【フォト日記】起点
2017/2/9

11日目の朝を迎えた高知キャンプ。午前のトレーニングは非公開にし、筋力アップに取り組みました。1時間程度を使い、さまざまな部位を鍛えます。5kgのメディシンボールを両手で掴み腕を前方へ伸ばし、40cmほどの高さの台へ飛び移るメニューは簡単そうに見えますが、負荷の高いもの。複数あるパートはそれぞれ短いものですが、正しい姿勢を意識して動作を続けていきました。

午後はピッチでのトレーニング。全国的に優れない天気で、高知県内も気温は低かったですが、雲の切れ間から太陽が顔を出し、選手たちを照らします。恵まれた環境で取り組めることへ感謝しながら、今日もピッチを駆けていきます。

スタメンの座を得るために気の抜けない状態であることは確かですが、練習試合で得た手ごたえ、改善すべき点が明確化したことで、視界はクリアになり、躍動は加速します。攻撃においての起点作りや、起点となるポジションへボールが渡った瞬間の動き方を反復する練習は熱を帯びていきます。

守備陣の裏へ抜け出すスプリント、背後をつく動きを見せ、放たれるシュートがたびたびゴールマウスに突き刺さります。守備にあたる選手たちも眞中コーチからの指摘を受け、随時修正を施し、盾と矛がぶつかりあうような、非常に高いレベルのトレーニングになりました。

そして今日の全体練習が終わったあと、攻守がセンターサークルから左右に分かれ、ゴール前でそれぞれが居残り練習をしていました。フォワードの選手たちはキーパーを相手にシュート練習をし、監督の求める「最後のところの質」を高めるべくワンツーパスからゴールを狙っていました。

一方の守備陣は左右のクロスを跳ね返すなど、攻撃に転じるためのいい守備を行うため、声を掛け合いながら連動したプレー繰り返します。チームが目指す全体像は全員が把握しました。今は、それぞれのポジションがやるべき仕事を体に染み込ませる段階なのかもしれません。

次のトレーニングマッチは3日後。愛媛や富山といったJクラブとの対戦。カテゴリーは異なっても一瞬の緩みが勝敗を分ける展開もあると思います。J1チームとして勝利を求めるのはもちろんですが、意図する戦術をどれだけ表現できるか、明日のトレーニングで磨きをかけます。
