【フォト日記】厳しいやつが必要だ
2017/6/9

トレーニングが開始となった14時、日差しは強く、選手たちはまぶしそうにする表情を見せていました。公式戦のない今週はチームの強化に照準を絞って取り組んでいて、今日も心身ともに刺激を与えていきました。

昨日までの高負荷トレーニングを乗り越えた選手たちは、一様にたくましさを増しています。体力だけでなく戦術理解も急ピッチで浸透を深め、リーグ中盤の大切な試合をものにするために足は止まりません。ボールワーク冒頭のパスをつないでいくトレーニングから「スピードを上げよう」とは呂比須監督。丁寧に、素早く進めていきます。

続いては守備の基本を全体で動きながら確かめるメニュー。細かくプレーを停めて、呂比須監督は選手たちにポジショニングや距離感に注文をつけます。選手たちも意識的に声を出しバランスを取るように動作しました。

守備の確認を終えると攻撃に移ります。サンドロコーチ、片渕コーチのロングボールがプレースタートの合図。守備陣がヘディングなどでクリアしたボールを取りにいく、セカンドボールを収めて、一気に攻めていきました。

たびたび繰り返される動きに疲労が見えてくると「疲れていても歩かない!」と監督から叱咤が入ります。拳を握り締め、全力で走る選手たちから汗が流れ、練習の激しさを表しています。

攻守の確認を終えると、ゲーム形式のトレーニング。8対8の試合は1ゲームあたりに多くの時間は費やしませんが、選手はこれまでのトレーニングを体現すべく、お互いの距離を意識するのが見られ、サイドからの攻撃も多彩に繰り出されました。

時間を追うごとに激しさを増すゲームで「優しいやつはいらない!厳しいプレーが必要なんだ!」と、さらに監督からリクエストが入ります。ピッチ脇で見学するサポーターに聞こえるほど「バチン」と選手同士のぶつかり合う音が聞こえました。

山崎選手やホニ選手、端山選手のゴールが見られたゲーム形式のトレーニング。攻撃を仕掛けるために「トライアングル、またはダイアモンド」をイメージするよう求めた監督は、ゴールが決まるたびに拍手をし、周囲の選手も続き、絆の深まりを感じました。「明日も続けてやっていく」と監督は語り、クラブハウスへ戻っていきました。