【コラム】えのきどいちろうのアルビレックス散歩道 第220回
2014/7/17
「プロホガソン日記 その3」
6月23日(日本時間) また40時間近くかけてレシフェ→サンパウロ→パリ→成田を移動。時間つぶしにちょうどいいと思って原稿の仕事を残しておいたんだけど、パリ出発までに全部終わってしまった。だもんでパリ→成田の11時間が難関なのだった。帰国後はスカパーの生番組が待っている。昼夜逆転のブラジル時間生活はこのままキープしたい。と、移動の11時間は絶対寝ちゃいけない時間帯なんだなぁ。しょうがないから映画を見まくることにする。今回のブラジル往復ではどえらい数の映画を見たよ。往路は『ゼロ・グラビティ』『清須会議』『ラストベガス』。復路は『グランド・ブダペスト・ホテル』『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』『許されざる者』『ラッシュ プライドと友情』。ふらふらで朝8時半に成田着。
6月24日 22時半入り、スカパー『プロホガソン』出演。身体が超だるい。疲れなのかブラジルで風邪ひいたのか。という状態でも仕事は待ってはくれないから、元気出していこう。今日は日本vsコロンビアのレビューまで倉敷保雄さんがMC、倉敷さんはそのままブラジルへ向かって、試合後の第3部(7時~)から僕がMCを務める。
なんてカンタンに言うけどテレビのMCは12年ぶりだ。日韓大会時の『ワールドカップジャーナル』以来。あのときは大会中は3時間番組だった。今回は(スカパーは大会放映権を持ってないので、試合時間がごそっと抜けるんだけど)深夜0時に始まって飛び飛びで8時に終わる生番組。自分で言うのも何だけど、こんなのね、やるほうもやらせるほうもとんでもねー度胸あるよ。倉敷さんくらい普段からサッカーしゃべってる人ならともかく、10年以上ブランク空いていきなりですよ。
コロンビア戦まではゲストなので、倉敷さんがつくる流れにのっかって、番組構成を体感することに注力。コロンビア戦完敗の後は、もう勢いですね。グループステージ敗退に打ちひしがれたスタジオの雰囲気をとにかくストレートに伝える。
6月25日 風邪ひいた。熱はごまかせても、声だけは出ないとMCにならないのでノドをもたせるように細心の注意をする。抗生物質を服用。番組は今日から0時~8時通しのMC。まぁ、ダンドリが入ってない上に、少しでもノドをもたせたいから進行は日々野真理さんに頼ることに決める。日々野さんとは気心も通じてるし、楽しくやっていけそう。まぁ、最初のハードルは「やりながら風邪をなおす」辺りに低く設定しておこう。
今日のハイライトは楽屋で原大悟君と話していて、お父さんが協会・技術委員長の原博実さんだという、そのいちばん機微の部分に果たして番組上、踏み込んでいいものかどうなのか尋ねてみたんですね。で、OKだと。放送では僕もものすごく神経つかったんだけど、大悟君も逃げずに頑張ってくれた。俺、ちょっとホロッと来たよ。素晴らしい青年だし、素晴らしい家族だ。さすが原家だ。かなりいい話になったと思う。この話題に触れるんだったら今しかないというタイミングだった。その後、爆笑トークに展開したりして、まぁ、自分の番組にできたんじゃないかな。倉敷さん仕切りの昨日までと比べてクオリティはだいぶ落ちるけど、それはハナから狙ってないし。
6月26日 世の中は昨日のイタリアvsウルグアイのスアレス噛みつき事件で持ちきり。色んなアイコラやなんかが出回っている。完全に今大会最大の「ネタ」だなぁ。W杯は一面で「世界同時ネタ大会」的な側面がある。スポーツの本質とか技術・戦術とは別の部分で「ネタ」として消費されるのだ。スアレスの噛みつき事件には世界中の「ネタ職人」がSNS等を通じて動き出している。またマクドナルドやトライデントが「噛むなら自社製品を!」と公式アカウントでツィートして話題になっている。そういえば日本マクドナルドは本田圭佑を起用して「BITE!」(噛め)というCMを打っていたんじゃなかったっけか。
グループステージ第3戦は2会場同時キックオフなので、出演者はスカパー5階会議室に集まり、大型モニターを2つ平行して見る感じになる。といって両方を集中して見るのは不可能なので、手分けしてどっちかを重点的に見るのだが、もうひとつの試合で「おおっ!」とか歓声が上がるとめっちゃ気になるのだ。あと案外同じタイミングでCK蹴ってたり、シンクロニシティがあるね。アルゼンチンが順当にF組を勝ち抜ける。
6月27日 グループステージ最終日、H組の韓国がベルギーに敗れて、ついにアジア勢は1勝もせずに大会を去る。今日はユン・テジョさんがゲストに来てくれたんだけど(日韓大会が懐かしい!)、めっちゃ元気なかったなぁ。個人的にはキム・ジンスが出場していたら見るモチベーションがぜんぜん違ったんだけどね。
8時前に第3部のスタジオトークが終わって、皆、すごい明るい顔をしていた。MCは倉敷さんから僕に交代し、ゲストは日替わりだけど、日々野真理さん、原大悟君、そしてスタッフは15日間休みなしでずっと走ってきたんだね。明日は試合がなくて、番組が1日休みになる。「15連続夜勤」がついに明けたんだ。そりゃ明るい顔になるよ。
6月29日 今日から決勝トーナメント。日々野真理さんに「お休み、何しました?」と尋ねたら、ワインを開けて15日ぶりに飲もうと思ったらたった一杯でダウンしてしまった由。あの酒豪の日々野さんがねぇ。身体が弱ってるのかなぁ。今日はPK戦まで行ったブラジルvsチリが熱かった。チリ代表って新潟っぽくないすか?(「奪ってショートカウンター」を何と120分続けた! 単にスタミナってだけじゃなく方法論があるはずです)もうひとつのコロンビアvsウルグアイは大会のニュースター、ハメス・ロドリゲスの大活躍でコロンビア完勝。ちなみにスアレスは長期間の「サッカー活動禁止」をFIFAから課せられることになった。
6月30日 ロスタイムのPK判定でオランダvsメキシコは勝者と敗者が分かれる。僕がメキシコ人なら断じて納得しないなぁ。それから「D組のサンドバッグ」と評されたコスタリカがギリシャを倒して何とベスト8入り。大会直前の親善試合じゃ日本代表が勝ったチームだよ。
7月1日 ドイツvsアルジェリアは延長戦にもつれ込む大熱戦。アルジェリアの頑張りが胸を打つ。ていうか決勝トーナメントに入って延長戦多過ぎ。「プロホガソン」(延長戦)という番組タイトルがよくないのではないかという話になる。何故、「90分」というタイトルにしなかったか。
7月2日 とうとう2試合とも延長戦。つまり、ベスト16の全8試合中、5試合が延長戦だ。結局、各グループの1位が勝ち抜けたけれど、楽な試合はひとつもなかった。今大会はゴールが多くて、かつ接戦が多いという面白い大会になっている。少ないのはFKゴール。これはボールの空気抵抗の設定みたいなことと関係があるのか? 戦術的には「カウンター」と「3バック」が注目を集めている。これで2日休んでベスト8。日々野さんが「2連休は大型連休ですよ、何したらいいんですか?」とスタッフを笑わせる。
7月5日 フランスvsドイツは凡戦。驚いたのはブラジルvsコロンビアだ。この試合は主審の笛がゆるい試合で、ブラジルはその判定基準を巧みに利用して、コロンビアの攻撃を徹底的につぶしたんだね。で、皮肉なことにそのゆるい基準のせいでエースのネイマールが痛んでしまった。腰椎骨折とのこと。ブラジルのスーパースターが今大会絶望の悪夢。
7月6日 アルゼンチンvsベルギーは凡戦。ベスト8唯一の延長&PK戦にもつれ込んだのはオランダvsコスタリカだった。ルイス・ファン・ハール監督がW杯史に残る奇策に打って出る。交代カード最後の1枚を延長戦終了間際、GK交代に使ったのだ。高校サッカー選手権では富山第一が見せた「PK専用キーパー」策だ。いや、これ代えられた正GK・シレッセンの胸中も、代わったGK・クルルの心中も想像を絶するなぁ。ベスト4が出揃った。ブラジルvsドイツ。アルゼンチンvsオランダ。南米vs欧州の実力国対決だよ。
附記1、というわけでスカパー東京メディアセンターに連日詰めていて、7月4日の酒井高徳帰国報告会(三条)、5日のPSM・仙台戦(ユアスタ)、同日の山田暢久引退試合(埼スタ)といった注目イベントはあきらめざるを得なかったです。仙台戦は勝ったみたいですね。とりあえずよかった。
2、それからキタムラ君&エリカさん、ご結婚おめでとうございます。別に声かけられてないからアレだけど、ミランで行われた注目披露パーティーにも顔は出せませんでした。
3、ところで考えたら今年は2月のシネウインド企画「にいがたサッカームービーウィーク」で、『サントス 美しきブラジリアン・サッカー』(2012年、伯)を見たところから始まってるんですよ。あの日、銀幕のネイマールを見たときはまさか自分がブラジルへ行くことになるなんて思ってもないし、レシフェ市街のバッタもん屋で彼のユニホームを買って、その負傷離脱に涙するとも思わなかったなぁ。
えのきどいちろう
1959/8/13生 秋田県出身。中央大学経済学部卒。コラムニスト。
大学時代に仲間と創刊した『中大パンチ』をきっかけに商業誌デビュー。以来、語りかけられるように書き出されるその文体で莫大な数の原稿を執筆し続ける。2002年日韓ワールドカップの開催前から開催期までスカイパーフェクTV!で連日放送された「ワールドカップジャーナル」のキャスターを務め、台本なしの生放送でサッカーを語り続け、その姿を日本中のサッカーファンが見守った。
アルビレックス新潟サポータースソングCD(2004年版)に掲載されたコラム「沼垂白山」や、msnでの当時の反町監督インタビューコラムなど、まさにサポーターと一緒の立ち位置で、見て、感じて、書いた文章はサポーターに多くの共感を得た。
著書に「サッカー茶柱観測所」(週刊サッカーマガジン連載)。 新潟日報で隔週火曜日に連載されている「新潟レッツゴー!」も好評を博している。
HC日光アイスバックスチームディレクターでもある。
アルビレックス新潟からのお知らせコラム「えのきどいちろうのアルビレックス散歩道」は、アルビレックス新潟公式サイト『モバイルアルビレックス』で、先行展開をさせていただいております。更新は公式携帯サイトで毎週木曜日に掲載した内容を、翌週木曜日に公式PCサイトで掲載するスケジュールとなります。えのきどさんがサポーターと同じ目線で見て、感じた等身大のコラムは、試合の感動がさめる前に、ぜひ公式携帯サイトでご覧ください!

6月23日(日本時間) また40時間近くかけてレシフェ→サンパウロ→パリ→成田を移動。時間つぶしにちょうどいいと思って原稿の仕事を残しておいたんだけど、パリ出発までに全部終わってしまった。だもんでパリ→成田の11時間が難関なのだった。帰国後はスカパーの生番組が待っている。昼夜逆転のブラジル時間生活はこのままキープしたい。と、移動の11時間は絶対寝ちゃいけない時間帯なんだなぁ。しょうがないから映画を見まくることにする。今回のブラジル往復ではどえらい数の映画を見たよ。往路は『ゼロ・グラビティ』『清須会議』『ラストベガス』。復路は『グランド・ブダペスト・ホテル』『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』『許されざる者』『ラッシュ プライドと友情』。ふらふらで朝8時半に成田着。
6月24日 22時半入り、スカパー『プロホガソン』出演。身体が超だるい。疲れなのかブラジルで風邪ひいたのか。という状態でも仕事は待ってはくれないから、元気出していこう。今日は日本vsコロンビアのレビューまで倉敷保雄さんがMC、倉敷さんはそのままブラジルへ向かって、試合後の第3部(7時~)から僕がMCを務める。
なんてカンタンに言うけどテレビのMCは12年ぶりだ。日韓大会時の『ワールドカップジャーナル』以来。あのときは大会中は3時間番組だった。今回は(スカパーは大会放映権を持ってないので、試合時間がごそっと抜けるんだけど)深夜0時に始まって飛び飛びで8時に終わる生番組。自分で言うのも何だけど、こんなのね、やるほうもやらせるほうもとんでもねー度胸あるよ。倉敷さんくらい普段からサッカーしゃべってる人ならともかく、10年以上ブランク空いていきなりですよ。
コロンビア戦まではゲストなので、倉敷さんがつくる流れにのっかって、番組構成を体感することに注力。コロンビア戦完敗の後は、もう勢いですね。グループステージ敗退に打ちひしがれたスタジオの雰囲気をとにかくストレートに伝える。
6月25日 風邪ひいた。熱はごまかせても、声だけは出ないとMCにならないのでノドをもたせるように細心の注意をする。抗生物質を服用。番組は今日から0時~8時通しのMC。まぁ、ダンドリが入ってない上に、少しでもノドをもたせたいから進行は日々野真理さんに頼ることに決める。日々野さんとは気心も通じてるし、楽しくやっていけそう。まぁ、最初のハードルは「やりながら風邪をなおす」辺りに低く設定しておこう。
今日のハイライトは楽屋で原大悟君と話していて、お父さんが協会・技術委員長の原博実さんだという、そのいちばん機微の部分に果たして番組上、踏み込んでいいものかどうなのか尋ねてみたんですね。で、OKだと。放送では僕もものすごく神経つかったんだけど、大悟君も逃げずに頑張ってくれた。俺、ちょっとホロッと来たよ。素晴らしい青年だし、素晴らしい家族だ。さすが原家だ。かなりいい話になったと思う。この話題に触れるんだったら今しかないというタイミングだった。その後、爆笑トークに展開したりして、まぁ、自分の番組にできたんじゃないかな。倉敷さん仕切りの昨日までと比べてクオリティはだいぶ落ちるけど、それはハナから狙ってないし。
6月26日 世の中は昨日のイタリアvsウルグアイのスアレス噛みつき事件で持ちきり。色んなアイコラやなんかが出回っている。完全に今大会最大の「ネタ」だなぁ。W杯は一面で「世界同時ネタ大会」的な側面がある。スポーツの本質とか技術・戦術とは別の部分で「ネタ」として消費されるのだ。スアレスの噛みつき事件には世界中の「ネタ職人」がSNS等を通じて動き出している。またマクドナルドやトライデントが「噛むなら自社製品を!」と公式アカウントでツィートして話題になっている。そういえば日本マクドナルドは本田圭佑を起用して「BITE!」(噛め)というCMを打っていたんじゃなかったっけか。
グループステージ第3戦は2会場同時キックオフなので、出演者はスカパー5階会議室に集まり、大型モニターを2つ平行して見る感じになる。といって両方を集中して見るのは不可能なので、手分けしてどっちかを重点的に見るのだが、もうひとつの試合で「おおっ!」とか歓声が上がるとめっちゃ気になるのだ。あと案外同じタイミングでCK蹴ってたり、シンクロニシティがあるね。アルゼンチンが順当にF組を勝ち抜ける。
6月27日 グループステージ最終日、H組の韓国がベルギーに敗れて、ついにアジア勢は1勝もせずに大会を去る。今日はユン・テジョさんがゲストに来てくれたんだけど(日韓大会が懐かしい!)、めっちゃ元気なかったなぁ。個人的にはキム・ジンスが出場していたら見るモチベーションがぜんぜん違ったんだけどね。
8時前に第3部のスタジオトークが終わって、皆、すごい明るい顔をしていた。MCは倉敷さんから僕に交代し、ゲストは日替わりだけど、日々野真理さん、原大悟君、そしてスタッフは15日間休みなしでずっと走ってきたんだね。明日は試合がなくて、番組が1日休みになる。「15連続夜勤」がついに明けたんだ。そりゃ明るい顔になるよ。
6月29日 今日から決勝トーナメント。日々野真理さんに「お休み、何しました?」と尋ねたら、ワインを開けて15日ぶりに飲もうと思ったらたった一杯でダウンしてしまった由。あの酒豪の日々野さんがねぇ。身体が弱ってるのかなぁ。今日はPK戦まで行ったブラジルvsチリが熱かった。チリ代表って新潟っぽくないすか?(「奪ってショートカウンター」を何と120分続けた! 単にスタミナってだけじゃなく方法論があるはずです)もうひとつのコロンビアvsウルグアイは大会のニュースター、ハメス・ロドリゲスの大活躍でコロンビア完勝。ちなみにスアレスは長期間の「サッカー活動禁止」をFIFAから課せられることになった。
6月30日 ロスタイムのPK判定でオランダvsメキシコは勝者と敗者が分かれる。僕がメキシコ人なら断じて納得しないなぁ。それから「D組のサンドバッグ」と評されたコスタリカがギリシャを倒して何とベスト8入り。大会直前の親善試合じゃ日本代表が勝ったチームだよ。
7月1日 ドイツvsアルジェリアは延長戦にもつれ込む大熱戦。アルジェリアの頑張りが胸を打つ。ていうか決勝トーナメントに入って延長戦多過ぎ。「プロホガソン」(延長戦)という番組タイトルがよくないのではないかという話になる。何故、「90分」というタイトルにしなかったか。
7月2日 とうとう2試合とも延長戦。つまり、ベスト16の全8試合中、5試合が延長戦だ。結局、各グループの1位が勝ち抜けたけれど、楽な試合はひとつもなかった。今大会はゴールが多くて、かつ接戦が多いという面白い大会になっている。少ないのはFKゴール。これはボールの空気抵抗の設定みたいなことと関係があるのか? 戦術的には「カウンター」と「3バック」が注目を集めている。これで2日休んでベスト8。日々野さんが「2連休は大型連休ですよ、何したらいいんですか?」とスタッフを笑わせる。
7月5日 フランスvsドイツは凡戦。驚いたのはブラジルvsコロンビアだ。この試合は主審の笛がゆるい試合で、ブラジルはその判定基準を巧みに利用して、コロンビアの攻撃を徹底的につぶしたんだね。で、皮肉なことにそのゆるい基準のせいでエースのネイマールが痛んでしまった。腰椎骨折とのこと。ブラジルのスーパースターが今大会絶望の悪夢。
7月6日 アルゼンチンvsベルギーは凡戦。ベスト8唯一の延長&PK戦にもつれ込んだのはオランダvsコスタリカだった。ルイス・ファン・ハール監督がW杯史に残る奇策に打って出る。交代カード最後の1枚を延長戦終了間際、GK交代に使ったのだ。高校サッカー選手権では富山第一が見せた「PK専用キーパー」策だ。いや、これ代えられた正GK・シレッセンの胸中も、代わったGK・クルルの心中も想像を絶するなぁ。ベスト4が出揃った。ブラジルvsドイツ。アルゼンチンvsオランダ。南米vs欧州の実力国対決だよ。
附記1、というわけでスカパー東京メディアセンターに連日詰めていて、7月4日の酒井高徳帰国報告会(三条)、5日のPSM・仙台戦(ユアスタ)、同日の山田暢久引退試合(埼スタ)といった注目イベントはあきらめざるを得なかったです。仙台戦は勝ったみたいですね。とりあえずよかった。
2、それからキタムラ君&エリカさん、ご結婚おめでとうございます。別に声かけられてないからアレだけど、ミランで行われた注目披露パーティーにも顔は出せませんでした。
3、ところで考えたら今年は2月のシネウインド企画「にいがたサッカームービーウィーク」で、『サントス 美しきブラジリアン・サッカー』(2012年、伯)を見たところから始まってるんですよ。あの日、銀幕のネイマールを見たときはまさか自分がブラジルへ行くことになるなんて思ってもないし、レシフェ市街のバッタもん屋で彼のユニホームを買って、その負傷離脱に涙するとも思わなかったなぁ。
えのきどいちろう
1959/8/13生 秋田県出身。中央大学経済学部卒。コラムニスト。
大学時代に仲間と創刊した『中大パンチ』をきっかけに商業誌デビュー。以来、語りかけられるように書き出されるその文体で莫大な数の原稿を執筆し続ける。2002年日韓ワールドカップの開催前から開催期までスカイパーフェクTV!で連日放送された「ワールドカップジャーナル」のキャスターを務め、台本なしの生放送でサッカーを語り続け、その姿を日本中のサッカーファンが見守った。
アルビレックス新潟サポータースソングCD(2004年版)に掲載されたコラム「沼垂白山」や、msnでの当時の反町監督インタビューコラムなど、まさにサポーターと一緒の立ち位置で、見て、感じて、書いた文章はサポーターに多くの共感を得た。
著書に「サッカー茶柱観測所」(週刊サッカーマガジン連載)。 新潟日報で隔週火曜日に連載されている「新潟レッツゴー!」も好評を博している。
HC日光アイスバックスチームディレクターでもある。
アルビレックス新潟からのお知らせコラム「えのきどいちろうのアルビレックス散歩道」は、アルビレックス新潟公式サイト『モバイルアルビレックス』で、先行展開をさせていただいております。更新は公式携帯サイトで毎週木曜日に掲載した内容を、翌週木曜日に公式PCサイトで掲載するスケジュールとなります。えのきどさんがサポーターと同じ目線で見て、感じた等身大のコラムは、試合の感動がさめる前に、ぜひ公式携帯サイトでご覧ください!
