【フォト日記】トレーニングゲーム
2017/7/22

来週に迫ったJ1リーグの再開を前に、トップチームはこれまでのトレーニング成果を確認するため、トレーニングゲームに臨みました。試合は45分のセットを3回行う変則的なもの。対戦相手として取り組んでくれた、新潟経営大学サッカー部には感謝を申し上げます。

迎えた1試合目、最初のチャンスは3分。本間選手が中盤で相手からボールを奪うと、前線へ走りこんだホニ選手の足元へピタッと納まるパスを供給。ホニ選手はドリブルからシュートを放ちますが相手キーパー正面へ。シーズン当初から培ったカウンターが冴えました。

先制点はフリーキックから。ペナルティエリアから少し離れ、ほぼ中央の位置で得たものを、ホニ選手が鋭い弾道でゴールに突き刺しました。これまでのトレーニングで体力面に重さがあるかと予想されましたが、全員がアグレッシブに走っていた結果がゴールに結びつきました。

守備面ではジュフン選手や大武選手がバランスを保って相手に隙を与えず、コーナーキックも、取り入れたばかりの守り方を一人ひとりが自覚を持って対応し跳ね返しました。

続いて2試合目。1試合目から続けてフォワードに位置した平松選手がゴール前でボールを預かると、鋭い切り返しでディフェンダーを外し、ゴールキーパーの位置も視野に捉えて冷静にシュート。結果を求められる試合で、平松選手はしっかりとゴールでこたえました。

2試合目は20分を過ぎたころに多くのメンバーを入れ替えて再開。「どの選手も同じような時間、試合出場するように」と呂比須監督が意図したものです。新加入のタンキ選手が3点目を奪えば、33分には伊藤選手が中盤でボールを奪って右サイドをドリブルで切り裂き、中央へクロス。猛然と走りこんだ端山選手が4点目を流し込みました。

最後の3試合目。左サイドにポジションを取った前野選手は、強烈にリーダーシップを発揮し、周囲を鼓舞します。声だけではなくプレーもパワフルで、5点目に繋がるセンタリングを精度高く放っていました(得点はタンキ選手)。

5得点を奪っても緩めない新潟。全員が公式戦出場を果たそうと、常に全力で取り組んでいる気持ちを感じます。6点目は新加入の磯村選手。コーナーキックのこぼれ球にしっかり反応し押し込んだ形です。

ダメ押しの7点目を挙げたのは伊藤選手。呂比須監督が「モチベーションの高まりを感じる」と評価するように、相手とのオフサイドの駆け引きに勝ち、一瞬のスピードで抜け出し、キーパーと1対1。クレバーという表現が本当によく似合うループシュートでゴールを決めてくれました。

今日のゲームに関して呂比須監督は「今週のトレーニングでやってきたことを認識して、表現してくれた」と胸をなでおろします。守備に関しては、特にコーナーキックについて「ボールを待つのではなく、弾くために前に出ること」を求めたいと修正する意向です。

今日までの8日間、選手たちは休むことなく走り続けたため、さすがに疲労の色がうかがえます。明日は束の間のオフで体を休め、来週はFC東京戦に向けてチームを完成させていきます。いよいよ、スタメン争いの最終局面を迎える来週。選手たちが鋭い目つきでプレーすることを期待したいと思います。