【フォト日記】25日間の集大成
2018/2/10

高知キャンプ最終日。高知県の天候は雨で、強くも弱くもないですが、終始降り続いていました。3週間以上の期間の中で切磋琢磨してきた選手たちは、キャンプイン当初から比べて、日焼けした肌を見せています。表情にたくましさがにじみ出て、やり抜いた自信のオーラを感じます。

最終日の今日は、愛媛FCとのトレーニングゲームを実施。スタンドで観戦するのは100人を切るほどの人数。それでも、プレーに拍手や歓声が上がるなど、選手たちのモチベーションを高くしてくれました。

前半のキックオフは11時。修正を繰り返して積み上げてきた戦術を「しっかりと表現しよう」と、鈴木監督は選手たちに伝えてピッチに送り出したといいます。選手たちは判断、プレースピードや連動など、勝利に必要なものを出し切ろうとピッチを駆けていました。

開始早々、最初のチャンスが訪れたのは新潟でした。最後尾からの立てパスが起点となり、ダイレクトプレーでパスをつなぎます。タイミングよくスペースに入り込んだ端山選手へボールが届くと、相手をかわしてシュート。残念ながら相手ゴールキーパーにキャッチされてしまいます。

その後は、昨年まで新潟でプレーした愛媛FCの前野選手を中心に攻勢をかけてきます。ゴール前に迫られる場面もありましたが、最後尾の大谷選手から最終ライン、中盤と連携しながらボールを奪います。

リズムを合わせてボールをつないでいく新潟ですが、鈴木監督の求める縦へのパスが少なく、手を焼いている様子。同カテゴリーのチームだけに、スペースを消した守備で新潟の前に立ちはだかります。

「組み立てから展開というのはうまくいった部分がある。しかし、打開には至っていない」と、鈴木監督はハーフタイムに指示をしたことを振り返ります。選手たちも積極的に話し合い、相手の動向を共有しあって後半に臨みました。

鈴木監督の話すように、後半は前線の動き出しも活発になり、相手のゴール前へ侵入するシーンがいくつも現れます。サイドからのクロスボールは相手の背後をついてダイレクトボレーにつながりますが、ゴールを割ることはできません。しかし、積極的な守備からボールを奪い、攻撃への転換がスムーズになる新潟。

先制ゴールは後半25分。根気強く相手のほころびを突いた結果、小川選手がゴールをしました。堀米選手のクロスボールが、相手をかわすようにセンターへ続いていくと、タイミングよく走りこんだ小川選手が、いわゆるバックヒールで流し込んだもの。

反撃に出たい相手ですが、新潟の執拗な寄せは続きます。相手のミスを誘発いさせてマイボールにする場面が多く見られました。キャンプ最終日ということもあり、体力面は難しいコンディションだったはずですが、一丸となって戦い抜いて、新潟の勝利となりました。



