【フォト日記】ベースを作る
2018/1/19

高知キャンプ3日目。午前中はランニングやスプリントを主体としながらも、ドリブルやシュートを織り交ぜた内容となっていました。工夫を凝らしたメニューに選手たちは疲労に苦しみながらも、笑顔を見せて取り組んでいます。

ジグザグのコースをドリブルし、シュートまでを一連の流れとしたトレーニングでは、田中選手が鋭いシュートを見せて「よし!」と、リアクションと見せます。それに続こうと、どの選手もゴールネットを揺らしていました。

Jリーグ開幕まではしばらく時間があるとしても、それに向けての体力づくりは抜かりなく進めているトップチーム。周囲の苦しい表情や姿勢を見れば、小川選手は「あと半分だ!やろうやろう!」と全体に声をかけてポジティブな空気を作り出します。

今日からチームに合流した戸嶋選手は、これまでの遅れを取り戻すどころか、ランニングの場面では快足を飛ばし「あいつ速いなぁ」と、大武選手は感心した反応を見せていました。

疲労の蓄積で選手が肩を揺らすなか、午前最後のメニューは体幹レーニング。仰向け、横向きなど、さまざまな状態で各部位を鍛えるものから、二人一組で交互に負荷をかけて全身を締めていき、「筋肉痛が始まった」と河田選手は眉間にしわを寄せていました。

午後も引き続き、快晴の春野運動公園陸上競技場。「ボールの出し手、受け手がアイコンタクトをすること」、「パススピードを意識すること」と、鈴木監督の指示でスタートしたパスのトレーニング。

昨日に続いて、ボールに動かされるのではなく、人が動いて初めて、ボールを動かせることを徹底的に意識させていきます。それに応じて、選手も声やジェスチャーの意思表示が大きくなり、効果的なトレーニングは進んでいきます。

単調なパス交換では試合に通用しないことを改めて強調し、常にゲームをイメージさせ「アタッキクングサードでは、ボールスピードを上げるだろう」と、具体的なシーンを挙げて鈴木監督は、選手たちに質も含めて要求していました。

やや広めのコートで6人対6人のパス攻防が、最後のトレーニング。ボールサイドに寄りがちな攻撃に対して「ボール状況を見て、ポジション取りをすること」と、活性を促せば、守備陣に対しても「自分の身についている感覚でインターセプトを狙うんだ」と背中を押す鈴木監督。コーチ陣のアドバイスも飛び交って、非常に熱のこもった内容となりました。

ゴールキーパー陣は、今日もフィールドプレーヤーよりも長い時間をかけてトレーニング。着実に前へ進んでいる表情を見せています。明日は午前のみのトレーニング。選手たちは回復に努めて夜明けを待ちます。
