必要でしたが、新潟の選手は全員が集中を切らせません。体力を消耗しているのが手に取るように分かる状態でしたが、必死で足を伸ばす姿に感動を覚えましたし、何より最後の砦として君臨する福村選手は、まさに神がかりな好セービングを連発。延長後半ロスタイムのピンチも俊敏性を発揮してことごとくはじきだしてくれました。

迎えたPK戦。新潟、神戸とも5人中3人がゴールに成功。続く6人目をそれぞれが決めて7人目。新潟はGKに阻まれますが、相手はゴールに成功しゲーム終了。4度目の挑戦も頂点へ登りつめることはできず、準優勝を受け入れることとなりました。

PK戦は非常に残酷なものかもしれませんが、勝負を決するためには必要なこと。だからこそ、試合後の選手は爽やかに、凛々しく準優勝のメダルの授与を受けていました。今シーズンのゲームはこれで終わりますが、選手たちはまた頂点を目指して努力を続けていきます。強力な神戸を相手に無失点で120分戦えた事実をポジティブに捉え、ゴールを奪えなかった自分たちの現在地を理解して。辛島監督の2年目のシーズンはすぐに始まります。