【フォト日記】高知キャンプ3日目&5年ぶりの復帰
2017/2/1

今朝は気温が低く、午前練習は多くの選手が手袋やネックウォーマーを装備してピッチに登場しました。新潟より南方に位置する高知とはいえ、2月初日は空が雲に覆われているせいか体が縮こまります。

引き続き肉体を鍛えるトレーニングとなった序盤は、スプリントとインターバルをひたすら繰り返すメニュー。インターバルも数分間しか与えられず、選手は苦悶の表情を浮かべます。

呼吸を整えようと大きく肩を揺らす選手、腰に手をあて前屈姿勢を見せる選手に、片渕コーチや眞中コーチが「ゴーッ!」と奮い立たせると、必死に駆けていきました。

ボールワークに移ったのは練習開始後40分を迎えた頃。6人が円形を組みパスをつなぎ、中央の2人がカットを狙うもの。ボールの獲りどころを守備につく2人が瞬時に判断し、奪取をチャレンジします。

ボールをつなぐ方も、「そうはさせない」と流動的に選手はスペースを見つけ、出し入れをしていきます。田中選手は大きな声でパス回数をカウントし50回に達していました。

休憩を挟んで午後。気温はなかなか上がりませんが、風が弱いことが幸いし、選手たちは勢いよく戦術練習に取り掛かります。昨日と同様に3対3、5対5、11対10と徐々に人数を増やしコートを広げて攻守を繰り返しました。

三浦監督からは「もっとボールに関われ!」、「まずゴールを狙え!」と公式戦で起こりえる状況を見据え、具体的な指示が矢継ぎ早に飛んできます。チームとしての輪郭がはっきりとしてきた様子です。

全てのメニューを終えても、ピッチの上では選手間で盛んに意見交換が見られました。監督も積極的に選手の輪に混ざり、選手の考えをひと通り聞いてから自身の考えを伝え、歩調を合わせていきます。キャンプ地だからこそ、普段より濃密な対話ができ、充実感が漂います。明日はどんな成長が見られるか、チームは明日も変わらず、新潟らしさを爆発させるためのトレーニングを続けていきます。

今日はひとつご紹介があります。宿舎で摂る選手の食事の中で、お米は大切な栄養源。

実は選手が食べているものは、ユニフォームスポンサーである亀田製菓株式会社からご提供いただいているもの。

高知にいながら、いつものご飯が食べられる幸せに感謝しながら、選手たちは明日のパワーを蓄えます!!

アルビレックス新潟レディースでは、おととい完全移籍加入が発表された川村優理選手が今日からチームに合流。聖籠クラブハウスでは本日報道対応が行われ、中野社長、川村選手、今季プロ契約を締結した上尾野辺選手が出席しました。冒頭には中野社長から挨拶があり、「上尾野辺選手、川村選手がこれからも継続的に代表活動に招集されて、2人が日本サッカーをけん引するという意識を持ってやってくれれば、おのずとアルビレックス新潟もいい結果を出せると思っています」とプロ契約となる両選手へ期待を寄せていました。

5年ぶりの復帰となり、「このたび、大好きな新潟に戻ってくるという決心をしました。このチームに恩返しできるように、サッカーを楽しみながら、全力で頑張っていきたいと思います」と意気込みを語っていた川村選手。チームへの貢献はもちろんのこと、「代表で試合に出て活躍して、なでしこがもう一度世界を取れるように頑張りたい」と、どこまでも高みを目指していく意欲をのぞかせていました。

上尾野辺選手は「川村選手が戻ってきてすごくうれしい。チームの中で攻守においてハードワークして、アルビレックスに合ったプレーを表現してくれると思う」と、共に戦った仲間の復帰を喜んでいました。自身もプロという立場になり、「言葉だけでなく、プレーで示せるように頑張っていきたい」と改めて自覚を強めていた様子でした。

「最後まであきらめずに戦っている姿勢を見てほしい」と力強く口にしていた川村選手。再び新潟のユニフォームに袖を通し、チームをけん引する活躍を見せてくれることに期待したいところです。頼もしい力を加え、これからチームは躍進へ向けて磐石の土台を作り上げていきます。

