【フォト日記】島田譲選手が「燕キャプテンミーティング」に講師参加

2023/12/12


12月9日(土)、燕市内にある吉田産業会館を会場に、「燕キャプテンミーティング」という講演会が開催されました。2015年からスタートし、今年で10回目となった講演会は、リーダーとしての心構えを学び、コミュニケーション能力や課題解決能力などを育み、より良いチームづくりに活かす能力を身につけることを目的に、燕市内の中学1・2年生を対象に実施されているもの。燕市子育てサポーターに任命いただいており、「ご当地応援選手」で県央エリア(三条市・加茂市・燕市・弥彦村・田上町)を担当する島田譲選手、車いすバスケットボール「新潟WBC」に所属し、2021 IWBF男子 U23 車いすバスケットボール世界選手権大会で優勝したU23日本代表のメンバー、知野光希選手(燕市ご出身、新潟医療福祉大学在学中)の二人を講師に、全国各地の学校を舞台に約1,500回もの授業や公演の実績をお持ちの高橋なんぐさん(ナマラエンターテイメント)がコーディネーターに迎えて開催されました。


ともにチームスポーツのアスリートとして活躍する二人ですが、それぞれの個性や価値観を持つ集団を目的に向かう1つのチームにするためには、さまざまな苦労があります。島田選手は、一人ひとりが違うことを前提に、「それぞれの考えや価値観を大事にしながら、話を聞くことが大事。発言・発信はもちろんですが、周りを引っ張っていくことよりも聞くことの方が大事。傾聴を通じて、一人ひとりの最大値を引き出すことが、組織の強さにつながると思っています」と、話しました。その背景には、「自分の基準を主張し続けた結果、チームをまとめられなかった」という鹿島アントラーズユースでキャプテンを務めた高校時代の苦い経験があったそうです。「引っ張る対象はまず自分から」という言葉は、苦い経験を通じて、リーダーの在り方は人それぞれで、自分らしく正しく振る舞うことで組織にとって重要な一員になれることを島田選手自身が学び得た証だと感じられました。


リーダーであるなしに関わらず、失敗を恐れる気持ちは誰にでもあります。「失敗や挫折を恐れないこと。それが成長につながります。小さなアクションを積み重ねて、失敗して、挫折して、それらを通じて成長を目指してほしいです」と、先に触れた高校時代の経験や、プロサッカー選手として初めて契約満了の通知を受け取ったときのことを例に話した島田選手。知野選手は「どういう失敗の仕方が良いかと言ったら、未来につながる、挑戦して次につながる方を選びます。ただ失敗するだけでなく、失敗をかみ砕いて理解することが成功につながります」と、話していました。数えきれないほどの失敗を経て、自分自身と組織の成長、成功に繋げているアスリートの言葉の重みを、中学1・2年生の皆さんも感じ取ったことでしょう。


「リーダーと言うと固く考えがちですが、自分らしくあることが一番大切です。皆さん一人ひとりの特徴を活かして、自分のいる場所で自分らしいリーダーになってほしいと思います」と、メッセージを送った島田選手は、「自分にとっても学びの多い時間でした」と、振り返っていました。
今年で10回目を迎えた燕キャプテンミーティングは、中学時代に参加した生徒が、大人になって講師として参加する循環が生まれていると、鈴木力燕市長よりお話がありました。今回の講演で得た学びを活かし、生徒の皆さんがそれぞれの場所で輝かれることを願っています。

企画いただいた燕市教育委員会学校教育課のみなさん、参加してくれた燕市内の中学1・2年生のみなさん、ありがとうございました!


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