【フォト日記】Jクラブとのトレーニングゲーム
2017/2/12

澄み切った空の下で開催した今日のトレーニングゲーム。春野総合運動公園陸上競技場には多くのサポーターの姿がありました。ビッグスワンでも見かける横断幕を掲示し、選手を鼓舞していただきました。ご声援をいただきまして、誠にありがとうございました。

1試合目は愛媛FCとの対戦。これまでのキャンプで積み上げたものを実戦で発揮すべく、選手たちは必死にボールを追いかけました。1-2の敗戦でしたが、どの選手も収穫と課題をしっかり持ち、リーグ開幕へ、さらなる向上を目指します。

チーム戦術は一貫して「縦への突破」、「起点つくり」を試合の中で表現していました。ベテランに混ざって、新卒新人選手の原選手もしっかりと対応していきます。「最後の失点は自分の絞りがあまかった」と悔しそうに振り返り自らの評価を50点と話します。ですが、最終ラインから相手の背後が狙えると感じれば、鋭いロングフィードを供給するなど、冷静にプレーしていたように見えました。

その他にもサイドを起点にして、ダイレクトでパスをつなぎ、ゴール前まで一気に駆け上がるシーンを、いくつもの選手が連動しながら何度も見せてくれました。ペナルティエリアに進入しそうな雰囲気になれば三浦監督から「やりきれよ!」と声がかかり、シュートを放つシーンもありました。

1点を追う54分、小泉選手は中盤の奪い合いで相手ボールを取りきり中央突破。ペナルティエリアで迷わずシュートを選択したボールは、ポストを叩いたあとにゴールへ吸い込まれました。「隙あらばゴールに関わるプレーをしなければいけない」と中盤の守備的なポジションながら、攻撃を意識していることがゴールを奪う結果になりました。

セットプレーによる失点、守備陣の連携のずれから奪われたゴール。2失点による敗戦に選手たちは非常に悔しい思いを味わいましたが、しっかりと噛み締めて次のトレーニングから改善していくのみです。

続く2試合目、カターレ富山とのゲームは、早々にリードを奪います。5分、相手のトラップが少し遠く落ちたと見た端山選手は一気に間合いを詰めてボールを奪い、そのままタッチラインをめがけて猛然とドリブル、中央の状況を見て速い弾道のクロス。中央では指宿選手が素晴らしいタイミングで進入、倒れこみながら足を伸ばし、先制点を取りました。

その後、しばらく富山にペースを握られます。「相手のシステムを見て変更も考えたが、バランスを崩したくなかった」と三浦監督は考え、前半を我慢強く見守りました。ハーフタイムで4-3-3へ変更したチームは後半、取り組みなれたフォーメーションに変えると、守備の連携もスムーズになり、相手の攻撃に脅威は感じません。

追加点は後半3分。やはり速い攻撃からチャンスを創出。左から届いたクロスは相手の背後へ流れます。日ごろの練習でも、クロスが抜けたところにチャンスがあることを意識した平松選手は、その好機を逃さずスルスルと駆け上がり、ヘディングでゴールを決めました。

守備については、ベンチから見守る三浦監督や眞中コーチから、何度も修正指示が送られていました。要所でしっかりとブロックを張っていますが、少しマークにずれが生じ、相手に突破を許してしまった場面があり、今後の改善課題として胸に刻みました。

ピンチの場面は川浪選手や稲田選手のゴールキーパー陣が処理し、攻撃についても河田選手が抜け出しシュートを放つなど個の強さも発揮する内容で、2得点で無失点勝利。追加点をあげた平松選手は「得点は最低限のこと。チャンスメークする動きなど、個性を発揮することで他のライバルに負けない武器をもちたい」と話し、今後のパワーアップを目標とします。

2試合を終えて、三浦監督は「よかったこと、悪かったこと、どちらも収穫の多いものだった」と次のトレーニングから着手するテーマを想像します。「1ゲーム目のセットプレーからの失点は悔しいし、2失点目はカズと輝綺がアタッカーを受け渡す連携が必要」と守備の深まりを目指していく意気込み。「あと2週間。まずはメンバーを絞らなければいけない。自分のポジションの前後左右のプレーヤーとの連携を強固にしなければならいから」といよいよ開幕に向けた固定化を進めていく様子。
明日はオフ。選手同士が休養とともに、コミュニケーションをしっかりとって、終盤の高知キャンプに全力で取り組んでいきます。
