【フォト日記】サテライトリーグ仙台戦
2017/8/20

昨日のリーグ戦で悔しい一敗となったトップチーム。スターティングメンバーの選手たちは、疲労を取り去るためのリカバリートレーニングを10時から行いました。神妙な表情を浮かべる選手たちは、各々が頭の中で仙台戦の振り返りを行ない、メンバー同士がときどき言葉を交わしながら、ジョギングでピッチを周回しました。

1時間ほど汗を流し、選手たちがクラブハウスへ引き上げる際、安英学氏のプロデュースで、横浜を中心に活動する「ジュニスターサッカースクール」の子どもたちと交流する、場面がありました。サッカー少年たちは目を輝かせて、目の前のプロ選手からサインを記入してもらうなど賑やか。特に横浜市出身の富澤選手が繰り広げる地元の話題に、子どもたちは強い親近感を覚えた様子でした。

引率するアルビレックス新潟OBでもある安英学氏も選手たちに労いの言葉をかけ、ポジティブなエネルギーが周囲を包みました。少年たちから「がんばってください!」と、この上ない激励をいただき、選手たちからも笑顔が見られました。

15時からは2017Jサテライトリーグ第7日をアルビレッジで開催。ベガルタ仙台を迎えて試合は行われました。チーム内の競争を促進するために、さらには自身がJ1リーグのピッチに立って仕事をしたいと、どの選手からもみなぎるパワーを感じました。

前半は「マークを捕まえきれず、ファーストディフェンスも緩かった」と呂比須監督は振り返り、20分までの戦い方の反省点を挙げます。その後、徐々にペースを握りはじめる新潟。川口選手とホニ選手で形成する右サイドからクロスボールが中央に届き、富山選手がシュートを狙いますが、惜しくもゴールには結びつきませんでした。

守備は稲田選手が守護神として立ちはだかり、ジュフン選手や高聖選手を操りピンチを防げば、キャッチングと同時に、最前線に張った富山選手をめがけてロングキック。ゴールとはいきませんでしたが、タイミングのいいラストパスのようでした。

ゴールラッシュが訪れたのは後半。PKによる先制点を献上してしまったものの、相手の速いプレスを受けても焦れずにボールをつないでいくと、50分にダイレクトプレーでペナルティエリアに進入し、富山選手の強烈なシュートでネットを揺らします。「昨日、入れたかった」と悔しそうに語りますが、またひとつ大きな自信を得た様子です。

63分にジュフン選手が対人の強さを発揮し、ヘディングクリアをすると、セカンドボールも新潟が回収。ペナルティエリアに進入した小川選手を相手ディフェンスが倒してPKを獲得。64分にホニ選手は落ち着いてゴール右隅に流し込んでリードを奪います。

75分の本間選手のゴールも、日々のトレーニングで蓄積している「ハイプレス」から。敵陣で相手のパスに乱れが生じたのを逃さず複数でプレス。本間選手が奪い取り、無人のゴールにシュート。観戦に訪れた216人のサポーターから、今日最も大きな拍手が聞こえたシーンでした。

ダメ押しの4点目は、86分、渡邉新太選手。成岡選手が落ち着いて右サイドの長谷川選手にボールを送ると、受けた長谷川選手は勇気を持ってドリブル勝負。うまく中央へ切り込んで、グラウンダーのボールを渡邉選手に預けます。「トラップして、相手キーパーの股下を狙った」と渡邉選手が言ったシュートは、キーパーに弾かれますが、再び自身の足元に届いたボールは、丁寧に扱ってゴールに突き刺しました。

そのまま力強い守備と追加点を狙う姿勢を保ったまま、試合は終了。収穫の多いサテライトリーグとなり、結果を残せたことに充実の表情を見せる選手たち。しかし、この戦いをリーグ戦で表現しなければいけないことを深く理解して、選手たちは、明日をオフにして体を休めます。火曜日からは全精力を注いで、柏レイソルとの戦いで勝ち点3を奪うため、険しい道のりを進んでいきます。