【フォト日記】追い込む!&DNA
2017/1/19
高雄でのトレーニングは3日目に突入しました。この日の高雄は朝からジリジリと陽が照り付ける常夏らしい暑さ。台湾はフルーツが大変美味しく、毎食でもブドウやスイカのカットやフレッシュジュースがいただけるのですが、ピッチでは「すぐにエネルギーを補給できるように」と高雄市からバナナを差し入れていただいています。
午前はフィーリングをさらに高めるため、ボールを使ってパスなども織り交ぜながらのウォーミングアップ。しかし、この後、ボールは回収され、選手たちはピッチの逆サイドに移動をしていきます。
そこにあったのは10mおきに等間隔で並べられたミニコーン。今日はさらに有酸素を高めるためのインターバル走が選手たちに課せられました。合図とともに、まずは10m、次は20m…と走る距離を延ばしながら、走り終えたら素早く心拍を戻して次のハイパワーでのランニングに備えていきます。
「走るところだけじゃない! グッと落とすところも意識してくれ!」。ヴァンデルレイコーチの言葉を訳す渡邉通訳兼アシスタントコーチの言葉にも熱が込められていました。このメニューはフィールドだけではなく、ゴールキーパー陣も参加しましたが、遅れそうになる選手を、指宿選手が「がんばれ、ふんばれ!」と声を張り上げていました。
午後はウォーミングアップの後、眞中コーチが担当をしてのポゼッションのトレーニング。昨日からエリアやタッチ数を制限しながらミニゲームなどのサッカー的なメニューも徐々に加えられてきています。
「ボールを持っている選手には左右、中、奥としっかりサポートに行ってくれ。守備は限られた人数だけど、奪いに行くためには闇雲にプレスじゃないよな? 相手がボールをどう動かすかをコントロールできるように!」。サポートや周囲との連動は基本的な部分ですが、改めて意識付けを行っていきます。
トレーニングは短い時間でしたが「すごく集中していたと思うよ」と三浦監督は選手たちの取り組み方に高い評価を与えていました。続いて、「アルビにはDNAがあると改めて感じたよ」と短くつぶやきました。まだ何も監督・コーチから具体的な指示は出していませんが、「誰も手を抜かない。激しく球際に行く。そういうことがもうできているね」と言います。
「あとはその精度と完成度を高めていくのがテーマ」と続けた三浦監督。もちろん台湾キャンプの主眼であるフィジカルの向上をおこたることはありませんが、2017アルビレックス新潟の戦い方を、台湾・高知を通じて少しずつチームにしみ渡らせていきます。

夕食後は、食事会場を利用して第1回目のチームミーティングも行われました。映像も用いながら、目指すサッカーの大枠を伝達する大事な時間。選手たちは、その考えを吸収しようと、食い入るように映像を確認していました。選手数は多いですが、昨年、「どのチームの映像よりも的確で分かりやすい」と称賛された能仲コーチが制作する映像は、今季もチームの力になってくれるはずです。