【フォト日記】御前崎キャンプのスタート&レディースキャンプ4日目・5日目
2018/2/14

トップチームは2日間のオフと昨日の移動を経て、静岡県御前崎市に再集合。長い高知キャンプで疲労した体は、完全に癒された様子で、選手たちは笑顔を見せて互いに言葉を掛け合っていました。

午前のトレーニングは、フィジカルトレーニングに時間をあてます。少しの期間の休息でしたが、戦う体を呼び起こすために刺激を与える選手たち。晴天の広がる静岡で、開幕に向けたラストスパートにかける日々がスタートしました。

サーキットトレーニングは自身と向き合う苦しいもの。どの選手も互いに励ましあい、高負荷のメニューに歯を食いしばります。体をぶつけ合う激しい戦いに打ち勝つためにも、内側からエネルギーを放出して、ひとつひとつに真剣に取り組みました。

午後は戦術の上積みを徹底。「中盤でボールを持ったときの前線の動き」について、鈴木監督は活性させる狙いと話します。前段の基礎レベルの向上を目的としたパス練習では、片渕ヘッドコーチから「高知でやったことに、さらに積み上げをするぞ」とゲキが飛びます。選手たちはワントラップしてから叩くパス、ダイレクトでつなぐパスなどを織り交ぜて、機敏な動きを見せました。

小さなグリッドを利用したパスゲームも継続。攻守ともに戦術が植えつけられた選手たちは、キャンプ初日とは思えないほど激しい攻防を続けます。守備の寄せが以前よりも速くなり、また、パスコースを作るための動作も途切れることはありません。

最後のトレーニングは、ハーフコートより一回り小さいサイズのエリアでゲーム形式。監督はたびたび「フィニッシュに持っていく意識」という指示を出していました。すなわち、シュートへのこだわりを選手たちに求めます。

密集したエリアを打開するためのサイドチェンジ、イメージを共有して生まれた縦への突破が見られると「そうだ、いいぞ」と監督は選手たちのひとつひとつのプレーにリアクションをしていました。高木選手の話す「監督はいつもポジティブに話しをしてくれる」という言葉通りの雰囲気がピッチに漂います。

トレーニング1日目を充実なものとして終えた今日、ホテルでは栁澤御前崎市長などから、キャンプトレーニングの歓迎セレモニーが実施されました。「大いに活躍をしてほしい」という栁澤市長の激励の言葉を受けて「J1復帰のために精一杯がんばる」と鈴木監督から決意が述べられました。

また、地元産のアローマメロン、夢咲牛というA5ランクのブランド牛の贈呈と、選手たちに大きなご支援をいただきました。J2リーグ開幕まであと10日ほどとなり、さまざまなご支援をいただきながら、トップチームは戦う気持ちを高めていきます。


レディース強化キャンプ4日目となった2月13日(火)は午前午後の2部練習。トレーニング会場となった、うさぎ島のピッチは終始冷たい風が吹くものの、富士山がきれいに映る青空のもとでのトレーニングとなりました。

選手各自でウォーミングアップを行った後、練習はポゼッションのトレーニングから開始。ミスの切替が遅い場面では山崎監督の大きな声がピッチに響き渡ります。今年2年目のシーズンを迎える園田選手は「このキャンプでは、まずは90分走りきれるゲーム体力をつけ、しっかりとプレーできるようにすることが大事。昨年以上に自分の良さを出してレベルアップしたい」と意欲に満ちあふれています。

「このキャンプでは、心と体を一体化させることを意識したい」と話す佐伯選手は、描いたイメージを体現できるように、しっかりと体をつくること、そして自身の長所を発揮できるようトレーニングに取組んでいます。また、常に周りの方への感謝の気持ちを忘れない佐伯選手らしく、キャンプを行えることへの感謝の想いも口にします。
2月14日(水)、レディースキャンプは5日目を迎えました。一部の選手の間ではヨガが流行っているそうで、ウォーミングアップに取り入れている選手の姿も見られます。午前はパスアンドコントロールの後、ゲーム形式のトレーニングを行いました。
守備の確認に重きを置いたトレーニングでは「味方同士のスペースを消すことや距離感を気にしながら取り組んだ」とハードワークを見せた山谷選手。ただ、満足した様子はなく「まだ求められている連動性は出せていないと感じている。みんなで整理しながらやっていきたいし、どんどんコンディションも上げていきたい」と話します。
午後はシュート練習がメインとなりました。「シュート練習が大好き」という川崎選手は足の振りをコンパクトにして感覚を確かめます。明日の岡山湯郷Belleとのトレーニングゲームでは果敢にゴールを狙うだけではなく、チームでの積極的な守備にもチャレンジします。