【フォト日記】仕上げていく

高知キャンプのトレーニングはあと数日。トップチームは午前中のトレーニングで、ゲーム形式を中心に戦術の理解を深めていきました。ウォーミングアップの一環とはいえ、パス交換の場面では少しのズレも許されない雰囲気に。常に公式戦をイメージして正確さを求めていきます。

4チームに分けて行なわれたパス練習でも、限られたグリッドのなかでボールを奪われないためのアイデアが多数。スペースを空ける選手、逆サイドのスペースにスプリントしていく選手、ボールに近づいてダイレクトプレーを試みる選手など、選手同士のイメージが合わさり、局面を打ち崩していきます。

8人組に分け、4つのゴールを立てて行なわれたゲーム形式。昨年から継続して強みとしたいスペースの活用を意図した攻撃に重心は置かれました。守備陣の裏を突いてフォワードが走れば、すぐさまミッドフィルダーがフォローにあたるなど、連携しながらゴールに向かいます。

勢いよく中央突破からゴールネットにシュートを突き刺すシーンもあれば、中を固める守備に対してサイドへボールを送り、揺さぶってからセンタリング。タイミングを合わせて入り込む矢野選手がヘディングでゴールを決めるなど多彩な攻撃と共に、チームの仕上がり具合が見て取れます。

「自分たちのやってきたことを復習した」と、片渕監督は選手たちの攻撃性に手ごたえを示しますが「ストロングである一方、課題でもある」と、ボールのつなぎ方には工夫が必要と分析。クオリティを高めることに集中していきます。

また、「負けているチームから『もっと行けよ』と声が上がると思ったが、おとなしさがあった」と、スコアや時間帯を意識して、選手たちにはさらに自発性や闘争心に火をつけようと片渕監督は考えています。高知キャンプ最終盤は非公開のトレーニングゲームが2試合組まれています。リーグ開幕直前ですが、ぶれることなくチームは強くなっていきます。
