【フォト日記】シュート!&渡邊泰基選手記者会見
2017/7/20

梅雨明けを迎えたかのように、すっきりとした青空が広がった聖籠町。9時を過ぎたころに気温計は30度を超え、トレーニングが始まった9時半はさらに暑くなりました。

午前中に行ったメニューはゲーム形式が中心。1時間以上をかけて、ロングボールを利用した攻撃、複数の選手が連携して小刻みにパスをつなぐ攻撃や、それらに対する守備の連携を反復し、体に刻んでいきました。少しの休憩はありましたが、連続的に進められた練習に、どの選手も疲労を思わせる苦しい表情を見せますが、足を止めずに奮闘していました。

昨年に負った傷も癒え、コンディションが上がる一方の伊藤選手は、中盤に位置して前後左右に走りボールを受けていました。サイドでは長谷川選手とコミュニケーションをとって打開のイメージを言葉で共有し、中央ではチアゴ選手などの前線のプレーヤーと息の合ったワンツーパスでゴール前に迫っていました。

タンキ選手と西村選手の空中戦では「バチン」と重く激しいぶつかり合う音がし、両者ともボールに喰らいつきます。勇気あるプレーに、周囲の選手から「ナイス!タンキ」、「サンキュー、竜馬!」と鼓舞する声が上がりました。

灼熱の中、苦しい練習は続きましたが、呂比須監督にはシュート本数が少なく見えた様子で、「よくなってきている。あとは個々の判断でシュートを打てるときは打たなければいけない」と指示があり、さらなるどん欲さを求めました。

午後になっても気温は高いまま。練習時間を30分遅らせて15時半から再開したトレーニング。少しのウォーミングアップのあとは、またしてもゲーム形式。「レギュラーを決めるゲームだぞ」と呂比須監督がゲキを飛ばす中、選手たちは集中を切らさずに取り組みました。

午前中の反省を受けて、シュートが多くなった印象の午後。長谷川選手との連携でホニ選手がゴールネットを揺らせば、もう一方のチームに入ったチアゴ選手が、伊藤選手からボールを受けて鋭いシュートがゴールに吸い込まれていました。

タフな練習を終えて、呂比須監督が報道陣に語ったのは選手たちへ「感謝しています」という言葉。苦しい内容を乗り越えてくれたことへ労いを込めますが、「まだまだやらないと」と明日を見据えます。FC東京戦まであと10日。選手間のポジション争いの激しさは手に取るように分かり「トレーニングゲームで結果を出さないと使わない」と、さらなる底上げを呂比須監督は期待しています。明日の15時からのトレーニングは、より激しくぶつかります!
選手たちが厳しい暑さの中でトレーニングに打ち込んでいる頃、群馬県前橋市にある前橋育英高校では、先日来シーズンの新加入内定を発表した渡邊泰基選手の加入記者会見が開催されました。アルビレックス新潟からは神田勝夫強化部長が出席しました。
新潟県新潟市出身の渡邊選手はアルビレックス新潟サッカースクール、アルビレックス新潟U-15とアカデミー組織から前橋育英高校に進学。前回の全国高校サッカー選手権でも左サイドバックとして活躍しました。「前橋育英高校でしっかり育てていただいた。魅力あるオーバーラップや左足の精度を持っている選手を迎え入れることができて嬉しく思います」と神田部長は、新潟県出身選手の加入を改めて歓迎していました。
緊張の面持ちでマイクの前に立った渡邊選手は、「幼い時からお世話になったアルビレックス新潟でプロのスタートを切れることを嬉しく思います。これまで自分を支えてくださった方々に感謝し、少しでも早くチームに貢献できるようにがんばっていきたい」と挨拶をしていました。
幼稚園年中の頃からビッグスワンでホームゲームの観戦には行っていたとのこと。「あのスタジアムで試合をしたいと思っていた。アルビレックス新潟は大好きなチーム。素直にすごく嬉しい」と、オレンジのユニフォームを身にまとう興奮を素直に表現しています。高校最終年は勝負の年として位置づけ、結果を出して新潟に戻ってくる構え。渡邊選手の活躍も、温かく見守っていただけますよう、お願いします。