【第1回】コラムを始めさせていただきます

2018/8/14
皆さん、こんにちは。モバイルアルビレックスでコラム「早川史哉の前を向いて歩こう」を始めさせていただくことになりました。先週、クラブから自分の病状の現状や、皆さんからいただいたご支援について発表していただきました。改めて、本当に多くの皆様に温かいサポートをいただき、本当にありがとうございます。

もう食事も、行動にもそんなに制限がないので、週6でみっちり体を動かしています。もちろん筋肉痛は日々あるんですけれど、初めて体を動かした日に比べると、だいぶ成長したかなという感じはあります。体重も6kgくらい増えて、息が上がってしまうことも少しずつなくなってきました。

自分が当初思い描いていた復帰のスピードや、リハビリを開始する時期からは遅れているんですけれど、それでもリハビリがスタートして、自分が思ったよりは、はるかに早いんですよね。

好きな食べ物を口にできて、感動的だった

治療をしていた時は、菌(乳酸菌)が入っている食べ物が制限されていたんです。僕はヨーグルトが好きなんですけれど、それを食べることができませんでした。だから、制限がなくなって、お刺身やヨーグルト、納豆、卵かけご飯とかを口にした時は、本当に感動的でした(笑)。

病気のストレスよりも、食べられないストレスの方が大きかったので、そういう意味では解放された喜びがあります。いまは好きな物を、好きな時に食べられる。どんどん大きくなっています(笑)。ズボンもパツパツになってきました。

除雪ボランティアに参加しました

先日行われた、ビッグスワンでの除雪ボランティアにも参加させてもらいました。最初から最後まで、フルで参加させてもらいましたが、休憩時間もついついやってしまいました(笑)。性格的に、雪が残っていると、「終わってから休もう!」とやりたくなっちゃうんです。でも、1月中旬に降ったドカ雪の時も除雪をして、その時はメチャメチャ疲れたんですけれど、今回は全然でした。それも、だいぶ良くなってきていると実感できました。

それより、除雪ボランティアは初めて参加したんですけれど、あんなにたくさんの人が来ていてビックリしました。受付で皆さんを見て、『こんなに集まるんだ!』と。改めて新潟のサポーターの皆さんの温かさを感じましたし、選手の時はいくら「雪かきをしてもらいました」と情報で伝えてもらっていても、いざ実際やってみての大変さは分かりづらい。

これだけ人が集まって言葉をかけてもらって、『こういう人たちに支えてもらっているから雪国の新潟でプレーできているんだな』と改めて感じられて。その意味でも、今までにないサポーターへの感謝があったり、クラブの現状が見られてすごくいい経験になりました。

今はクラブをもっと知るチャンス、それを伝えたい

2018年は今しかできない活動に取り組もうと思っています。自分自身のクラブに対する思いを行動で表してプラスなことにつながればと思うし、クラブをもっと知ることができるチャンスなんじゃないかとも思っています。

まだ自分は見ていないものがあって。一応、下部組織出身なんですけれど(笑)、まだ知らない部分がたくさんある。サッカーをやっているだけじゃ分からないことも感じたいんです。ユースやジュニアユースの子と接する機会があったら、またそれを伝えたい。新潟の伝統、文化みたいなものが根付いてきてくれればいいかなと思います。

2018シーズンのアルビレックス新潟が楽しみです

僕は昨シーズンも行ける時はスタジアムに観戦に行っていたんですが、終盤は新潟らしいというか、「これが新潟の戦いだよね」と感じました。シーズン序盤はもどかしい部分もあったんですけれど、それでもみんなが闘い続けて、最後は外から観ていても感じるものがあった。それはサポーターの皆さんも同じじゃないでしょうか。選手も「これだ」と感じたから、ああいう戦いができたと思うんです。引き継げるものは引き継ぎながら、鈴木監督のもとでいいサッカーができればいい。2018シーズンのアルビレックス新潟がすごく楽しみです。

鈴木監督とは、直接の接点はないんですけれど、大学リーグで試合をしているんですよね。関東大学リーグ2部で日体大は前期から圧倒的に突っ走って、早い段階で昇格を決めていました。『何か勝つチームだな』という印象がありました。正直、能力が突出しているような選手はいなかった印象があるんですけれど、みんながやるべきことをしっかり理解していて、勝ちを積み重ねていました。

何と言ってもジュビロの黄金期を築かれた人です。たしかな哲学があって、指導の仕方も持っていらっしゃると思いますし、年代別代表の監督もされて、若手を育成という新潟のプラスになるものもあります。その点でもすごく楽しみにしています。

選手とは突っ込んだ話はあまりしていないんですけれど(笑)、このあいだ豪と連絡を取ったら、「監督もフィジカルコーチもすごくコミュニケーションを取ってくれる。フィジカルもトレーニングもいい雰囲気でやれている」と話していましたね。LINEでのやり取りですけれど(笑)。

(戸嶋)祥郎はチームが楽になる潤滑油

2018シーズン、筑波大学の後輩である(戸嶋)祥郎がアルビレックス新潟に新加入しました。クラブ公式サイトのプロフィールで、「尊敬する人物」に僕の名前を挙げていました。できた後輩ですね(笑)。祥郎はプレーヤーとしてはチームにひとりいたら、すごく楽になる選手です。周りを活かすこともできるし、活かしつつ自分が活きることもできる。潤滑油のような役割ですね。

性格はド真面目です。一般入試で入ってきたんですけれど、頭もいい。「自分が何をすればいいのか」を、ピッチ内外で考えて行動していると思います。僕とは2学年違いなんですけれど、初めて練習参加に来た時もすごく大人しかった。でも、内に秘めているものも感じていました。

攻撃もいいんですけれど、個人的には守備の印象が強いです。しっかり守備をするのはもちろん、僕がスタメン組にいて、祥郎がサブ組にいる時はすごく嫌だったんですよね。予測して動ける。先を感じながら動ける。それだけじゃなく、何かあった時にはすぐにリアクションをしてチームを助けられる。新潟には合いそうだと思います。祥郎の代はプロになった選手が多いんですけれど、可愛がっていたんですよ。同じチームになって、すごく良かったと思います。

J2リーグは未知で、すごく大変なシーズンになると思う

今週末からJ2リーグが開幕します。僕たちはまだ、J2リーグについて知らないことが多いですが、上手さだけじゃなくて、気持ちのところ。「気持ち、気持ち」と言うのは好きじゃないんですけれど、ハングリーな部分が出てしまうステージだと思います。J1のように上手さや強さだけじゃないところが、一年を通じて大事になる。J2時代のアルビを知る選手はもういないので、本当に未知だし、すごく大変なシーズンになると僕は思っています。一年で戻るのは難しいチャレンジですけれど、そこを目指さないといけない。皆の共通理解のもと、一年を戦っていきたいですね。


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