【コラム】えのきどいちろうのアルビレックス散歩道 第302回
2016/8/4
「公園とかたつむり」
J1第5節(第2ステージ)、大宮×新潟。
東武線が浅草駅を出た途端、あまりの痛さに泣きそうになった。ギックリ腰だ。前日、宅配便を受け取ったとき、ふとした拍子に腰を痛めてしまった。だけど、タカをくくっていたのだ。一晩、湿布して安静にしていれば首都圏の取材なら大丈夫だろう。あきらめるわけにいかない。目と鼻の先のさいたま市だ。新潟はここで止めないとクラブワーストの5連敗になってしまう。大宮は前節・浦和戦後の抗議で渋谷洋樹監督がベンチ入り停止処分を食らって、何たるめぐり合わせか黒崎久志コーチが代理指揮を執ることになった。こう、ものすごく「運命の一戦」っぽいのだ。
そんなの絶対見に行く。電車は駅からの便を考えて東武線に決めた。大宮公園駅まで運んでもらえば、あとは駅前からタクシーを使ってもいいし、ゆっくり歩いてもいい。薬局で腰用サポーターも買ってきてもらった。この際「サポ」と呼びたい。「サポ」の後押しを受けてのるかそるかの東武線だ。東武線だから「のる」んだけどね。で、「のる」には乗ったんだけど、電車の揺れが想像以上にきびしかったのだ。激痛。あぶら汗。意味なく座席の縁をぎゅっとつかむ。本当にね、ひと駅で引き返そうかと思った。
大宮公園駅まで小1時間、ずっと顔をしかめていた。人生でこんなに痛かったサッカー観戦はない。改札を出て、5分くらいその場に立ち尽くした。タクシーの振動には耐えられそうにない。かたつむりになったつもりでゆっくり歩こう。公園は「ポケモンGO」の人で大にぎわいだった。いいなぁ、こっちはぜんぜんGOじゃないよ。
自分というかたつむりがどうにかNACK5記者席に到着したのは、キックオフ10分前だった。まだ関東は梅雨明けしていない。新潟サポは3千の大軍(全入場者数の約4分の1!)だったが、関東へ来て肌寒く感じた方も多かったろう。僕は嫌な汗をかいていて顔を洗いにいきたかった。けど、動くのが億劫だ。息をする度、背骨がきしむ。これから2時間、身体を起こしてここに座っている。ちっきしょう、勝ちてぇな。帰りは同じだけ痛いんだよ。勝ち試合ぐらい見なきゃおさまんない。
だから今週は所詮かたつむりが言ってるんだと思ってほしい。なるべく浅い息をして痛みをこらえながら見た感想だ。新潟は(スタメン表の上では)成岡翔1トップの「4-1-4-1」だった。これはすごい手で来た。2列目の左に山崎亮平が下がり、レオ、野津田岳人、ラファの順。アンカーはキャプテン小林裕紀。4バックは左から前野貴徳、大野和成、舞行龍、小泉慶と両サイドを入れ替えてる。GKはもちろん守田達弥。吉田達磨監督、たぶん0トップだ。連敗中でもブレないどころか予想の上を行った。僕が東武線の揺れに耐え、見ようと思ったものの半分はこれだ。言葉にすれば「不退転」。
ゴール裏はものすごい気合いだった。決戦を挑む3千人。ピッチの11人も闘志満々だ。対する大宮側はどうだったのだろう。この日は家長昭博、和田拓也ら主力を欠いていた。僕はこの日の「状況判断」にあんまり自信ないが、どう考えても前節・さいたまダービーのほうがテンション高かったろうと思う。ひと山越えたタイミングだったのじゃないか。試合が始まって、こういうときは新潟が圧倒するか空回りするかだなぁと思っていたら、「まぁまぁ優勢」くらいだった。左サイドが主戦場になる。前野が張り切っていた。山崎ギュンギュンもこの位置だと「エグラー」業に専心しえぐりまくる。
0トップという解釈をすると「4-1-4-1」は「4-3-3」になるのかな。フラットの3トップになるイメージ。両サイドが張るので、真ん中の1枚が下がったりして敵DFからフリーになれる。新潟の場合はどうなるのかなぁと思った。山崎ギュンギュンは「エグラー」業だったのでちょっとわかりにくい。右のラファを見ると「張っとけ」というタスクは出てた感じがする。張ってフィードを受けてたね。ただ右はあんまり突破口にはならなかった。
「まぁまぁ優勢」は危険だ。今季、何度も経験してきたことだ。前半27分、ネイツ・ペチュニックのシュートの跳ね返りを江坂任にループで決められてしまう。直後、場内ビジョンで見て、思わず「上手ぇ」と言っていた。またこういう試合か。憂鬱になった。5連敗したら達磨さんの進退を問う声が出るだろう。まさか俺たち、黒さんに引導を渡されるのか。
だけど失点の後、むしろゴール裏のチャントのボリュームが上がったんだ。僕も弱気を振り払った。痛みをこらえてるせいで根気がない。こんなもんひっくり返せばいいだけのことだ。遅々として進まないフラストレーションに焦(じ)れてはいけない。かたつむりはかたつむりらしく性急さを慎むことにしよう。
そう自分に言い聞かせていたんだ。正直、試合を見ているのか痛みに耐えてボーッとしてるのかわからない時間帯もあった。気をまぎらわせてくれた一人が大宮・マテウスだ。「速いレオ」みたいな感じですごく面白い。キックオフ早々のミドルもすごかった(守田キャッチ!)し、いっぺんレオから奪ったシーンも圧巻だった。思わずレオの身になって「待てマテウスぅ」と言っていた。
そして夢の3分間がやって来る。キャプテン小林が相手の縦パスをインターセプトした。で、交代で入った伊藤優汰にスッと送る。これを伊藤優汰がゴリゴリ仕掛けたんだ。後半21分、中央で待ち受けたラファがクロスに合わせる。奪った位置、スピーディーな展開、伊藤優汰のタメ、ラファの読み、全部よかった。
そしたら後半23分に野津田のミドルで逆転だ。切り返してマークを寝転ばせて、利き足の左じゃなく、右足を振り抜く。ボールは不規則な沈み方をしてポストに当たってゴールに吸い込まれる。ファインゴール。敵GKはノーチャンスだ。夢の3分間で逆転してしまった。あのね、ゲンキンなものでこうなると痛さってどっかへ行きますね。
その後、守り切るのがひと苦労だったけど、見たかったあと半分、歓喜の勝利を見ることができた。ひとつ勝つのはこんなに大変なんだ。でも、しっかりやれば勝てるのがわかった。この後は記者席を立って、そーっと監督会見室へ移動だ。その後は30分ぐらいかけて大宮公園駅へ移動だ。遅々とした足どりに焦れてはいけない。確実に歩を進めることをこの日は学習した。
附記1、会見で達磨さんがオーガナイズ論を語ってたのが面白かったです。オーガナイズ(組織化)についてこの監督さんは柔軟な発想を持っているんだなぁ。普通はゲームプラン通り(監督の意図通り)行かなかったことをマイナス要因として考えます。オーガナイズが不徹底だから負けたとか苦しんだとか、そんなイメージですね。達磨さんは「オーガナイズを崩すオーガナイズもある」と言った。たぶんパターン化されたオートマティズムみたいなものを練習でつくり込んでも、実戦のなかではそれを超えてほしい監督さんなんだなぁ。まぁ、実戦で思い通りにことが運ぶのってほぼないですよね。応用問題になりますよ。
2、ある時期から日本のサッカー理解は「戦術(意図)の達成度」を問う感じになりましたね。南アW杯の頃かな、朝日新聞の伊東武彦さんから「もうみんな監督会見で、コンセプトの達成度は何パーセントですか?ばっかり岡田(武史)さんに訊くわけですよ。面白いからいっぺん見てくださいよ」と教えてもらったのを覚えている。そこで岡田さんが「70パーセント」とか答えることにあんまり意味ないでしょう。
3、ラグビーの世界では「アンストラクチャー」って言うんですよ。これはオーストラリアの戦術「ストラクチャー」に対応した概念で、「つくり込まれて形になってない」状態を指します。「じゃない攻め」「じゃない守り」って言うとわかりやすいかな。ラグビーは面白くて、この「形になってない」状態をわざわざつくってそれをどうするかの練習をします。「型崩れした攻め」「テンポの出ない攻め」からトライを取り切る練習ですね。
4、この日の大宮公園はホントににぎやかで、隣りの県営球場では花咲徳栄の高橋昴也が投げてたんですよ。ギックリじゃなかったらハシゴ観戦したかったな。夜遅くなっても公園内のポケストップに人が大勢たむろしてました。めっちゃ時間かけて駅まで帰ったけど、勝ち試合ですからね。苦労でも何でもありません。
えのきどいちろう
1959/8/13生 秋田県出身。中央大学経済学部卒。コラムニスト。
大学時代に仲間と創刊した『中大パンチ』をきっかけに商業誌デビュー。以来、語りかけられるように書き出されるその文体で莫大な数の原稿を執筆し続ける。2002年日韓ワールドカップの開催前から開催期までスカイパーフェクTV!で連日放送された「ワールドカップジャーナル」のキャスターを務め、台本なしの生放送でサッカーを語り続け、その姿を日本中のサッカーファンが見守った。
アルビレックス新潟サポータースソングCD(2004年版)に掲載されたコラム「沼垂白山」や、msnでの当時の反町監督インタビューコラムなど、まさにサポーターと一緒の立ち位置で、見て、感じて、書いた文章はサポーターに多くの共感を得た。
著書に「サッカー茶柱観測所」(週刊サッカーマガジン連載)。 新潟日報で隔週火曜日に連載されている「新潟レッツゴー!」も好評を博している。
HC日光アイスバックスチームディレクターでもある。
アルビレックス新潟からのお知らせコラム「えのきどいちろうのアルビレックス散歩道」は、アルビレックス新潟公式サイト『モバイルアルビレックス』で、先行展開をさせていただいております。更新は公式携帯サイトで毎週木曜日に掲載した内容を、翌週木曜日に公式PCサイトで掲載するスケジュールとなります。えのきどさんがサポーターと同じ目線で見て、感じた等身大のコラムは、試合の感動がさめる前に、ぜひ公式携帯サイトでご覧ください!

J1第5節(第2ステージ)、大宮×新潟。
東武線が浅草駅を出た途端、あまりの痛さに泣きそうになった。ギックリ腰だ。前日、宅配便を受け取ったとき、ふとした拍子に腰を痛めてしまった。だけど、タカをくくっていたのだ。一晩、湿布して安静にしていれば首都圏の取材なら大丈夫だろう。あきらめるわけにいかない。目と鼻の先のさいたま市だ。新潟はここで止めないとクラブワーストの5連敗になってしまう。大宮は前節・浦和戦後の抗議で渋谷洋樹監督がベンチ入り停止処分を食らって、何たるめぐり合わせか黒崎久志コーチが代理指揮を執ることになった。こう、ものすごく「運命の一戦」っぽいのだ。
そんなの絶対見に行く。電車は駅からの便を考えて東武線に決めた。大宮公園駅まで運んでもらえば、あとは駅前からタクシーを使ってもいいし、ゆっくり歩いてもいい。薬局で腰用サポーターも買ってきてもらった。この際「サポ」と呼びたい。「サポ」の後押しを受けてのるかそるかの東武線だ。東武線だから「のる」んだけどね。で、「のる」には乗ったんだけど、電車の揺れが想像以上にきびしかったのだ。激痛。あぶら汗。意味なく座席の縁をぎゅっとつかむ。本当にね、ひと駅で引き返そうかと思った。
大宮公園駅まで小1時間、ずっと顔をしかめていた。人生でこんなに痛かったサッカー観戦はない。改札を出て、5分くらいその場に立ち尽くした。タクシーの振動には耐えられそうにない。かたつむりになったつもりでゆっくり歩こう。公園は「ポケモンGO」の人で大にぎわいだった。いいなぁ、こっちはぜんぜんGOじゃないよ。
自分というかたつむりがどうにかNACK5記者席に到着したのは、キックオフ10分前だった。まだ関東は梅雨明けしていない。新潟サポは3千の大軍(全入場者数の約4分の1!)だったが、関東へ来て肌寒く感じた方も多かったろう。僕は嫌な汗をかいていて顔を洗いにいきたかった。けど、動くのが億劫だ。息をする度、背骨がきしむ。これから2時間、身体を起こしてここに座っている。ちっきしょう、勝ちてぇな。帰りは同じだけ痛いんだよ。勝ち試合ぐらい見なきゃおさまんない。
だから今週は所詮かたつむりが言ってるんだと思ってほしい。なるべく浅い息をして痛みをこらえながら見た感想だ。新潟は(スタメン表の上では)成岡翔1トップの「4-1-4-1」だった。これはすごい手で来た。2列目の左に山崎亮平が下がり、レオ、野津田岳人、ラファの順。アンカーはキャプテン小林裕紀。4バックは左から前野貴徳、大野和成、舞行龍、小泉慶と両サイドを入れ替えてる。GKはもちろん守田達弥。吉田達磨監督、たぶん0トップだ。連敗中でもブレないどころか予想の上を行った。僕が東武線の揺れに耐え、見ようと思ったものの半分はこれだ。言葉にすれば「不退転」。
ゴール裏はものすごい気合いだった。決戦を挑む3千人。ピッチの11人も闘志満々だ。対する大宮側はどうだったのだろう。この日は家長昭博、和田拓也ら主力を欠いていた。僕はこの日の「状況判断」にあんまり自信ないが、どう考えても前節・さいたまダービーのほうがテンション高かったろうと思う。ひと山越えたタイミングだったのじゃないか。試合が始まって、こういうときは新潟が圧倒するか空回りするかだなぁと思っていたら、「まぁまぁ優勢」くらいだった。左サイドが主戦場になる。前野が張り切っていた。山崎ギュンギュンもこの位置だと「エグラー」業に専心しえぐりまくる。
0トップという解釈をすると「4-1-4-1」は「4-3-3」になるのかな。フラットの3トップになるイメージ。両サイドが張るので、真ん中の1枚が下がったりして敵DFからフリーになれる。新潟の場合はどうなるのかなぁと思った。山崎ギュンギュンは「エグラー」業だったのでちょっとわかりにくい。右のラファを見ると「張っとけ」というタスクは出てた感じがする。張ってフィードを受けてたね。ただ右はあんまり突破口にはならなかった。
「まぁまぁ優勢」は危険だ。今季、何度も経験してきたことだ。前半27分、ネイツ・ペチュニックのシュートの跳ね返りを江坂任にループで決められてしまう。直後、場内ビジョンで見て、思わず「上手ぇ」と言っていた。またこういう試合か。憂鬱になった。5連敗したら達磨さんの進退を問う声が出るだろう。まさか俺たち、黒さんに引導を渡されるのか。
だけど失点の後、むしろゴール裏のチャントのボリュームが上がったんだ。僕も弱気を振り払った。痛みをこらえてるせいで根気がない。こんなもんひっくり返せばいいだけのことだ。遅々として進まないフラストレーションに焦(じ)れてはいけない。かたつむりはかたつむりらしく性急さを慎むことにしよう。
そう自分に言い聞かせていたんだ。正直、試合を見ているのか痛みに耐えてボーッとしてるのかわからない時間帯もあった。気をまぎらわせてくれた一人が大宮・マテウスだ。「速いレオ」みたいな感じですごく面白い。キックオフ早々のミドルもすごかった(守田キャッチ!)し、いっぺんレオから奪ったシーンも圧巻だった。思わずレオの身になって「待てマテウスぅ」と言っていた。
そして夢の3分間がやって来る。キャプテン小林が相手の縦パスをインターセプトした。で、交代で入った伊藤優汰にスッと送る。これを伊藤優汰がゴリゴリ仕掛けたんだ。後半21分、中央で待ち受けたラファがクロスに合わせる。奪った位置、スピーディーな展開、伊藤優汰のタメ、ラファの読み、全部よかった。
そしたら後半23分に野津田のミドルで逆転だ。切り返してマークを寝転ばせて、利き足の左じゃなく、右足を振り抜く。ボールは不規則な沈み方をしてポストに当たってゴールに吸い込まれる。ファインゴール。敵GKはノーチャンスだ。夢の3分間で逆転してしまった。あのね、ゲンキンなものでこうなると痛さってどっかへ行きますね。
その後、守り切るのがひと苦労だったけど、見たかったあと半分、歓喜の勝利を見ることができた。ひとつ勝つのはこんなに大変なんだ。でも、しっかりやれば勝てるのがわかった。この後は記者席を立って、そーっと監督会見室へ移動だ。その後は30分ぐらいかけて大宮公園駅へ移動だ。遅々とした足どりに焦れてはいけない。確実に歩を進めることをこの日は学習した。
附記1、会見で達磨さんがオーガナイズ論を語ってたのが面白かったです。オーガナイズ(組織化)についてこの監督さんは柔軟な発想を持っているんだなぁ。普通はゲームプラン通り(監督の意図通り)行かなかったことをマイナス要因として考えます。オーガナイズが不徹底だから負けたとか苦しんだとか、そんなイメージですね。達磨さんは「オーガナイズを崩すオーガナイズもある」と言った。たぶんパターン化されたオートマティズムみたいなものを練習でつくり込んでも、実戦のなかではそれを超えてほしい監督さんなんだなぁ。まぁ、実戦で思い通りにことが運ぶのってほぼないですよね。応用問題になりますよ。
2、ある時期から日本のサッカー理解は「戦術(意図)の達成度」を問う感じになりましたね。南アW杯の頃かな、朝日新聞の伊東武彦さんから「もうみんな監督会見で、コンセプトの達成度は何パーセントですか?ばっかり岡田(武史)さんに訊くわけですよ。面白いからいっぺん見てくださいよ」と教えてもらったのを覚えている。そこで岡田さんが「70パーセント」とか答えることにあんまり意味ないでしょう。
3、ラグビーの世界では「アンストラクチャー」って言うんですよ。これはオーストラリアの戦術「ストラクチャー」に対応した概念で、「つくり込まれて形になってない」状態を指します。「じゃない攻め」「じゃない守り」って言うとわかりやすいかな。ラグビーは面白くて、この「形になってない」状態をわざわざつくってそれをどうするかの練習をします。「型崩れした攻め」「テンポの出ない攻め」からトライを取り切る練習ですね。
4、この日の大宮公園はホントににぎやかで、隣りの県営球場では花咲徳栄の高橋昴也が投げてたんですよ。ギックリじゃなかったらハシゴ観戦したかったな。夜遅くなっても公園内のポケストップに人が大勢たむろしてました。めっちゃ時間かけて駅まで帰ったけど、勝ち試合ですからね。苦労でも何でもありません。
えのきどいちろう
1959/8/13生 秋田県出身。中央大学経済学部卒。コラムニスト。
大学時代に仲間と創刊した『中大パンチ』をきっかけに商業誌デビュー。以来、語りかけられるように書き出されるその文体で莫大な数の原稿を執筆し続ける。2002年日韓ワールドカップの開催前から開催期までスカイパーフェクTV!で連日放送された「ワールドカップジャーナル」のキャスターを務め、台本なしの生放送でサッカーを語り続け、その姿を日本中のサッカーファンが見守った。
アルビレックス新潟サポータースソングCD(2004年版)に掲載されたコラム「沼垂白山」や、msnでの当時の反町監督インタビューコラムなど、まさにサポーターと一緒の立ち位置で、見て、感じて、書いた文章はサポーターに多くの共感を得た。
著書に「サッカー茶柱観測所」(週刊サッカーマガジン連載)。 新潟日報で隔週火曜日に連載されている「新潟レッツゴー!」も好評を博している。
HC日光アイスバックスチームディレクターでもある。
アルビレックス新潟からのお知らせコラム「えのきどいちろうのアルビレックス散歩道」は、アルビレックス新潟公式サイト『モバイルアルビレックス』で、先行展開をさせていただいております。更新は公式携帯サイトで毎週木曜日に掲載した内容を、翌週木曜日に公式PCサイトで掲載するスケジュールとなります。えのきどさんがサポーターと同じ目線で見て、感じた等身大のコラムは、試合の感動がさめる前に、ぜひ公式携帯サイトでご覧ください!
